寒さ対策 腸を温める

●寒さ対策 腸を温める 松生恒夫 ヨガ先生(松生クリニック院長) 吉田揚子 氏(きたかまくら日々響オーナー、漢方スタイリスト)

 木枯らしの吹く寒い外から暖房の利いた室内に入った時、またその逆の場合も、温度差が10度以上になることがあります。こういう環境下では胃腸の機能が低下することがあります。これは腸が冷えていることが原因です。このような現象を、私は“10度の法則”と命名しました。天気予報を見るときに思い出してください。

 腸が冷えて弱くなった状態ではヨーグルトを摂っても腸の中で有効に働いてくれないことにもなりかねません。まずやるべきことは、腸を温めることからです(松生先生)

1.お湯と運動で体の外から温める

 「朝、起き抜けに、布団の中で脇の下に手を入れ、その手をお腹にあててみてください。手のひらのほうがお腹よりも温かくて気持ちがいいな、と思ったらお腹が冷えている証拠です。
 体温より2〜4度くらい高い温度のお風呂にゆっくり入ると血流がよくなり、寒さで心身ともに弱った体のバランスを整えることができます。また、足が冷えて寝つきが悪い時は足湯を。足湯のポイントは足の内くるぶしの近くにある『山陰交』というツボまでお湯が届くように温めることです。下半身の滞った血流を全身に送り、冷えが解消されて、胃腸の調子も整います」(松生先生)
 冬は寒くて動きたくない、と思ってしまう人も多いのでは。外でのウォーキングが厳しいと思ったら、部屋でヨガやストレッチ、腹式呼吸をして運動不足とストレスを解消しましょう。寒さで猫背になるのも内蔵を圧迫するので、意識して避けたいところ。
 首と手首と足首、3つの首をきっちり温めると全身を効率よく温められます。外を歩くときはお腹に力を入れて肩を下げ、颯爽と歩くように心がけましょう。

サムゲタン
サムゲタン

2.食べ物の力で体の中から温める

 「胃腸に負担をかけることなく、元気を補い、自分自分を温める力をパワーアップするカボチャや芋類などの具材が入ったスープがオススメです。全身のおよそ6割の免疫細胞が集まるとされる大腸を温め、腸内環境を整えて抵抗力アップを!」(吉田さん)
 「漬物や味噌などの発酵食品には植物性乳酸菌が豊富に含まれます。水溶性食物繊維を含む納豆やキノコ、海藻類を上手に毎日の食事で摂りましょう。日本人が長く親しんできた、主食+味噌汁+漬物+干物のような食事が腸には好影響です。腸内フローラをよくするといわれるヨーグルトは、冷蔵庫から出したばかりでは冷たいので、室温近くになるまで待ってから食べましょう。お腹を体の中からも冷やさないように注意を」(松生先生)

 スパイスを料理や飲み物に使うのも効果的。シナモン(桂皮)やグローブ(丁子)、ショウガは血行をよくし、体を温めます。ウコンには「気(エネルギー)」や「血(血液)」を巡らせる効果があるので、チャイを飲んだりカレーを食べるのもオススメ。
 細胞が元気になるファイトケミカルが含まれる野菜、果物、豆、ハーブなどの植物性食品には抗酸化作用があり、健康維持やスローエイジングに効果があります。いつまでも若々しく潤いのある体を保つため、積極的に摂るようにしたいものです。
 「食欲がわかないときには適量のアルコールを。胃の働きを活発にして、おいしく食べられるようになります。寝つきが悪いときにはナイトキャップを。質のよい睡眠は成長ホルモンの働きを助け、新陳代謝をよくしてくれるので、健康な体づくりに欠かせません」(松生先生)

前の「記事」へ戻る 「ボグ交差点138」へ 次の「記事」へ進む

 全国ボウリング公認競技場協議会「トップページ」へ  「ボグ交差点・目次」へ