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宮田 哲郎

(社)日本プロボウリング協会 (社)日本体育学会・体育経営管理部会員

第64章

平成22(2010)年11月1日号

目次
第64章
第63章
第62章
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第4章
第3章
第2章
新時代2
第1章
新時代1
はじめに

 先月は(社)日本ボウリング場協会の事業委員会へ呼ばれ、ボウリングを

「地域スポーツのブランドにしたい」という趣旨の話しをした。しかし、正直

言って、全国の組織を始動させるにはまだ数年の時間を要し、時期を逸する

かもしれないという思いを捨てきることができなかった。


 現場は、国策に無関心、場内の業務に埋没し切っており、センターの外へ

出る気配はない。ふだんから、幹部社員の多くは売上至上主義、前年対比に

一喜一憂するばかり、ボウリングの社会における利用価値と真実を「かんたん

に見限って」いる。


1.地域とは、何か?

 地域と云うことばはよく使われるが、小中学校の人口1万人程度の広さを

指し、全国に約1万の学校区がある。自転車で10分―15分で往来できる

距離だが、総合型クラブの拠点は学校区であり、センターの商圏もまた同じ

である。


 ボウリングって、また「ブーム」なんですってね?

 総合型クラブなど地域の人たちによく聞かれることばである。

 私はあいまいではなく、「そうです!」と答えている。理由はかんたん、

クラブ行事のシーンでは、まったく当てはまっているからである。


2.ボウリングの魅力は健在である

 地域におけるボウリングの魅力は健在である。

 しかも、「ボウリングしたい人」は、まだまだたくさん居る。

 ちなみに、スポーツ種目の参加人口から見ると、近年10ヵ年

トップにならなかったのは、5回(2位4回、3位1回)だけ。

 100種を超える種目(スポーツ)で常に上位にあることは人気が

あり、魅力がある証拠である。


3.ノスタルジー! 古きよきもの

 誰がなんと言おうと昭和の時代を象徴したボウリングこそ、若くて

張りきっていた頃の思い出である。だが、1ゲーム250円はやはり

高すぎて、安月給の若者には高値の花だったのである。


 思えば、デビュー時代のボウリングは「豊かなアメリカ文化の象徴」

であった。朝日新聞は1970年代に起きたボウリング・ブームを、

[昭和史再訪]として、時代背景や現在のボウリングを取り上げた。


朝日新聞5面「昭和史再訪」2010年10月16日夕刊
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4.シニア・ボウリングの新しい価値戦略

 まったく新しい価値を生み出すことは、容易ではなく、リスクも

大きい。だが、過去のプロモーションで蓄積してきた業界ストック

を生かして、新しい付加価値を創出すれば最小のリスクで済む。


 分別盛りの熟年のプロモーションでは、深い商品知識と見識が不足

している者を(企画段階で)参加させてはならないと思う。はっきり

いうとタレントを起用したがる広告代理店の未熟なスタッフである。


 ここでは、つくば大学*田中教授のご研究が極めて有用であり、

あらためて理論武装する必要は皆無である。優れた健康ボウリング

シリーズの著作、「KAREI」(ダイフク・キュービカ)を利用

すべきである。

  *田中喜代次先生・2009年秩父宮スポーツ医学賞受賞。


 分別盛りの熟年は、業界的な、商業主義の臭うパンフレットなど

「うるさくて」絶対に見ようとしない。だが、自分が輝き、毎日が

楽しかった時代を懐かしみ、再現したいと思っている。そのうえ、

健康に効き目があり、同世代の仲間と楽しみたいのである。


 ほんとうに価値のある商品を提供すれば、一定の顧客は競って購入、

その後も繰り返す。一定顧客とは、例えば標準より高価な商品の性能

と価値を認め、平気で購入する人たちであり、なんでも安ければよい

人を意味しない。


 私見だが、不要・不急のことに、あえて出費する人に訴求したい。

 文化や生活を楽しむには金がかかる。したがって、業界が志向して

きた万人向きではない。ある階層の人は「価格より、価値を問う」の

である。


 もともと一定時間のレーン数は有限であり、「ワンモア・ゲームを

楽しみ、リピートする」顧客を、私は迎えたいのである。つまりは、

暇つぶしではなく、スポーツを通して自己を高め、文化的な生活を

楽しむ人たちである。


 しかし、ボウリングの「価値とは、真価をPRする最適手段・・・」

を真剣に議論する業界人に出会うことは、きわめて少ない。熟年世代は

商業主義など簡単に見透かし、薄っぺらな提案はかならず無駄になる。


5.もう一度、ボウリングをマーチャンダイズしよう!

 ブーム時代にあるヒントや時代の気分を再現する方法がある。

 シニア・ボウリング振興のヒントは、時代文化を掘り下げ、*商材

のコンセプトを掘り下げ、ボウリングの種目特性を最適化、広くPR

することである。これなら国策に協力する過程でかならず実現できる。 

  *パッケージングを改良、商品をマーチャンダイズすること。


 70-90年代の邦楽・洋楽ヒット曲のCDが人気を集めている。

 ボウリングを「テーマ・パーク」のように提案し、楽しませよう!



「ボウリングを仕立て直す」仲間は、どこにいるのでしょうか?




              SEE YOU NEXT MONTH ・・・

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