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レッツ・ゴー・ボウリング!

平成18(2006)年6月1日号

第11章 米国に学ぶ(その2)

      偉大な成功のあとに


 
 前号で紹介した「2001ハンセル・レポート」は、お読みいた

だいたでしょうか。100年を超える米国ボウリング産業の今昔を

正しく知る絶好の資料です。「瞬間風速」で業況を云う仕事仲間に、

もっとよく先進国を研究してフイード・バックしようよ、といつも

云っている根拠のひとつです。


 さて、前号の続きです。

 年間25回以上!も投げるボウリング・フアンは、アメリカでは

依然として800万人以上! ハーバート大学教授*R・パトナム

は、ボウリングこそ(社会的に)最もメジャーなスポーツであると断言

していますが、驚くべきサクセス・ストーリーです。

 *「孤独なボウリング」米国コミュニテイの崩壊と再生 ロバート・パトナム著

  翻訳 同志社大学 柴内康文教授(*訳者後書き 必読!) 柏書房


 パトナム論文は、大統領の年次教書演説に引用されて有名ですが、

地域社会の変化に対応するボウリング・ビジネスのあり方、可能性まで

なんども読み返していると分かります。時代社会と大衆が「ボウリング

に何を求めているか、地域の人々にボウリングで何ができるか」を問う

とすれば、*本書は不可欠です。

 *まず、本を買ってきてください。700頁で必読箇所をお知らせします。



 時代の動きに漫然と従うことは、もう許されません。

今回は、サクラメント市のセンターが、市場の動きに対応し遅れて

クローズした経済新聞の記事を掲載(末尾)しておきます。


 小さな予算で、細々とするレベルのトレンド・マーケテイングは、

どう考えても終焉に向かいつつあります。ブームの遺産があるうちに、

時代社会の需要に対応する、「ライフ・スタイル提案型」を新たな経営

政策に取組まなければなりません。これに反論するとしたら、ラウンド

・ワン社の極めて優れて、大掛かりな手法を真似るしかないのです。



      
産業の行方


 前号の「急速な右下がり」のグラフは、ABC・WIBC・

YABA・カレッジエイトに加盟、毎週リーグに参加する完全な

リピーター人口の推移です。総売上の6−8割をリーグ依存して

きたサクラメントのセンターが危機に陥るのは当然です。


 しかし、早合点してボウリング産業の将来を悲観的に云うのは

、リーグ依存度が「天と地ほどの差」がある日本では完全な誤り

です。米国では新しいニーズに対応して会社の記念日や*家族の

誕生パーテイを創出し、照明を落として幻想的な雰囲気に満ちた

、実に美しい「グロー・インザ・ダーク」ボウリングを考案して

好成績をあげています。

   *ご覧になりましたか? グロー・ランプ[R1]をご存知ですか?


 わが産業が進むべき方向の道しるべは、限りなくあります。

 宴のあと、30週間も続く長いリーグにあわないライフスタイル

の変化、*電子的な暇つぶしアイテムが続々と登場、マイナス方向

にブームが加速したボウリングのコモデテイ化(日用品、所有したり

使用しても、何の感慨もない、つまらぬもの)と歴然としたレトロ化

だったのです。

   *ITゲーム機(テレビ・ビデオなど視覚的楽しみも)・携帯電話も。


 もうは、いまなり。まだは、もうなり・・・。

 常識以上の成功がもたらした反動は、それまであたリ前のように

思い込んでいたことが否定されてゆく・・・。疾風のように、駆け

抜けたブームは、過剰投資のセンターを閉鎖させ、関係者は失望と

塗炭の苦しみを味わったのです。


 一方、わが国では全盛時の4分の1まで淘汰が進み、その後も

続いた若者の需要とハード・ウエアのリニュアル(cpuマシーン

など)の成功に支えられてきました。70年代から90年代半ば

までは、ITイノベーションが若者や家族に歓迎されたのでした。



      コモデテイ化したボウリング


 遊びのアイテム」としてのボウリングは確実にレトロ化が進んで

おりながら、依然 支持されている(かのように見える)。そのため

、業界から自らの手で顧客をつくる地道な努力を継続して行おうと

する声が、ほとんど湧き上がってこない。


 日用品を、盛大にテレビで広告しても、売れないだろう。

 現に、大方の日用品メーカーは「テレビではもう売れない」と云い

始めている。マス・メデイアでボウリングを露出(いやなことば!)

させるなら、「本質」をきちんと科学して、本来の性能や新しい使用法

を提案し続けるしかない。


 総合型構想に手を挙げる・・・とき、私 自身は行政の高志に協力

するなかで、新しいフアンを創造することばかりでなく、万人向きだ

が全く斬新でない、日用品的性格のボウリングが、本当に歓迎される

のか、どうしたら分かってもらえるのか、誰が、どのように参加して

くれるのかを考え、活動を続けているのです。



 *次は、総合型構想に協力しようとしているセンターの稟議書

 (一部の写し)です。経営者・幹部社員の洗脳に長い時間がかかり

 ましたが、行政の動きが早くない地方なので、間に合いそうです*



      地域社会との「絆」をつくりたい


 今日、地域の「ひいき」がなければ、いかなる大企業でも存続が

危うくなる。企業スキャンダルが続き、消費者は会社を疑惑の目で

みており、ボウリング場も経営理念を問われているのである。


@ 総合型構想参入は、人気種目のボウリングを正しくPRできる。

しかも、センターは健全な思想を持つ、親しみ易いところと認知が

進み、ボウリング企業が共感を持って理解される。これが経営環境の

劇的な改善をもたらすことは必至であろう。

A 省みるに、業界は大衆の個人的・社会的ニーズに、ストーリーを

提供すべきだったが、半世紀に渡り単純娯楽の原料を供給する立場に

安住してきた。1個50円のレモンを500円の美味しいレモネード

とする創意工夫を忘れ、トレンド・マーケテイングに耽ってきた。


 当社は、新しい経営スキームをつくるため、総合型構想にヒントを

得た*提案営業を開発しつづける。レトロ化が続くボウリングを時代

社会の需要に応える、楽しく、有意義な商品に仕立て直す。

  *ライフスタイル・マーケテイング(下記)を展開すること。


  属性別の個人ニーズ

1. 子ども・両親と祖父母 → 三世代 *教育・家族コミュニケーション

2. 女性 → 幼稚園・小学校のPTA *懇親・健康スポーツ・マニア

3.シニア → 老人会 *同世代交流・懇親・健康スポーツ・マニア志向

4.ヤング → 不特定多数の知合い *友人との楽しみ志向・マニア志向


 第2の創業のため、次の方向にセールスを拡大する。

ひとつは、娯楽ニーズに応えるボウリングの機能を更に増強する。

二つ目は、総合型構想を応用して、多様な公的行事を提案・誘致する。

社員は過去の成功体験を捨て、新たな発想と決意をもって邁進しよう!

以下、次号


読売新聞2006年5月28日より


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