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レッツ・ゴー・ボウリング!

宮田 哲郎

(社)日本プロボウリング協会
(社)日本体育学会・体育経営管理部
会 員

平成19(2007)年3月1日号

第20章

来る3月31日に上梓予定の「ボウリング慣用語字典」の

最終推敲にかかっています。600語を超える言葉の約

10%に説明イラストやグラフ、写真を添える仕事は

楽しくクリエイテイブですが、70項目まで整理するの

に2週間もかかりました。


 ベースボール・マガジン社「ボウリング・マガジン」藤木

編集長の励ましがなければ挫けてしまったでしょう。実は

1992年ごろ、ボウリングの百科事典を書きたいものだ

が「無理だろう・・・」と思いながらも、アメリカの専門誌

、ボウラーのことばや記録を拾い集め、整理する15年の

歳月がありました。


 「おたく」の自分にあきれながらも、活字になる日が

迫ってくるとカレンダーに印をつけ、感慨にふけるときも

あります。「事典」を、専門家は「ことてん」と言って

いわゆることばの字典と区別しますが、2倍から3倍の

文字数で書き込んだものを短くする難しさに苦労しました。



 
恥ずべき、業界の対応


 過日、このコラムを読んだ体育行政に関わる方から、

お手紙をいただきました。文面から全国都道府県に配置

された「クラブ育成アドバイザー」と思われますが、

総合型クラブが折角ボウリング種目を導入しようとして

いるのに、窓口(支配人か)から結局 断られたとの由

・・・暗澹たる思いがありました。


 ボウリング場の事情や内政にあれこれ言うつもりはあり

ませんが、地域の顔となるチャンスを自ら逸したのです。

全国2,500クラブが設置される時期にありながら、

ボウリングの需要を「自ら、小さく、狭く、規定して

いる」頑なな姿勢が恥ずかしく、残念というしかあり

ません。


 ちょうど(先月号のボグ交差点)で指摘していることが、

実際起こっているのです。総合型クラブの会議に出席した

感想(2月の記事)から、要点を抜粋してみましょう。



前略・・・
前回より積極的で、具体的な(ボウリング)否定

意見の数々を(聞いて)、何故なのだろうと考えて

みました。


先ず始めに思い付くのは、現状、ボウリング場関係者と

地域との「希薄な関係」にあると思います。

ボウリング場にとって、地域住民はお客さんという関係

から、ボウリング場を支えるサポ−タ−という関係に発展

させなければならないのでは・・・。


ボウリング場は、確かに地域に存在する民間スポ−ツ施設

であることの認識は住民の皆さんが持たれていますが、

付帯として遊興娯楽部門も持ち合わせているところから、

純粋なスポ−ツ活動環境との認識は薄いと感じます。

その辺は、ボウリング場側としても、営業と啓発の狭間で

忸怩たる思いのあるところと推測しますが、如何にその辺

の誤解を解く努力をするかがポイントになるのではと考え

ます。つまり、ボウリング場のオ−ナ−や経営責任者・

営業責任者が、地域の組織へ積極的に参加していくという

構図を描かなくてはならないのではないかと思います。


この参加するという行為は、「旧来の営業戦略として

セ−ルス活動に励むのではなく、地域の課題に対して

積極的な人的支援を行っていくスタイル」にあるのです。



地域のお祭りやイベントヘ、地域・地区の一員として取り

組む姿勢で参画したり、地域防災や防犯に関しても、具体的

な提言を行なえるように地域組織のメンバ−として協力する

ことです。


ボウリング場が地域のランドマ−ク的な存在と認識される

ような、心の通う人的支援活動が重要です。現在、近隣地域

に「総合型地域SC」のようなコミュニティ活動へ向かった

組織が存在する場合、積極的にアクセスしその活動を内側

から仲間として支援する姿勢が必要です。


仮に、その様な組織が無い場合は、地元に存在する住民組織

への働き掛けを主導的に行なったり、提案・提言をする

リ−ダ−としての存在感を示すべきでしょう。

営業活動ではない、地域住民との顔の見える心や肌の

触れ合いが、ボウリング場の地域戦略として有効に機能する

ことは間違いありません。

その様な部分が、今まで如何に希薄だったかということは

否めない事実だと思います。

地域SCに関しても、これらの目に見える協力を通じ、

長い年月に亘って活動していく上で、活動の場の稀少価値

と種目の必要性を感じざるを得ないでしょう。


そして、一番重要なことは、地域主導の環境であっても

クラブを運営していくためには、有能なマネ−ジメント力が

必要不可欠となることです。民間が持つ経営能力のノウハウは

、クラブ運営にも通じるところが多々あり、様々な場面想定で

のシミュレ−ションが必要なのです。

これらの部分は、ボウリング場経営者が担える大きな課題なの

ではないでしょうか。クラブ運営のコア部分を担える能力は、

ボウリング場がアピ−ル出来る大きなファクタ−ではないかと

思います。是非、ボウリング場関係者には、一考を願いたいと

陰ながら提言いたします。 ・・・ 後略



 自ら規定することの愚かしさ


以上の提言は、極めて的を得ています。

ボウリング産業は明らかに変革の周期にあり、営業

革新の時期です。古い価値観に固執したり、企業が

自らの商品の使い道を決めてかかるようでは、商品を

工夫して付加価値を与え、新たな使い方、他の組合せ

、提案型の営業展開などは絶対にできません。



 マーケティングの基本に戻りましょう!


古い価値観に固執することは、長年勤めている幹部社員が

もっとも忌むべきことです。ベテランほど総合型構想の発展性

が想像できない、始めようとしない、理念が理解できないと

日夜悩んでおられる(とくに若手の)経営者が多いのです。

ボウリング産業の危機を救う方法がここに潜んでいることに

早く気づいて、仕事を始めることを強く勧めます。



 最後に、ボグの筆者様、99パーセント同感、ときには

ちょっと違うかなと思いながら、すみずみまで愛読して

おります。これからも鋭いご指摘をお願い申し上げます!


   *次号・予告*

     「成熟期から衰退期へ」

       ボウリング産業の周期を考える


「参加人口と年間売上の推移」 へのリンク
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