普及活動のページ レッツ・ゴー・ボウリング!

宮田 哲郎

(社)日本プロボウリング協会 (社)日本体育学会・体育経営管理部会員

第63章

平成22(2010)年10月1日号

目次
第63章
第62章
第61章

第60章
第59章
第58章
第57章
第56章
第55章
第54章
第53章
第52章
第51章
第50章
第49章
第48章
第47章
第46章
第45章
第44章
第43章
第42章
第41章

第40章
第39章
第38章
第37章
第36章
第35章
第34章
第33章
第32章
第31章
第30章
第29章
第28章
第27章
第26章
第25章
第24章
第23章
第22章
第21章


第20章
第19章
第18章
第17章
第16章
第15章
第14章
第13章
第12章
第11章
第10章
第9章
第8章
第7章
第6章
第5章
第4章
第3章
第2章
新時代2
第1章
新時代1
はじめに

 1977年の初版以来、ずっと読み続けている『レジャー白書』の

2010年版を入手、読み込みとボウリング記事部分を編集する作業

に時間がかかった。現在は、約30年分の「ボウリング産業データ」

を作成、エクセルと首っ引き、色々なグラフで業界推移を考えていた。


 数字ばかりの白書を読む(見る)人は、参加人口や実績の前年比や

せいぜいゴルフと当世はやり物の推移を閲覧するだけで済ませている

だろう。自分もそうだったから判るが、少々「もったいない」話しで

はあるので、少し自分の意見を述べてみよう。


 1.過去12年間、すべての年代で参加率が下降中

 1997年(平成9年)から2009年まで、12年間の性・年代別

の参加率はすべてマイナス、一見すると『ボウリング産業の終わり』

と悲観する者もあるだろう。しかし、他種スポーツの数値と比べると

10−20歳代の*人気(参加率)は依然、高い水準にある。

男 性

10代

20代

30代

40代

50代

60以上

A 36.6

53.6

51.2

48.8

41

31.7

10.1

B 35.2

57.9

50.9

43.9

43.9

30.7

11.2

C 31.2

55.5

51.2

35.6

37

22.7

12.9

D 25.3

43.9

45.5

31.3

28.5

18.9

9.3

女 性

10代

20代

30代

40代

50代

60以上

 A  27.2

43

44.3

34.1

31.9

18.4

5.5

 B 25.5

53.8

40.8

34.5

34.1

18.7

5.1

 C 24.4

49.8

43.4

32.2

29.7

15.7

5.3

 D  19.3

41.1

37.3

24.3

24.1

13

4.8

A―Dの数値は、1997年以来、「3年ごとの平均値」を12年

に渡って採取した。他種スポーツと比べ、どう見ても、傑出して高い

参加率と言える。


 われわれは数値に励まされ、ボウリングという商材の新需要を喚起

するマーチャンダイジング(商品やセールスの見直しとか工夫の意)

に力を注ぐときである。方向としては『スポーツ・マーケット』開拓

であるが、将来も「公益法人で居たい」というボウリング場協会なら

、必至のことであろう。


 何度も言うようだが、休眠しているスポーツ需要(極めて巨大!)

開拓で、業界は「地域クラブ連携」に乗り出しているとは云えない。

国がスポーツ政策転換(地域クラブ重視)を宣言しているにも拘らず、

業界として行政の動きを漫然と「傍観」していることは納得できない。


 2.地域貢献CSRということ

 若者人口の急減と不況にあえぐ業界の再生は、環境の変化を先取り

するしかない。いま、キッズとジュニア(祖父母を含む家族・三世代)

開発をうたう日場協プランは誰の目にも正解である。


 しかし、センターの中にポスターを貼り、ひたすら場内で呼びかけ

、集客するイン・センター手法で人は集まらない。こんにちの苦境は

半世紀もイン・センター営業に依存してきた事にあるから、国の政策

に協力して、ボウリング普及を図ることは自然の理であろう。


 様子見ばかりしている業界団体の覚醒を待つばかりである。

 一方、国策に相乗りする以上、根底にボウリング場の地域貢献思想

がないとすれば、「商業主義」体質を非難され、逆効果を招くだろう。


 3.短期的な評価では始められない

 大事な、きわめて大事なことだから、何度もくりかえす。

 これは企業の持続的発展を支える「中長期経営計画」の基本である。

会社は社会の一員であり、事業は地域住民の理解と共感なくして存続

できない。地域スポーツ・クラブとの協働は、スポーツ事業を営む者

の必須事項である。


 子どもや家族の、若者や年寄りの、子ども会や自治会(町内会)の

ボウリングを開拓して40年、5年前から属性・目的別のテキストと

セールス・マニュアル、管理者と指導者の手引きを作りはじめた。

幸い、東京ボウリング場協会などから、テキストやマニュアルの制作

依頼があり、活字になり始めたが、読者・使用者の貴重な意見で改良

する段階にある。


 4.白書が珍しく、大ポカ!

 2010年版は、「一回当たりの費用」の数値が、一ケタ間違って

おり、ゴルフなどは1回のプレーで12万円以上となってしまった。

私の問い合せに窓口は大いに恐縮していたが、校正は「他人任せ」の

丸投げ(項目が多いので)なのかもと思ったしだいである。


 ここで、気づくことがある。年間来場数と一人当たりゲーム数が、

過去50年ずっと同じであることである。しかし、大量のデータを

扱う「統計とは、こういうもの・・・」で、業界の僅かな努力程度

で*数値が変ったら、それこそおおごとである。

 *ワンモア・ゲーム・キャンペーンやマイボール・キャンペーンなどの

 実施でも、変らない。例の「5,000万人・・・」も、そうだろう。


 データを直接採取してきた白書は、今回はインターネット利用に

変った。対象は3千人(無作為に抽出)、「一回当たり費用」が大幅

に上がったが、それは「ネット利用者の特性」かもとこたえた窓口

は(私には)信用できない。精査する必要があるかもしれない。


 おっと! 揚げ足をとるのは,私の趣味ではない。

 白書は経済産業省の特定産業調査と並んで大切な情報であり、経年

統計と分析を業界独自の視点(例えば、開発資料)で分析することは

有意義であろう。数値を読み、感想を言い合う機会を持ちませんか?

いつもの「銀座8丁目のライオン・ビアホール」で、いかがですか?


参考:地域の人々(三世代の家族)をセンターに集める JARBA研修会

  一般に、大衆動員は人手と大金がかかる。私の方法は体育・スポーツ行政と

下図のように連携(三つの組織)、目的を達成する。ここでは、連携する組織

の*理念が共通しており、相互に[ステークホルダーの関係]にある。

 *文科省・日体協「スポーツ振興基本計画」による。企業はCSR活動。



○全ては、体験イベントから始まる:

1. 業務は、クラブの誘致で終わらない。人気種目がクラブの行事に

   「彩り」を与え、その後もクラブの会員を増やすために、継続的に

  楽しい企画を提案する。このマーケットはきわめて巨大である。


2. 体験会は、参加者の属性と目的(*ボウリングする理由)で異る。

   種目特性を生かし、*きめ細かく運営すればくち・コミ(よい噂)

  が生れ、ボウリング場の認知度と好感度が劇的に高まってくる。


*1.子ども・・・ 元気で素直に育って欲しい(保護者・両親・祖父母)

  2.レデイス・・・いつも若々しく・美しく・健やかに

  3.シニア・・・ 健康・同世代(三世代)の交流・いつも若々しく

  4.ヤング・・・ 不特定多数の人と知り合いたい・楽しみ・上達したい

  5.会社・商店・団体・・・職場の親睦を促し・やる気を起す・業界親睦

  6.町内会・自治会・学校PTA ・・・地域・学域の親睦・役員交流

    政・総合型クラブ)・・・町・村おこし・世代間交流・地域活性化

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