食べることは生きること

ペンネマカロニの4種チーズ和え
ペンネマカロニの4種チーズ和え

●食べることは生きること 公益社団法人 日本栄養士会 専務理事 迫 和子 氏

 日々生き生きと過ごせていますか?高齢者は個人差が大きく、元気で生き生き過ごせる人とそうでない人がいるのが現実です。高齢期においては、食事の良しあしが、これまで以上に大きく影響します。

 「食事がおいしい!」ということは、大切なことです。心身ともに健康でなければ、おいしく食べることができません。おいしく感じるからこそ食欲が出て、必要な栄養が確保できます。何を食べてもおいしくない、そういう日が続いたら、体力も気力も衰えてしまいます。食欲低下が続けば、栄養状態が悪化して体重が減り、筋肉も落ちて動けなくなり、今までできていたことができなくなります。低栄養状態になると、運動機能や生活機能の低下を引き起こし、免疫力が落ちて感染症にもかかりやすくなります。最初の「食欲低下」を見逃さないこと。そのために、週1回は体重を測定し、記録しておきましょう。

ブルスケッタ
ブルスケッタ

 食欲が落ちたら「好きなものを好きなだけ食べる」ことから始めます。大事なのはエネルギー源とたんぱく質。毎食、ご飯、パン、麺などの主食に、主菜として魚や肉、卵、豆腐、納豆などを食べるようにしましょう。状態の悪い時は、アイスクリームやプリン、ゼリー飲料などでもいいでしょう。食事が減ると食事からの水分量も減り、脱水になりやすいので注意が必要です。食欲が戻ったら、速やかに普通の食事に戻します。食欲の基本は「主食、主菜、副菜の三つのお皿」を毎日そろえること。そして間食に、1日コップ1杯の牛乳とフルーツ(みかん2個程度)を取ることが理想です。水分は食事以外に1〜1.5?必要なので、食後のおやつの時に飲みましょう。

 「年をとれば食欲は少なくなって当たり前」と思っていませんか。年をとっても必要な栄養量は働き盛りのころとあまり変わらないのに、量を食べられなくなるため、少量でも栄養を確保する工夫が必要です。健康は大事な宝ですが、健康でいることが最終目標ではなく、それは自己実現のための手段。健康の源である栄養に留意し、生き生きとした毎日を過ごしてほしいと願っています。

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