LTBはボウラー固定化の切り札-3

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●“教えすぎない”ことが、固定化への一歩 貝TB社長 榎田 勝志 氏

 ボウリング教室は平日の昼間ですから、もちろんシニア層をターゲットにしていまいたが、実際に来られて方の年齢は、当初の私の予想をさらに上回り、平均で62〜63歳でした。指導してある程度のところまでは上達するでしょうが、この人たちに上達を主目的にした教室をやっても、定着はしないだろうというのが、私の結論でした。

 そこで図書館に通ってスポーツ医学の本を読み、ボウリングがどういう風に健康の維持・促進に有効かを勉強しました。それをレポートし、ボウリング教室の多くの時間を割いて「健康面でこんな効果がありますよ。友達がたくさんできますよ。身なりを整えてボウリング場に出かけ、みんなと会話することで長生きにつながりますよ」というような話をしました。



 私たちは、レジャーボウラーでも、競技ボウラーでもない、新しい市場の開拓、つまり健康維持・促進を図りたい人、仲間づくりをしたい人の市場を、ボウリングというひとつのアイテムを使って開発している、という考え方をしています。もちろん、どうせボウリングをするなら、上手くなりたいという向上心は皆さんお持ちですから、その手助けはしますが、私の教室では“教えすぎない”ということを心がけています。

 ボウリング教室からリーグ戦へ移行してもらうためには、教室は6週間で2千円ぐらいですが、リーグになると毎週1500円ぐらいの参加費がかかるので、それなりのコンテンツがなければ来てくれません。私たちは移行率が最低でも60パーセントを目指していますが、実際に70パーセントぐらいとなっています。100人の教室なら。70人ぐらいの方にリーグに移行していただいています。

 リーグに移行してからも、上達よりも、喜び、生きがいを持ってもらう、健康で長生きをしてもらうことが主眼ですから、そのために必要なものを常に考えています。ときにはボウリングを離れてお花見に行ったり、忘年会を企画したりとか…。またときには警察署や消防署とのコラボで、振込詐欺セミナーや、救命講習会なども行っています。

 ボウリング場が、地域の友達づくりやコミュニケーションの場、そしてさまざまな情報を発信する場になればいいと思います。そして今は、いちばん集めやすいシニア層の開発を行っていますが、次のステップはジュニア層だと思っています。こちらの方は半年、1年で結果を出すというわけにはいきませんが、おじいちゃん、おばあちゃんがお孫さんを連れてきて、ボウリングを教えるというような仕掛けづくりから始められればと思っています。

(つづく)

(ボウリング ジャーナルより掲載)

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