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宮田 哲郎

(社)日本プロボウリング協会 (社)日本体育学会・体育経営管理部会員

第49章 

平成21(2009)年8月1日号


未完の少女 原田武真 画
目次
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第46章
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第43章
第42章
第41章

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第38章
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第5章
第4章
第3章
第2章
新時代2
第1章
新時代1
はじめに

今夏は所用で渡米しました。

 ふだんは、総合型クラブの*ボウリング・テキストやマニュアル等

ツール執筆の合間に、日体協本部の推進委員会幹部や学会研究者にも

お会いして、ボウリングの国策参画について、いろいろ意見をお聞き

する機会に恵まれました。


 また、ごく短時間ですが、米国BPAA役員が「ラウンド・ワンの

アメリカ進出」について情報の有無を聞かれましたが、何も知らない

と伝えました。しかし、同社の営業展開スタイル、殊に「ボウリング

甲子園やボウリング番長」の*素晴らしさをお話しました。

 *昨年30万人から67万人を動員、最高のIT企画であること。


 近々、JARBAにクラブ支援「推進委員会」が組織されます。

種々の行動が『世の動き』をリードするようにするため、学識経験者

のお考えを予習することができました。


 以前から、業界事情に詳しい研究者から、国策参画で早急になすべき

ことは、業界とクラブ関係者に「いち早くビジョンを示すこと」と指摘

されていますが、私の考えが正しいことを確信しました。


 
1.新しい業界ビジョンのありかた

 ここは極めて重大な論点ですから、先月号の「ボウリング・マネージ

メントに異論あり」から、大切な部分を引用して話をすすめます。


 「会社はまた社会の成員である。会社も役所も社会の機関で

あり、それぞれの機能を果たすことによって、地域や個人の

ニーズを満たすために存在する・・・」


 以上はドラッカーのことばですが、社会や地域におけるボウリング・

ニーズは[遊び]以外にないと短絡しているセンターが多すぎると思い

ます。ですから、ボウリングが国策推進に役立つうえ、経営環境の劇的

改善につながるということに、なかなか気づかないのです。更に言えば

、目先の利益にとらわれすぎていることです(中略)。


 次は、ドラッカーによる「マネージメントが果たすべき役割」です。

 第一、組織特有の使命と目的は、適正利潤の追求。

 第二は、組織に関わる人々が、仕事を通じて生き生きと働けること。

 第三は、自らの組織が、「社会の問題に貢献すること」です(中略)。

目先の利益ばかりを追求すると・・・
目先の利益ばかりを追求すると・・・

 しかし・・・、ボウリング場は私的遊び需要の対応に追われて、

あらゆるスポーツで最大の人気を生かせば「社会貢献できる」こと

、そもそも「公的需要が存在している」こと・・・に、まったくと

いえるほど気づかずにやってきたのです。「ボウリングという商品」

を見直すときが来たのです。

分からない、難しいとおっしゃる方は、私たちと一緒に、いちど役所の

『担当者』を訪ねると分かります。期待されているのです。


 
2.すると・・・?

 本題は、ビジョンでした。

 当然ながら、ボウリングが「スポーツである」と思わない人は、ここ

から先は分からなくなりますが、元来スポーツという素材は、通常の商品

と違って、「公共性」という大きな側面があることを考慮すべきです。


 業界のビジョン作成における「視点・論点」は、ここにあります。

 一方、公共といえば、スポーツ⇒公共性・公的施設 ⇒無料か限りなく

安く利用できるものと考えますが、構想に『受益者負担の原則』があり

ますので、安心です。

 *2006年スポーツ振興基本計画改訂で、『企業』とプロ組織の参画が

 望ましいと明記されてから、総合型クラブ利用者の考えに変化が現れた。


 どんな業界でも、ビジョンの根底に利益追求が潜んでいると思うのが

世間の常識です。ですから、『ボウリング振興』などと分かりきったこと

は言わずに、『地域振興』というべきです。マーケテイングの極意とは、

『相手の課題を見つけ、相手側の論理で問題解決する』とドラッカーや

コトラーは喝破しましたが、ボウリングとボウリング場を利用する方法

を、クラブのニーズをベースに(属性・目的別に)、なんどでも提示する

のです。


 現在、2、800に及ぶクラブにボウリングが普及して、子どもたちを

中心に家族や地域社会に役立つという当たり前の考えが「すんなり」とは

行かない理由は、どこにあるのでしょうか?


 果たして、業界の姿勢?

 現場? プロ・ボウラー?

 そもそも、私の「仮説」が間違っている?


 
3.国策に参画する者のあるべき姿

 また、企業やプロ組織がクラブを支援する理由は、あえて言わなくとも

分かっていることです。商売のためとか、収入をふやすためとか、それが

「然るべき、健全な範囲であること」ぐらいは、誰もが想像することです。


 また、「義務教育レベルの学校で、体育種目としては採用されていない」

ボウリングが、構想に参画すると「行政のお墨付き」だと短絡する人がある

ようです。しかし、これは安易で危険な考え方です。


 果たして、どうすれば、スポーツになるのか?

 スポーツ・ニーズの前に営々と準備を進める一方、*従業員・関係者の

教育に熱心とはいえない目先の利益誘導型の姿であり続けたら、果たして

「世の共感」を得られるのか、危惧するばかりです。

 *「業界理念と倫理」が、あやふやではないだろうか?

 更に、こんごはゴルフ(最初は練習場)の参画が鍵となりますが、この

業界は実にきちんとしており、うらやましい限りです。私は商業スポーツ

施設とマンパワーが、国策推進に圧倒的に役立つことを必ず証明できると

確信しています。

 結論!

 ボウリングとクラブは、ステークホルダーの関係にあります。

 行政も、WIN=WINの関係・・・にあるのです。あらゆる知恵を絞り

、地域社会に貢献しましょう!


 *今月は、ここまで・・・、バック・ナンバーをごらん下さい。

 ラウンド・ワン社の企画は、特許申請中とのこと、凄いですね。

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