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宮田 哲郎

(社)日本プロボウリング協会 (社)日本体育学会・体育経営管理部会員

第67章

平成23(2011)年2月1日号

街角で スペイン・グラナダ
街角で スペイン・グラナダ
目次
第67章
第66章
第65章
第64章
第63章
第62章
第61章

第60章
第59章
第58章
第57章
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第55章
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第5章
第4章
第3章
第2章
新時代2
第1章
新時代1
はじめに

 昨年末、月刊「ボウリング・マガジン」誌に連載中の『スパッと』診断を

単行本にすることになった。過去100数本を点検・整理、編集を考えて

いる。


 毎日、スクールやクリニックをしているプロからは、Q/Aの「さくいん」

が重要であり、技術用語とトラブル症状を示すキー・ワードを並べて欲しい

と注文をつけられた。


 本書はセンター備品となるだろう。当然、ボウラー座右の書ともなる。

 古い質問は手直しが必要だが、合間を縫って、編集にも心配りすることが

中々楽しく、よい図書は「編集力」によると、今更ながら理解したのである。


1)通常国会が始まった

 新しい『スポーツ振興法』を制定する国会が始まり、議員立法される。

 昨年末の朝日新聞報道などから、大方の内容が判明しているが、業界にも

大きな影響があり、地域志向のスポーツ法はこんごを考える根拠となる。


 一方、日場協やプロ協が『公益法人』を申請中だが、ボウリングの公益と

は何かを問われる。しかし、公益について論ずる人に出会ったこともなく、

しかるべき席で議論した様子もない。公益のための業界活動とは何か、理念

と活動計画をいちはやく明らかにすべきである。


2)2月3日『生涯スポーツ・コンベンション』に出席

 本稿はいつもよりずっと遅れて、2月1日に書いている。

 電話が鳴った。大阪府と京都府の総合型クラブ育成アドバイザーから横浜

・山手のYCAC(わが国最古・最大の外国人だけのスポーツ・クラブ)を

見学したいとのリクエストであった。


 コンベンションでは、住民の懇親スポーツ・クラブの優れた事例として、

横浜のYCACと神戸スポーツ・クラブが俎上に乗ることがある。YCには

4レーンのボウリング場が付随している。クラブ・メンバーとの親交があって、

たびたび招待されるが、私の親友はみな60歳を軽く越している。


 ここには、レーン後方に立派なバーとビリヤード・ルームがある。

 プレーの合間に、レーンとバーの中間にある椅子とテーブルで「食べたり、

飲んだり」しながら、会員同士の会話をも楽しんでいる。国籍はイギリス・

アメリカ・独逸・フランス・印度・オランダ・ポルトガルなど多様である。


 話題は家族のこと、スコアのこと、先月 帰国したこと、旅行やYCAC

メンバーの近況などである。国内旅行やボールのドリルなどを世話したりする

が、『価値観の持ち方』がわれわれと大違いに気づく。つまり、道 志向する

ことはなく、大概のことは『人生を楽しむ』順路と決めており、狭い了見を

言いつのることはない。


 ここに生涯、スポーツを楽しむ基本姿勢があると思う。

 私などは、狭い価値観からボウリングを見る、狭い了見で仕事をしている

と気がつくのである。彼らは、異国にいるせいか? 兎に角、こだわらない

 、大所高所からものを考える人が目立つのである。


 何度か『スポーツとは、何か?』を話し合ったことがあるが、文化の違い

、人生観の違い、価値観の違いがわかり、人種の違いを超える理解が進み、

実に楽しい人たちである。ボウリングの仕事をやっていて、よかったと思う。

 総合型地域スポーツ・クラブとボウリングの「マッチング」は、私が生涯

続けるべき仕事になってきた。元より、地域社会にスポーツをとり込む仕事

が数年で済むはずがなく、道は遠く、結果としてボウリング場が儲かるよう

になる(この意図は正しい!)まで、どの位かかるか、判らないのである。


3)それ、儲かりまっか!と聞かれた

 過日、関西のある高齢の経営者が発したことばである。

 素直な問いかけを聞き、私そっくりな人!と好感を持ち、縷々

説明させていただいた。


 私のこたえは、「そのうち・・・」である。そのセンター周辺は

15もの小学校があり、センターの商圏人口はおよそ15万人で

ある。総合型クラブは昨年スタート、ボウリング関心を持って

いるかどうかはわからない。


 一方で、ボウリング企業ごときが15万人を越すマーケットに

打って出ても賛意を示す人はまれである。業界だけでものを進め

ようする無理、不自然がある。


 ここに総合型クラブと協働する意味がある。

 われわれの業界は思わぬブームで育ち、遊びの需要が半世紀近く

続いた恩恵で今日がある。苦境の原因は遊び需要を支える若者人口

減であり、商材の劣化(若者には新しくない)が拍車をかけている

のである。本当の原因は、決して不況のせいではない。


 商材と設備の劣化が進み、希望を失った経営者で撤退を考えない

 、あるいは検討しない経営者は少なくないだろう。経営大計がある

とすれば、それは「収益源の複線化」であり、新しいスポーツ需要

とリピーターの創出であろう。


 ここに国のスポーツ政策参画の理由があり、公益にかなう方向も

見える。この文脈でいえば、公益に見合うボウリング場経営を世に

問う時期に来ている。


 総合型クラブを事業パートナーに見立て、スポーツ普及と地域の

振興に一役買うことが一つの解であると確信している。業界の覚醒

を待つばかりである。

4)ノウハウを公開したい・・・

 恐るべきは、業界が「限界産業の道」へ歩んでいる事実である。

 今後、たがいに手を携えて、地域のボウリング普及にまい進する

       ことがなければ、将来はない。


 新しいスポーツ振興法の施行にあたり、私は過去10年間 試行

してきたノウハウを公開する義務を(初めて)感じている。だが、

「県の協会」でするなどといって、様子見していると時期を

逸することになる。隣接センターは敵であるが、地域振興策

では友である。方向性と将来のあり方は、下図の通り。



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