知的な快感 新聞は最適な素材−1

第1回

●知的な快感 新聞は最適な素材 エッセイスト 外山治滋比古 氏 1923生

 シニア層が知的好奇心を持ち続けられる「生涯学習」への関心が高まっています。93歳の今も精力的に執筆・講演活動をしている外山滋比古さんは、「生涯学習に最も適したテキストは新聞」「新聞ほど言葉の力がつくテキストはほかにない」といいます。話を聞きました。

 年をとると、体力も知力も衰えます。大学まで進んでたくさんの知識を身につけていたとしても、新しい知識を取り入れて更新していかないと知的な老化が早く進みます。
 知力の衰えを防いで知能を磨き直したい中高年にとって、最もすぐれたテキストは「新聞」です。

今の新聞は40ページもあります。いくら時間をかけても記事全部を読むのは不可能です。かと言って、関心のあるページだけ読めばいいのかというと、そうではありません。実行して欲しいのは、全ページに毎日目を通すことです。
 まずは、ページごとに見出しだけ見ましょう。新聞記事の中で最も大事な文章は、記事の導入部であるリード文です。リード文を簡潔にまとめた言葉が、見出しです。見出しには「大事なこと」が凝縮されているわけです。
 見出しは含蓄が深いです。中にはわからないものもあるでしょう。その場合には、リード文を読みましょう。なお分からなければ、ひとまずあきらめましょう。
 この作業を日々繰り返して新聞全体に触れるようにしましょう。とはいえ新聞は面白いだけの読み物ではないので、全ページを見続けるのは苦しいと思います。でも有能な「見出し読者」になれれば記事本文も自然に読めるようになります。見出しだけを読むことを「手抜き」として恥じることはやめましょう。

(つづく)

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