普及活動のページ レッツ・ゴー・ボウリング!

宮田 哲郎

(社)日本プロボウリング協会 (社)日本体育学会・体育経営管理部会員

第42章 

平成21(2009)年1月1日号


目次
第41章

第40章
第39章
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第37章
第36章
第35章
第34章
第33章
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第5章
第4章
第3章
第2章
新時代2
第1章
新時代1
はじめに


 謹賀新年 本年もどうかよろしく!

 年末年始は、少なくとも「2,010年までに」急いでやる

べき仕事に思いを巡らせています。それは人口構造変化で顧客

(市場)が入れ替わること、それを迎えるボウリング場経営の

パラダイム変革、私個人でもできる準備などです。


1、顧客層の変化:マクロの視点から

 10−20歳代の若者人口がおよそ200万人減り、参加率

が50−45%ぐらいあるので100万人のヤングがセンター

から消えることになります。逆に、60歳代のシニアは230

万人近く増えますが、参加率はおよそ*6%しかありません。

     *参加率は平均値、男女差が大きい。


 また、30−40歳が90万人増ですが、50歳代が180

万人減少します。ボウリング種目でここを大量動員するには、

[メタボ]予防とリハビリ以外、思いつきません。ところが、

約1、000万人のキッズとジュ二アは、幸にも?「ほとんど

手つかず」だったので、こんご確実な有望市場であります。


 2005年から2010年の5カ年間で、わが国の総人口は

約1割にあたる144万人も減少(人口問題研究所)します。

私見ですが、業界がマス・メデイアのキャンペーンを張るべき

対象は、計算上では「キッズとシニア」になると思います。

しかし、仮に*業界側アプローチが、今までのように[単純な

娯楽、金がかからないから]という程度の次元の低い内容では

通用しない恐れがあります。

 *キッズは教育、分別盛りのシニアは健康・同世代交流であるから。


2.新しい収益源は、どこにあるのか?

 今まで収益源は、一部センターを除き、ゲーム代が主体です

が、内訳はフリー客で7−8割以上、一見さんの大半は若者層

で再来場が計算しにくい顧客です。若者のリピート率を調べた

*データをみたことはありませんが、年10回未満でしょう。

*統計データをお持ちのセンターさん、教えて下さい・・・!

ほかに年1−2度確実に予約する会社・商店のコンペがあり、

一応計算できます。また、60歳―70歳のシニア、キッズと

ジュニアを含む「家族連れ」は来場頻度が低いとはいえ、実は

動機付けしだいで計算できる顧客であると私は思います。


 従来顧客が著しく減少する問題の対策は、僅かでも再来場率

を向上させることしかありません。基本コンセプトは、当然、

[スポーツ]です。私の提案は「昔とは、少々 異なる解釈の

スポーツ」で貫いているのですが、本コラムの読者ならば多分

お判りでしょう。


 しかし、依然として現在のお客さまは重要な収益源ですから

、何より接客を大切に、金をかけずにリニュアルして、徹底的

なクリーニングをしながら計画を進めましょう。皆の合言葉は

、「整理・整頓・清掃」です。


3.業界を救うマン・パワーを育てよう!

 本コラムで一貫しているテーマは、新規顧客の創造です。

 ここ数年間で激減する市場をにらんで、キッズやジュ二ア、

シニアの「公的な」需要を開拓しようと提案しているのです。


 また、快適かつ楽しく過ごせるボウリングが、単純娯楽で

あったら、結局飽きられてしまいます。いまなら、行政府の

スポーツ・キャンペーンに協力して培った人脈を頼りにして

、年齢性別を問わない多数の住民をセンターに招いて、種目

の楽しさ、有用性などを正しく伝えるのです。


 浅はかな「商売っ気」で、言っているのではありません。

 頼れるのは、マン・パワーです。プロやインストラクター

のことを言うのではなく、経営者と幹部社員が先頭に立って

行うこと、「若手を巻き込んで・・・」と申しているのです。


 ところで、周囲を見回してごらんください。

 スポーツとは何か、スクール教材で種目の特性、段階別の

スキル・コーチ法、ボウリングのスポーツ性と歴史的経緯、

顧客属性(キッズやジュ二ア、女性、シニア、若者)の需要

に*特化したテキストがありますか?

*田中喜代次教授のテキストは、素晴らしい例外です!


結論 もはや、行動しかない!!

 本当に嬉しいことに、ボウリングの魅力は依然、健在です!

 今できる仕事に集中、人事を尽くして、天命を待ちましょう。


 こんご先進的なセンターは、行政府に協力するなど「スポーツ

・ニーズの創出」を目指して行くでしょう。そこでは仕事の要件

がはるかに高度化・専門化するので、昔のようなゼネラリスト型

の人間ではまるで歯が立たなくなることにご注意ください。


 最新の経営書には*[コア・コンピタンス]という言葉が目に

つきます。馴染みのないことばですが、定義すると時代の変化で

未来市場が生まれることにいち早く気付き、斬新な商品や製品を

開発、全社あげて新しいビジネス・モデルを構築する努力を惜し

まない企業の資質や潜在能力を意味します。

*Core Conpetance


 ちなみに、総合型構想の高邁な理念に共感、協力を惜しまない

センターはコアの強化に注力、社員をハイ・パフオーマーに育て

上げる教育時間を毎月 2時間以上とっています。内容は現代社会

とスポーツの関連、ボウリング技術の物理、社会心理なども噛み

砕いて勉強、議論します。


 国策とボウリングの「最良のマッチング」がどこにあるのか、

我々は地域で何ができるかを議論、一人一人の社員のベクトルを

合わせる必要があるからです。       この項、終わり。


  後記 私の仮説が、各地で現実化してきました。同志が増えて、

 あちこちで研究会をする必要が生まれています。そのうち、

 お会いできるかも知れませんね。

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