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レッツ・ゴー・ボウリング!

宮田 哲郎

(社)日本プロボウリング協会
(社)日本体育学会・体育経営管理部
会 員

平成18(2006)年9月1日号

第14章 レジャー白書について

 

 酷暑、真っ盛り! お見舞い申し上げます。

 1992年からはじめた
「ボウリング慣用語字典」360語の執筆に

疲れると、涼しい事務所のソフアに寝転んで、最新の「レジャー白書」と

話題のアルビン・トフラー「富の将来」を読んだりしていました。


 30年前の白書は、実に薄っぺらな冊子でした。

 しかし、2006年版は10年分の「コウフオート分析」までして

くれる、まことに得がたい研究資料に育ちました。


 実は、慣用語字典も、はじめはボウリング百科字典(1,000語収録

、20年計画)から派生したものですが、図表は100ぐらい入れたいと

欲張って、はや14年目です。現場で使うものですから、(ロー・ダウン

投法とか)ボウリング技術などは最新の知見を入れ、経営・管理は初歩的

な統計処理をすませたデータも用意しています。


現在、完成率はおよそ85%!

年内には
総合型構想に努力しておられる同志に、初稿の「見本」を差上げ

られるでしょう。出版? まだまだ、先のことですね。では、白書の感想と

7−8月の研究会の様子をレポートしましょう。

                   2006年8月31日 遅い夏休み・箱根にて

                                      宮田哲郎


      1.ありがたい分析


 語源は「ローマ時代の軍団」にあるコウフオート分析は、ボウリング・

マーケットを予測するには最適な方法です。単なる数学的集計ではなく、

年齢・世代・世代の違いを浮き出させる手法として、若者や団塊の世代

動向を探るときには*欠かせないのです。


 *同年に生まれた集団(出生コウフオート)とか2007年問題(団塊の世代)の

 動きを時系列で分析できる。ボウリング業界の現在推計、将来推計に欠かせない。


もう少し詳しくは、加齢による変化、時勢による変化、世代に固有の

(特有の)部分を混合させ、社会意識の変化、将来動向を予測すること

ができるのです。私たち素人でも、定量分析はデータがあればすぐでき

ますが、定性となると・・・、どうもですよね。


 06年白書は「特別レポート」で、「団塊の世代・2007年問題と

余暇の将来」にスポットを当てていますが、わたしは*ボウリング産業

全体の分析と特化した業務目標が、中央にも個々のセンターにも必要に

なっていると思います(中・長期計画の策定)。


 *白書:参加人口の将来予測(図表28−29・107−108ページ)

↓画像・タイトルをクリックすると拡大されます↓

将来参加人口の推計-スポーツ部門

コーホート分析による余暇活動参加人口の将来予測
将来参加人口の推計-スポーツ部門 コーホート分析による
余暇活動参加人口の将来予測


      2.たくさんのヒントがある


 推計で、重要ポイントは、15歳以上の人口推移です。

 依然として若者需要に大きく依存している現状からすれば、よい数値

などは期待できません。ヤングの減少は、数十万人規模で進むでしょう。


 5千万人!? 掛け声ばかりでは、仕事はできません。

 いまのように若者の支持があるあいだに、次の需要層を開拓しないと

いけません。次は、団塊の世代だとおっしゃる方も正解でしょうし、否

ジュニア(もっと下のキッズ)だと言うのも当然です。


 若者が「レトロ化」が進んでいるボウリングを、いまなお、好んでいる

のは、ハード・ウエアの魅力では絶対にありません。実は、
孤独を嫌い、

新しく・好ましい友人や知人を、心から欲している、からです。つまり、

ボウリングは楽しく、便利な「つきあいのツール」
なのです。


 半世紀前!若かった私でも、そうだったのですから、間違いありません!

 また、R1社(ご関係のみなさん、すみません!)を引き合いに出させて

ください。ハード・ウエアに最も依存している(と私を批判した友人の説)

といいますが、あれは「ハードに依存する場合のもっとも優れた見本」と

申すべきです。


      3.統計でがっかりした?


 人口構造の変化は、もとより社会の問題です。

 ドラッカー先生は、「変化はコントロールできない。できるのは、その

先頭に立つだけ・・・である」といいました。


 会社は社会のなかにあり、私たちでも*社会問題を「機会にする」こと

ができます。文科省構想に協力するなかに,チャンスがあるはずです。

   *ドラッカー著 「チェンジ・リーダーの条件」みずから変化せよ!


 参加人口は、2000年から2005年にかけて、およそ15%減と

なっています。経営者のみなさんには、暗澹としておられるでしょう。

 確実なのは、従来型プロモーションでは歯止めは利かないことです。


 上の著書はマネージメント教科書ですが、時代変化になげく経営者の

発想の転換を勧めるものです。チェンジ・リーダーを定義して「変化を

(成功)機会にするひと」としていますが、ヒントが横溢しています。


      4.チェンジ・リーダーの会、はじまる!


 先日、山梨県体育協会を訪ね、われわれの考えをお伝えしてきました。

 その後、山梨県ボウリング場協会10センターのみなさんと総合型構想

の社会的インパクト、ボウリング場ができることなど研究しました。


 水上会長様・尾形副会長様には、ほんとうにお世話になりました。

 支配人さんも多数 同席されましたが、構想に参画するのは、オーナー

の専権事項であり、ロビー活動は社長の仕事とうるさく申し上げました。


 同志といる嬉しさ、気分の高揚、考え方の深化・発展は何事にも代えが

たいものです。今日までに、福岡県・大分県・佐賀県・宮崎県・香川県・

岡山県・奈良県・熊本県・北海道・愛知県・神奈川県の体協へロビー活動

、業界リーダー*関係者と研究する場を持つことができました。

  *県教育委員会・体育協会の窓口、県クラブ育成アドバイザー、

  全公協会長・役員、有志センターなど。


 すでに2,000クラブを数える総合型計画は、今後は*中学校区まで

広がってゆきます。協力・誘致すれば、思ったより早い機会に年間数千人

規模のスクールや大会につながってゆくと確信しります。

  *中学校は、全国に10,800校ある。ここなら、地域社会に

  正しいボウリング・オピニオンを形成できるだろう。


 行政から始まった構想に対応する「理論武装」となる字典や5種の教本

、集客とコーチング・マニュアルを着々整備しています。同志にいち早く

提供して、改良を加えてゆきます。なんとか印刷して配布することを願う

のですが、よい知恵はありますか?


 また、白書は「レジャーの成熟化」を指摘しています。

 いまや(海外旅行でさえ)非日常性は失われ、当たり前となっている

ことに考察を加えています。ボウリングは、誰の目にも日常的すぎて、

新しさが命の話題や「トレンデイなもの」では、決してないのです。


 どこにもある「コモデテイ商品」は、新聞やテレビで声高に主張して

も耳を貸す人はまれで、購買意欲をそそるのは、極端な「安売り」しか

ないでしょう。


 健康スポーツとか言って、ボウリングは「万病に利く」とかいえば

よいでしょうが、それは無理というものです。テレビでばか騒ぎする

、低俗そのもののボウリングは、私はもう見たくないのです。


                              では、また来月。

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