普及活動のページ レッツ・ゴー・ボウリング!

宮田 哲郎

(社)日本プロボウリング協会 (社)日本体育学会・体育経営管理部会員

第44章 

平成21(2009)年3月1日号


目次
第43章
第42章
第41章

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第39章
第38章
第37章
第36章
第35章
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第33章
第32章
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第7章
第6章
第5章
第4章
第3章
第2章
新時代2
第1章
新時代1
はじめに


 前月の要旨は、新市場開拓は[関係性マーケテイング]

つまり顧客一人ひとりの*ボウリング・ニーズに対応する

1対1マーケテイングに踏み込む時期にきたということで

した。とはいえ、決して易しい手法ではないので、個々の

センターでは「戦略など、まるで思い浮かばない」恐れが

あると思われます。

*例えば、キッズ・ジュニアそしてシニアがボウリングで実現

したいことがら(教育や健康など)を指す。


 この問題解決は協会などがノウ・ハウを開示して、経営

思考の枠組みを(パラダイム)変革することだと申し上げま

した。結局、現場の教育とマン・パワーが勝負の決め手に

なるのです。


1、期待されるプロの活躍!

 プロ・サッカー・リーグの隆盛には、学ぶべきところが

いたるところに見られます。しかし、リーグ創設時の主な

動機が「サッカー技術の向上」を目指したものだったこと

を知る人は少ないことでしょう。私でもあれだけの大事業

が「選手上がりの集団だけでつくられた」とは、まったく

思ってはいませんでしたが、プロ・ボウリング協会創設と

似た所が少なくないことに驚きます。


 一方、プロ・ボウリング協会員の大多数は、ボウリング

を心から愛する技術集団です。一日中考えていることは、

技術の向上ばかりですから、これが批判の対象となったり

しますが、今年以降の業界プロジェクトに役立つビッグ・

チャンスです。


 また、私は競技から退いたプロ・ボウラーの「第2の道」

に強い危機感を抱いています。*サッカーやプロ野球では、

引退した選手の「身の振り方」に並々ならぬ教育・指導を

行っており、コンサルテイングやセミナーなどを開催して

いることは有名な事実です。


 現在のように厳しい時代、公益法人たるプロ協会が、本件

について、何らかのガイダンスや教育・指導があっても当然

ですし、業界にも少なからぬメリットがある筈です。


 次の項目2.は私見ですが、理事会・インストラクター部

に提案するタイミングを図っています。思えば、30年昔の

こと、「トーナメント部門」のほかにインストラクター部門が

必要になるから議論を始めるべきだと提案しましたが、米国

プロ協会[PBA]はしていないからと議題にもなりません

でした。


 今回の考えの背景には、一昨年末からはじまったBPAJ

「シニア・ジュニア・プロモーション」があります。当然の

こと、主役は全国1,000人以上のプロ・ボウラーです。

この機会に現場で使われる*テキストなどツール類が一新

されて、教育コンセプト(生涯スポーツの動機付け)を貫いた

内容となるでしょうから、プロといえども再度のコンセプト

教育が必要になりましょう。

*インストラクター・マニュアル、教材、ポスター、ちらし類など。


2.「ボウリングのプロ」の意識と行動について

 一つのスポーツで「プロと言われる技術」を極めた人が、高度な

職業人として自立、現役を退いたあとも社会的な名声を保つには、

更に必要とされる事柄がある。例えば・・・、


1.専門技術のほか、その他の*業務に関しての得意分野を

「少なくとも、ひとつ以上」持っている・・・。

*ボウリング場のメカニック・レーン・メンテナンス、プロショップ、

ドリリング、コーチング、マーケテイング・渉外営業、財務総務など。


2. フアン育成(初級―中級)指導と*経営計画を遂行する。

@ 10時間以上の指導計画をつくり、実行できる

A 基礎的な技術指導ができ、技術の科学的根拠を理解している

B *ボウリング・クラブの計画を立てて、運営ができる

  (B・C級インストラクター)


3. 専門種目について、社会学的な認識がある。ことに*体育

・スポーツ行政の諸政策を理解、地域活動に進んで協力する。

 
*文科省・厚労省の政策(マスター・A級の必須事項)。


@ [スポーツ振興法]1961年・文部省と「体育・スポーツ

 国際憲章」1987年・ユネスコの精神を知り、行動する

A スポーツ発展史(ボウリング史)やスポーツ行財政に関する

 (2000年 スポーツ振興基本計画・文科省)の知識と行動

B 総合型地域スポーツ・クラブの理念を理解、運営に協力する

*学校体育ボウリング・カリキュラム普及につとめる


注意: 今日では、ボウリングが「単なる娯楽」ツールに留まるよう

では、こんごの事業存続が許されない危機的状況にある。


要は、現在の顧客を大切にしながら、参加人口が多い人気を

生かし、「スポーツ・ステータス、即ちリピーター」を獲得する

ことに尽きる。「危機を救う鍵はプロ・ボウラー」にあり、業界

関係者の期待も大きい。


3.頭が切り変わらないと始められない

 貧乏なセンターにはできなことですが、やはりTV・

新聞のマス・メデイアは即効性があります。ですから、

業界中央がメデイアを活用して、大衆の興味を引く努力

を進めるべきですが、一方で地方に生きるボウリング場

としては、商圏にある顧客のすべてに細かく対応する

新しいマーケテイング手法が不可欠になりました。


 大量生産と大量販売、大量消費時代は終わり、消費者

意識の高まりと成熟化が進んで、*モノより心の豊かさを

求める人々にボウリングの存在を訴え続けるのです。


 マス・セールスがピークを迎えていることを察した一流

企業は、将来の飛躍に備えて「健全なる拡大から、経営の

質的な向上」にかじを切り始めました。社会は、明らかに

「本物志向」へシフトしているのです。


 いま、業界は100万人以上の若者客を失い、65歳

以上の人口は110万人近く増え続けます。参加率*6

%前後しかないシニアですが「分別盛り」の方々です。


 昔の年寄りと違って、はるかに気が若いヤング・ハート

「young at heartな団塊世代を引き付ける」

には、本質を見せること、本物の魅力を味わっていただく

ことしかありません。 やはり、プロの出番です。


4.再び、新しい収益源を考える

 1対1の関係性マーケテイングが成功しなければ、人口変化

による減収を補うことなど、絶対にできないでしょう。現場は

閉塞感に満ち満ちており、手をこまねいています。


 ボウリング事業の衰退に追い討ちするのは、低いリピート率

です。参加人口第2位のゴルフ種目と比べても、はるかに低い

再来場率とリピート率ですが、長く単純娯楽需要に安住してきた

怠惰な業界に「ツケ」がまわってくるのです。


 今ごろになって「コンセプトはスポーツだ!」とか、果ては

「農業だ!」と誰でも云うのですが、簡単ではありません。

ボウリングの何処がスポーツ? どうしたら、みんなのスポーツ

になれるのか、地域社会でボウリングで何ができるか、そこで

何が起きて、何が得られるのか」を学ぶ時期です。


 以下、先月の結論を再録します。


○結局、事業の将来は「ボウリング場が、ボウリングで、

スタッフ一同の力で、地域貢献する覚悟があるか、どうか

にかかっているのです。


 青臭い、理論だ!とおっしゃる方々・・・、これが「関係性

とか1対1の・・・ゆえん」です。縮小し続ける市場の対策は

、ワン・ツー・ワンしかないのです。


 前提となるのは「深い経験」ですが、マーケテイングが成功

すれば、企業と顧客の長期的で継続的関係(ロイヤリテイ)が

強まるので、双方のコミュニケーションによる新しい需要が

次から次へと生まれる長所があります。


 みなさんのご意見を聴きたいですね。 以下次号

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