普及活動のページ レッツ・ゴー・ボウリング!

宮田 哲郎

(社)日本プロボウリング協会 (社)日本体育学会・体育経営管理部会員

第48章 

平成21(2009)年7月1日号

幸ある朝 藤島武二 1869-1943
幸ある朝 藤島武二 1867-1943
目次
第47章
第46章
第45章
第44章
第43章
第42章
第41章

第40章
第39章
第38章
第37章
第36章
第35章
第34章
第33章
第32章
第31章
第30章
第29章
第28章
第27章
第26章
第25章
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第22章
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第7章
第6章
第5章
第4章
第3章
第2章
新時代2
第1章
新時代1
はじめに

 自ら変化をつくりだす!

 これをJARBAの合言葉にしたいですね。


 いま、総合型地域スポーツクラブ活動推進で用いるJARBA

プロモーション・ツールの*執筆にかかっています。近く、推進

委員会が組織され、「国策参画」について、種々の議論が始まるの

が楽しみです。

 *ツールとは、「スクール教本と管理マニュアル」、PR紙。


 また、国策参画にあたって、連携を始めるときだと思います。

 例えば、参加人口で2位のゴルフですが、「練習場」ならいかが

ですか?


 これは、前から日本ゴルフ学会のリーダーと話し合っていたこと

です。練習場をもつセンターも多く、当初は総合型クラブへの共同

提案から始めるとよいでしょう。今夏、ゴルフの先生と「コラボの

仕方」を相談しますが、同志はいませんか?


 筑波大学 田中教授は、低い負荷の運動(シニアのボウリング)

が健康促進と維持に与える影響をスポーツ医学で実証してください

ましたが、インドアと戸外の人気種目がコラボするとどうなるか、

マス・メデイアにも魅力の組み合わせです。


 消費者には、「異業種・異業態の組み合わせ」は新鮮です。

ボウリングの可能性を切り開く、きっかけになるかも知れません。


 
ボウリング・マネージメントに異論あり!

 これから述べることは私見です。

 ブーム期からボウリング場の経営に、疑問を抱いていました。

 「うちは違うぞ!」とおっしゃる方も多いでしょうが、まあ聞いて

ください。


 「会社はまた、社会の成員である。会社も公的機関も社会の機関で

あり、それぞれの機能を果たすことによって、地域や個人のニーズを

満たすために存在する・・・」


 以上はドラッカーのことばですが、社会や地域におけるボウリング

・ニーズは[遊び]以外にないと短絡しているセンターが多すぎると

思うのです。ですから、ボウリングが国策の推進に役立つうえ、経営

環境の劇的な改善につながるという主張が、なかなか理解されないの

でしょう。


 更に言えば、目先の利益にとらわれすぎていることです。

 もとより、企業が利益を追求すること(適正利潤)に異論はありま

せんが、なぜかそのように言う「顧客が多い」事実に注意を払うこと

が必要です。


 ドラッカーは、次の三点をマネージメントが果たすべき役割として

あげています。まず、組織特有の使命と目的は適正利潤の追求、第二

は組織に関わる人々が仕事を通じて生き生きと働けるようにすること、

三つ目は自らの組織が社会の問題に貢献することです。


 会社が利潤をあげることは当然ですが、働く人を生かすとか社会的

責任を果たすことを考えているとは思えない状況をしばしば見ること

が残念です。私ひとりの誤解なら、よいのですが・・・。


 これには「ボウリング場が社会に役立つこと」を実体験させ、仕事

の意義を従業員に知らしめることが大切です。皆の志気を高め、仕事

のスキルが向上するでしょう。従業員の生産性が低いと嘆くまえに、

考慮すべきポイントです。


 そういえば、一部上場の有名某社のマネージメントを云々する変な

人物(コンサルタント)に出会いました。総売上を従業員数で割って

モノをいう未熟なヒトでしたが、現場を知らずに知ったかぶりはいい

加減にして欲しいなと不愉快でした。MBAの我利我利の経営思想は

、「いまのところ」われわれには馴染まないからです。


 
利益と社会貢献は矛盾しない

 5月のJARBA理事総会パーテイでも質問されたのですが、国策

に参画すると「儲かるのか、コストと利益は見合うのか、効果はいつ

出るのか」など疑問はたくさんあるでしょう。


 具体的数字を明かすことは、私の立場では出来ないのです。

 むしろ、それほど早く利益を追求したいのなら、さっきのコンサル

タントに相談すべきで、参画はお勧めしないと申しました。人員削減

とかワン・コインでゲームができるようにすれば、フロアの人は不要

だとか、とにかくゲーム料を安くすればよいとか言うことでしょう。


 一般に、企業は高い利益をあげて、はじめて社会貢献を行なったと

評価する場合がありますが、それは税や株主に対しての貢献であり、

一般の通念とちょっと違います。ボウリング場で上場企業は少なく、

地域住民はほとんど関心がないでしょう。


 株式を公開していない、あるいは個人企業としてのセンターなら、

総合型クラブを支援する「地域貢献」は絶対におすすめです。誰にも

分かり、共感され易い行動です。


 ボウリング場にとって国策参画は、イノベーションというべき行動

であり、遂には理想的なマーケテイング行動に結びつきます。利益と

社会貢献が決して矛盾しない、つまり結果が分かるまで、それなりの

時間がかかり、なにより「ロビー活動」が必要ですけれど・・・。


 
事業を再定義する必要がある

 あらゆる事業は陳腐化します。

 ボウリング事業も例外ではありません。


 およそ半世紀に渡り、この事業はマス・メデイアの力に頼るマス・

マーケテイング一辺倒。「地域のファン」をつくる着実な仕事は、やや

おろそかにしてきた感があります。「人気があるから必要なかった」と

いってもよいのですが、結果的に現場は業界中央のパブりシテイに頼り

切りになっていたと総括できるでしょう。


 時代は移り、私の目にはボウリングのレトロ化が見え始めています。

といっても本気にせず、反論する人もいますが、若者のほぼ半分は、

ボウリングがしたくてやる人は少なく、友人や仲間と騒ぐには便利な

ツール(便利な社交アイテム)だからです。私が言いたいのは、人気

があるうちに「新しい顧客をつくる」プロジェクトを本気でやろうよ

ということです。


 本気なら、「次の三点」から事業の定義を見直すことが必要です。

 第一はビジネスをとりまく環境(主に人口構造の変化)ですが、

二番目はJARBAやJBCなどのボウリング組織の使命または

目的のありかた、最後はボウリングというスポーツの種目特性や

業界の強みと特徴などを分析して、市場に提案・供給する仕組み

をつくることです。


 この考え方は、2009−10年のJARBA年次計画で提案、

「アクション・プランで具体化」して参りますが、本気で反対、

賛成する同志が多いことを祈ります。反対意見には真理があり、

賛成には同志がいることの喜びと励ましがあると思います。


 逆説的ですが、このごろ私の考えを理想論だという人が減って

いることに、危機感をもちます。このごろの不況に負けて情熱を

失ったのか、絶望してしまったのかと疑るからです。


*今月は次の資料を読み、参考にさせていただきました。

@ 宇野善康著[普及学講義]イノベーション時代の最新科学 有斐閣選書

A PFドラッカー著[イノベーションと企業家精神]ダイアモンド社・上田惇生訳

B 日野圭恵子「クチコミュニテイ・マーケテイング」朝日新聞社

C   和田秀樹著「頭がよくなる、仮説力のすすめ」アスキー・コミュニケーション


参考:JARBA総合型クラブ支援マニュアルより


 
クラブとは、win winの関係で・・・

   1. 体育スポーツ行政(県市教育庁・体育協会など)の目的

       (1)地域の絆を強化(スポーツで町・村おこし)

       (2)青少年健全育成(スポーツ少年団・青少年育成協議会)

       (3)高齢化対策(医療費を抑制・高齢者の生甲斐つくり)

   2. 総合型クラブの性格と目的: 「人の絆」をつくり、地域を活性化

       @     多種目・多世代・多方向

       A     いつでも・どこでも・誰でも

       B     地域住民が主体的に運営するもの(自立するまで補助)

   3. 国策は、地域の「潜在スポーツ人口」発掘を望んでいる。

       ボウリングは、ここで未就学児童と保護者、社会人、高齢者が

       参加し易い「種目特性と優位性」が歓迎され、ボウリング場と

       スタッフが地域社会の人々や行政の政策実現に大いに役立ち

       、かつ社会に貢献する経営理念(*CSR)が実現できる。

     *corporate social responsibility

忘れえぬ、鮮烈な思い出! からしまボウル(福島市) 母と子のボウリング体験会
子どもたちに「楽しい思い出」を!

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