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宮田 哲郎

(社)日本プロボウリング協会 (社)日本体育学会・体育経営管理部会員

第39章 第三次石油ショック?

平成20(2008)年10月1日号

真珠の耳飾りの少女 ヨハネス・フェルメール 1632-1675
真珠の耳飾りの少女 ヨハネス・フェルメール 1632-1675
目次
第38章
第37章
第36章
第35章
第34章
第33章
第32章
第31章
第30章
第29章
第28章
第27章
第26章
第25章
第24章
第23章
第22章
第21章


第20章
第19章
第18章
第17章
第16章
第15章
第14章
第13章
第12章
第11章
第10章
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第8章
第7章
第6章
第5章
第4章
第3章
第2章
新時代2
第1章
新時代1
はじめに

 8月―9月のガソリンは、じつに高かったですね。

 車で外出する人たちが「出不精」になったおかげで、全国の

センターの営業成績は軒並み2桁ダウンでした。投機の対象に

なった原油高のために、今も「景気の風下」にいる業界を直撃

した感がありました。


 夏休みを利用して、業界で最も熱心な仕事をしている方々と

一夜、じっくり話し合うことができました。九州・東北・東京

の若手経営者のみなさんですが、「レジャー白書」の20年分を

みながら、今後の業界のありかたを精査することができました。


 その上、ダイフク・キュービカAMFと(株)シュポルト(旧

・ブランズウイック・スポーツ・センター)の代表者や重役さん

とも食事をしながら懇談する機会があり、私の持論を聞いていた

だくことができました。


 立場が違っても、ボウリングの振興を願うゴールは同じです。

 2010年までに、確実に「参加人口の大幅な減少が顕在化」

すること、業界あげての対策を講じるとして、優先事項は何か、

準備はできているか、不足しているものは・・・など、私なりに

確信することができました。


1、ボウリングと人口変化

 センターが減り、レーンも減ったのに、参加人口が同じという

のは判らんと言いました。淘汰されずに残ったセンターに顧客が

集中する現象は見られますが、閉鎖センターの顧客がすべて移転

するはずはないのですから、やはりわかりませんね。

 しかし、すでにはっきりと業界の不振が見えています。

 人口構造の変化は、2005年から2010年に至る業界に特定

すれば、10歳代人口が約82万人の減、20歳代で200万人!

も減少します。一方、60歳代シニアは230万人も増加します。


 年齢・性別の参加率で単純計算をしますとボウリングする10代

の若者が40万人、20代も100万人ほど居なくなる勘定です。

ということは、今まで、イン・センター・プロモーション(地域へ

打って出ない、場内だけでPRしたり、勧誘する方法)だけ続けて

いると、産業は消滅してしまいます。


2.業界上げて、何ができるのか?

 ボウリング参加率は前年と同じですが、男女別にみると男の10

歳代は微減、20歳から50歳代が大きく減少、逆に女性は18.6

%から21.4%へ、およそ2.8%(全体)と増加しています。


 こんご数年間、10歳代―20歳代の男の参加率があと5%以上も

減少したら、壊滅的な様相を呈するでしょう。結局は、年代・性別を

問わず、リピート率アップ、リピーター・ボウラーの育成が失地回復

の決め手となりましょう。


 昭和40年代のブームを知る熟年世代の「健康パンフレット」が作成

され、全国のセンターに配布されましたが、場内のサービス品として

活用されています。しかし、それでもって「体育・スポーツ行政」など

に「メタボ対策」のボウリングを提案・行動している話は聞いたことが

ありません。


 ほんとうにチエも工夫もなく、努力しない現場はマンネリの権化です。

 まるで子どものように「手取り・足とり」して教えないと行動しない、

もう一押しのイベントをやらない「怠け者」体質に染まってしまったので

しょうか? 支配人・責任者・プロの所為にしていてすむのでしょうか?


 そして、筑波大 田中教授の素晴らしい「華麗 KAREI」パンフを

活用する業界キャンペーンはいつ始まるのでしょうか? 友の会メンバー

の高齢化は、現場にいて気にならないのでしょうか?


3、経営パラダイムの変革

 いま、センターは「固定費」削減に励んでいますが、本質的な営業対策

は「新市場を開く」新しいマーケテイング活動以外にありません。市場の

シニア化(白書)対策は、家族・ジュニア・キッズの開発をすれば熟年の

開発に結びつくこと、地域プロモーションで大掛かりな動員は国策に参画

する方法*以外はないことをお忘れなく・・・。

  *2008年白書の「新時代の顧客開発手法」をご覧になりましたか?

 見所は、後半の章(第3章特別レポート)、末尾の「こんごの展望」です。

 行政の構想に様々な方法で参画することが地域におけるボウリング場の信用

 を増し、活動を助けることが経営環境の大きなカイゼンとなるとしています。


4、若者需要に頼りすぎている業態から脱皮できるのか?

 私見ですが、いまの業界全体の趨勢では、無理だと思います。

一部上場のボウリング企業でさえ、その試みをテレビ・メデイアまで

使ってスタートしていますが、地域の支配人会で一度も話題にならない

こと、「メタボとボウリングについて」調べる現場スタッフに滅多に合わ

ない現状では、国策に参画したいと言っても相手にされないでしょう。


 かくいう私も、業態の変化などが簡単にできるとは思っていません。

 毎月、地域行政、窓口、協力者にロビー活動をしかけて、千人単位の

ボウリングをする人を誘致、ボウラーに育て上げる仕事ですから。仮に

、これ以外の方法を選ぶなら、上場して、莫大な資金を集めて、テレビ

・新聞その他を使って、*バンバンやるしかないでしょう。

 *電通・博報堂・ナンとかテレビ・新聞・・・のこと。

 これも私見ですが、費用対効果を考えると、昨今進んでいる企業不信

の社会風潮のもとで、大掛かりなマス・メデイア作戦は「逆効果」を招く

おそれすらあります。分別盛りの熟年、家族で注意すべき点ですが、若者

でさえボウリング場を「疑念の目」で見る者が出始めているからです。

 最後に、先月は世界企業 KPMG JAPANの記事を紹介しましたが

、もう、ごらんになりましたか?

 *ネットで[KPMG ボウリング]と入力、探してください。

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