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レッツ・ゴー・ボウリング!

平成18(2006)年5月1日号

第10章

 入稿が遅れて申し訳ない! 今日は、ほんとうの5月1日です!

 実は、5月5日(午後3時過ぎに)、NHK<BS>からオンエア

される「モーツアルト生誕250年祭」番組で、ナイン・ピンズを

愛好したモーツアルトの逸話をパックン(米人タレント・NHKの

「英語でしゃべらないと」レギュラー)に演技指導、私自身も自宅

で取材を受けたりして、忙しかったのです。


 中世のヨーロッパで大流行したケーゲル(Kegel)を主題に

した作品K498は、クラシック音楽フアンならたいてい知ってる

そうですが、*譜面にモーツアルトの自筆で「九柱戯をしながら

・・・」と書かれているそうです。


   *K498 九柱戯場三重奏曲・ケーゲルシュタット・トリオ

   「モーツアルトちょっと耳寄りな話」海老沢 敏 NHK出版


 もうひとつの理由は、各地の教育委員会・体育協会のリクエスト

でボウリング種目の歴史・科学特性・社会体育における性能など、

かなり広範囲の研究収集と資料の作成があるからです。幸いにも、

大学や体育学会の研究者・先生方のアドバイス、資料収集にも協力

を得ることができ、順調に仕上げています。いずれ、みなさまにも

お役に立つことがあると思います。



      成功しすぎたリーグの普及!!

 さて、本題に入りましょう。

 アメリカ・ボウリング業界は、「地域社会との密接なつきあい」が

あり、ブーム(流行)からスタートしたわが国と違い、完全な地域

プロモーションを150年以上も展開してきた、と申し上げました。

ここを更に詳しく述べる必要があると思います。


 その前に、米国業界が「凋落しつつあると誤って言う」人がいる

と聞きましたが、次のデータ(2000年現在)をごらんください。

1. 業界サイズ

      センター数 6、243 レーン数 125、082

     ダックピン、キャンドルピンの220センター、3,500レーン

     を含む.ノン・コマーシャル・センターが国内489(軍隊・大学)、

      国外に131(軍の基地)センターある

2. 参加人口

     年間25回以上投げる人 8、800万人

     男女比は半々だが、女性がやや多い


     1998−2000年にかけて、毎年およそ6%増

3. ボウラーの属性

     ボウラーにブルー・カラーは少なく、米国人の平均年収

     48,700ドルを上回る60,300ドル以上である

     その3分の1が、大学卒(米国平均43,5%)


 サンデイ・ハンセル社のリサーチ(別添)は非常に詳しいのですが、

米国場協会のデータをみると、世界大戦後にボウリング・ブームが発生

した1960年代は、センター数がおよそ10,000、レーン数は


なんと157,000レーン!でした。


 しかし、米国を正しく観察するなら、『公認料や会費を払っている』

、真のボウラー数の動向が大切なポイントです。ここで言うボウラーは

「地域の会社がスポンサーしたり、教会が組織するリーグのメンバー」

で、本当のリピーターといえる人です。


 図「リーグ・ボウリングの台頭と凋落」グラフは、ハーバート大教授の

ロバート・パトナム教授の*「BOWLING  ALONE」から引用したもの

ですが、ABC、WIBC、YABA、カッレジエイトなどの会員合計です。

   *日本語訳「孤独なボウリング」柏書房 6,800円

    700ページ、地域社会の崩壊と再生、業界人必読


 さて、本題に戻ります。

 60−70年代のアメリカでは、金曜の夜は必ず近所の人、家族と

ボウリング(リーグ)を楽しんでいました。当時の大統領選挙に投票

する人口をはるかに凌いでいたそうですから、想像を絶することです。


 しかし、30年以上もたったいま、まず女性の就業者が増え、競合

する、より新しく楽しい、安直な遊び(ゲーム機など)が出現して、

ボウリングの「ひとりがち」がかなわなくなったのです。それと

短気になった米国のライフ・スタイルや*他のスポーツ種目の普及が

進み、きわめて旺盛な健康志向がリピーターづくりでは無視できない

要素になっています。


  *ハンセル・レポートは、「ボウリングが健康づくりに有効である」と

 一般にはまだ、認められていないと指摘(4頁・上から9行目)。


 ハンセルの指摘のように、もうひとつの持続的な需要、すなわち

「ボウリングで健康になる!」類のプロモーションで遅れをとったの

です。どのセンターも、リーグが余りにも大成功してしまい、レーンが

ないとか、難しい、面倒だとか言って、避けてきたか、怠けてしまった

のではないかと思うのです。


リーグボウリングの台頭と凋落
リーグボウリングの台頭と凋落

 もとに戻ります。

 グラフを見るといよいよ業界の終わり!と早合点しそうです。

 が、リーグに出る人が以上のような理由で、年々4%ずつ減ってきたの

です。ブームの遺産が目減りしている現状を打開する政策が急務になり

ましたが、BPAA(米国ボウリング場経営者協議会)やボウラー団体


(USBC)はどう考えているかを、次号でとりあげましょう。


 来月は、日本ボウリング場協会の総会(6月香川県高松市)やBPAA

総会もあり、年次報告や新年度の計画が発表されます。毎年、BPAAの

資料を精読し、経過をリポートしたものを精査していますが、実に感心す

るのは「単年度で終わる」ことが決してないことです。アングロサクソン

のしつっこさかも知れませんが、仕事ですからね。


 最後に、2000年「Sandy Hansell レポート」を添付

します。次回は、パトナム先生やハンセル・レポートの読み方、日本業界

との比較、総合型構想参画との関連、今後のありかたなど、私見を交えて

たくさんお話しましょう。

では、また!

ハンセル・レポート
  ハンセル・レポートへのリンクハンセル・レポートへのリンク
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