総合型私の所見-4
(千葉)東金ミナミボウル・外観(千葉)東金ミナミボウル・場内
東金ミナミボウル(左写真-外観・右写真-場内 写真提供JBC)


第 4号
第 3号
第 2号
第 1号

以前に、ボウリング場というハ−ドを地域に開放することによって、総合型地域スポ−ツクラブの一翼どころかコアに成り得る可能性がある事を提言させてもらいました。

その事について、ちょっと触れてみたいと思います。

このサイトで確認するところ、全国ボウリング公認競技場協議会に加盟しているボウリング場は、(財)全日本ボウリング協会の施設・設備・環境の認証を受けた「公認競技場」という称号を受けているようです。

チャンピオンスポ−ツを目指している、(財)全日本ボウリング協会の公認という事は、あらゆる競技性を追求したスポ−ツボウリングの競技会場として適合している事を表していると理解します。

視点を変えてみると、(財)全日本ボウリング協会(以下協会)は文部科学省(以下文科省)認可・管轄の公益法人である様ですし、日本の競技スポ−ツの総本山である(財)日本体育協会(日体協)の加盟団体でもありますね。

と言う事は、協会が定めた競技会場を認証するル−ル・システムは、文科省も日体協も包括的に認めたものと判断できます。

ボウリングはボウリング場でなければ出来ないスポ−ツですし、その環境は整備されていなければならないル−ルがあって、その適合を受けていることを行政・公益団体も認めているということですよね。

競技中心のスポ−ツル−ルとして、協会から認証を受けたボウリング場は、管轄する行政関連からも認められた地域の民間施設という解釈が出来ると思います。

つまり、既に文化・スポ−ツを司る文科省は、認証を受けた民間ボウリング場施設に対し、スポ−ツをする環境として認めているという事になります。

この事を踏まえて、各地域にあるボウリング場は、先ず競技場施設としての民間領域を、地方公共団体(地域行政や地域体協)から認知・許可を受ける様な働き掛けをしていくことが可能であるし、それがとても重要なファクタ−になると思います。

文科省・日体協が客観的に認めていると言う事は、各地域で制定されている「青少年健全育成条例」や「スポ−ツ施設関連条例」にも符合するところがある筈で、胸を張って地域民間競技施設としての主張を出来るでしょう。

勿論、その認証に適合した環境を、常に維持していく努力は民間施設として必要不可欠となりますが。

そこのところは、民間努力でどうにでもなることだと思います。

つまり、地域での競技環境という点では、既に社会的認可を客観的に受けているという自負が必要です。

加えて、それらの事を如何に地域で認知してもらえる様にするか、その手段を講じる事が大きな意味を持つと思います。

(千葉)佐倉パークレーン・外観(千葉)佐倉パークレーン・場内
佐倉パークレーン(左写真-外観・右写真-場内 写真提供JBC)

施設が社会的にしっかりとしたスポ−ツ環境を有しているという事になれば、地域社会の中で問題・課題とされている幾つかの施策に協働体制を提案する事が出来るでしょう。

1.少子化対策として、男女参画の子育て環境が求められています。

高額な私立保育園料や公立保育園の不足など、必ずしも子育ての点で地域は潤沢な環境があるとは言えません。

現在地域では、本来小学生の学童保育を受け持ってきた児童館の存在がクロ−ズアップされてきています。

児童館での対象年齢を引き下げた保育環境に力を注いでいる自治体も少なくありません。

しかし、多くの児童館の環境で、児童館職員が地方自治体の正規職員である人数が極めて少なく、非常勤公務員や民間ボランティアの助力を得て運営されているのが現状です。

ここで、子育て環境の実現を名目に、ボウリング場のハ−ドを活用し、ミ−ティングル−ムなどで3歳児から5歳児位までの幼児を集め、リトミック体操やボ−ル遊びゲ−ム等が出来る空間を演出するプログラムを提案し、出来る事ならボウリングゲ−ムを1ゲ−ムほどタイアップさせた時間と空間の活用方法を考え出したら如何でしょうか?

ここには民間のプロスタッフを活用し、行政と協働した「事業」として地域に提言出来る可能性があります。

2.子どもの居場所作りの点でも、1に記した内容と類似した提案が可能です。

今、小・中学生の居場所作りは、大きな社会問題として地域の課題とされています。

ここには、地域青少年委員会や子ども会のみならず、児童館も大きな役割が課せられています。

しかしながら、現状では前述したように業務の繁忙などで、公営施設・地域団体の出来る範囲が一過性のイベントの様に限られてしまつている点は否めません。

ましてや、そこに行政拠出を予算化していくとなると、即断の施策は中々具体化していかなくなります。

そこで、ボウリング場の空き空間を開放し、子ども達へ簡単なスポ−ツ教室とボウリング体験をタイアップさせたプログラムを日常的に提案する、民間力を用いれば可能な提案だと思います。

ここで提案しているプログラムは、何れも週に何度か通える程度の受益者負担を求める事は言うまでもありません。

そして、地域行政と「協働」するという点もキ−ワ−ドとなってきます。

3.高齢者の健康づくり・健康増進・健康生きがいを求めるプログラムも、前記と同じ様に提案出来るでしょう。

60歳以上の年輩者に対し、ピラティスやヨガ・太極拳といった健康律動運動とボウリングを組み合わせた2時間程度のプログラム提案など如何でしょうか?

ボウリングは、2ゲ−ムも組み合わせれば充分です。

そもそも、一般市民にとってボウリングをどの位投げたら満足するかという点では、2ゲ−ム程度というのが圧倒的な支持意識である事は、あるアンケ−ト調査で判明しています。

実は、ここには心理的な面も隠されています。

人間は好きな物を腹一杯食べて満足感を得ようとしますが、その結果、度を超してしまうと後に又食べてみたいという欲求が湧いてくるまでに時間を要してしまいます。

つまり、一度にやりたいだけボウリングをしてしまうと、次ぎにプレイしたくなるまでプレイしなくとも意欲が湧かず、やらなくても平気な時間を長く過ごすことになります。

その内に、意識の中にボウリングが無くなっていってしまう現象が起こります。

適度な楽しさと運動量を与えるプログラムが大事なのです。

現在流行のスロ−ライフやファジ−なゆとり感を感じられる様な、ライフスタイル・時間の使い方を提言出来れば、週に2・3回の生活習慣として有効に活用されると思います。

(埼玉)新狭山グランドボウル・外観(埼玉)新狭山グランドボウル・場内
新狭山グランドボウル(左写真-外観・右写真-場内 写真提供JBC)

これ等は、ほんの一握りの提案ですが、行政的見方で言うと全くの担当違いの協働施策が民間の力を借りて融合させる事が出来ます。

縦割りの行政デメリットを、民間の力を介して同じテ−ブルで効果を引き出すことが出来ます。

1と2と3を上手く組み合わせると、子ども達が地域のおじいちゃん・おばあちゃんと同じ時間を共有することも可能になります。

世代間の交流を図る、そんな絵図をボウリング場ハ−ドを活用する事によって、地域の理想形へと描く事が出来るのでは?

これこそ、総合型の原点であると思いますが、如何でしょうか?

(太陽系) 以下次号へつづく。

(埼玉)アイビーボウル越谷・外観(埼玉)アイビーボウル越谷・場内
アイビーボウル越谷(左写真-外観・右写真-場内 写真提供JBC)

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