普及活動のページ レッツ・ゴー・ボウリング! 第30章

宮田 哲郎

(社)日本プロボウリング協会 (社)日本体育学会・体育経営管理部会員

平成20(2008)年1月1日号

襟を祈った少女の横顔 エドワール・マネ 1832-1888
襟を祈った少女の横顔 エドワール・マネ 1832-1888
目次
第29章
第28章
第27章
第26章
第25章
第24章
第23章
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第21章


第20章
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第18章
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第6章
第5章
第4章
第3章
第2章
新時代2
第1章
新時代1
はじめに

  謹賀新年

  
ことしも「圭き年」でありますように!


 2008年は、若者人口減少時代の2年目です。

 コホート分析は若者需要に依存するあらゆる産業が縮小すると

指摘しましたが、予測よりも現実が3年も早く進んでいることに

恐怖を覚えます。


 業界では、大量の「団塊世代」をボウリングに招く準備をきちん

と進めているのでしょうか? 十分なツールを作り、関係者の理論

武装と業界挙げての普及作戦はいつ始まるのでしょうか?


 しかし、変化はチャンスの始まりです。

 いま、過去の成功体験にとらわれない根本的対策が求められますが、

業界の結束は徐々に始まっており、期待が集まっています。


 近年起きている変化

 2年前から、私は従来型営業を続けている(最も多い)タイプの

センター群を選び、近時12ヵ年の営業成績と年代別・性別の参加

動向との関係を精査していました。昨年の「安すぎる料金設定の愚」

を犯したセンターを除外すると、ここ数年「前年同月比がプラス」と

なったセンターが目立ちました。


 前号で指摘したように、経産省調査における対前年同月比の売上げ

レポートは、数ヵ年マイナス続きでした。しかるに、個々のセンター

ではプラスが続いているのは、実は商圏を同じくする競合センターの

閉鎖によるものと推測するしかありませんでした。


 企業努力ではなく、商売敵の撤退によるものだったのです。

 逆に、ヤングの集客にレジャー・アイテムを100種以上集めた複合

レジャー・センターの企業も、着実にプラスを重ねており、こんごは

従来以上に「人口の少ない都市への進出」を表明しています。


 これからは、ボウリング事業が「単体」では、だんだん勝負しにくく

なります。全国でもっとも多い30レーン前後の専業センターならば

、単純娯楽の若者ニーズが十分機能しているうちに、「更なる需要源を

捜し求める」行動を起こさねばなりません。つまり、業態の変化が必要

なのです。


 では、業態の変化とは、更なるニーズとは、何か?

変化のゴールは、*ボウリング産業に更なる付加価値を見出すこと、

業界と有志は営々と戦略を進めることです。そして、娯楽型センターと

の差別化してリピーターを増やし、更なるニーズを生むことです。

 *この[普及のページ]全編にある考え方を指します。


 その目途は・・・

 私見ですが、「人口構造の変化」による社会のニーズを踏まえながら

、ボウリングの振興を図るポイントは次ぎの*3点しかありません。

「3ヵ年程度」の中期目標をたて、全社あげて努力すべきことです。


 1.ひとつは、5−9歳のキッズ・573万人と10−14歳のジュニア

・593万人、二つ目は激増中の60歳代シニア・964万人を動員する

こと。(人口は2,010年推定、人口問題研究所)


 2.これらのボウリング参加率は、10代が平均55%、20代50%、

30代では35%前後。これらの「囲い込みとリピート率」の向上が、

起死回生の勝負どころです。(数値は近時3ヵ年、男女別平均参加率)


 3.シニア世代は、まだ「ひと桁」ですが、十数年 着実に増加中です。

増えることがあっても、こんご減ることはないでしょう。業界あげての

キャンペーンが楽しみですね。


 この3カ年間、私たち総合型クラブ構想プロジェクト・チームは

更なる付加価値を求めて、より深く、高い価値観を生む*5種類の

プログラムを営々とテストしています。属性により全く異なる内容

ですが、子どもの場合、ボウリングは団体行動のマナーやルールを

体験させ「親御さんも巻き込む」ための教育ツールです。


 ボウリングは「勉強に疲れている、管理され過ぎ」の子どもたちに

とって、ストレス開放、スポーツ活動の入り口・動機付けです。

 シニア世代には、健康と同世代の仲間と出会い、道志向にも耐える

奥行き深いアイテムであります。すぐに成果が上がります。

 *新LTB(レッツ・ゴー・ボウリング)・属性目的別カリキュラム。


 「人集め」問題は解消できた

 これまで私は、人集めにひどく苦労しましたが、もう大丈夫です。

行政やクラブ関係者は、この種目は世代間の親しみを増し、人々

の絆を強めることを実感しています。センターは地域社交場であり

、指導者は「親しみやすい、地域の顔」となりました。


 人集めには、まだまだ試行するアイデアがあります。

 そして、新しいコンセプトに挑むチャンスは今だけです。

現在、若者たちにボウリングは依然として魅力があり、40−

50%もの参加率(支持率)があっても、実は、ここ10数年間、

、毎年 数パーセントづつ減り始めているのです。

 現在の人気を支えている要素(年齢や性差に関わらず、みなが

楽しめて面白い、単純娯楽、万人向き、個人的、日常的なもの)

を、更にさらに工夫を重ね、大切にしながら進めるのです。


 ボウリング種目の特性を生かして、地域に貢献しましょう。

種目特性がもたらす[*公的な需要]が、徐々に姿を見せてくる

ことを期待して、進めましょう。

  *無数のフアミリー・ボウリングや子ども会、職場コンペなど。


 去年とおなじことを言います・・・

 ボウリング場の仕事の大半は、接客業です。

 しかし、現在の社会的ニーズに対応するには、従来の表面的な

対応や接客の基本だけではもう知れています。新しい需要を喚起

することなど永久に不可能です。


 「広告宣伝が専門」とする人たちのアイデアや重箱の隅を突く

セグメント・セールス、巧みな言い回し、*歯が浮くような語句

を並べた美しいプレゼンテーションは、ほとんど効果がないこと

に注意しましょう。

*企業論理をまとった、商業的な匂いがする・・・。


 行政や地域社会が求めていることに貢献するのです。

 もっと*本質的に捉えて参画しましょう。単に商業的な動機で

参画するなら、止めるべきです。

*「ボウリングに何を求めているのか、何を実現したいのか・・・」。


 しかし、実はこのように*理屈をこねる必要はありません。

 ボウリングは極めて魅力的な楽しみがあり、ボウリング場でも

ナショナル・キャンペーンに役立てることを、もっと「声高に」

叫ぶだけで十分なのですから・・・。


 *全公協「応援しよう」パンフレットが役立ちますが、来場した

 お客様にフロントで差上げてはいけません。体育・スポーツ所轄

 の役所、幼稚園・小中学校、スポーツ少年団、青少年育成協議会

 、町内会などへの渉外活動の必需品なのです。

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