宮田哲郎の
普及活動のページ


(社)日本プロボウリング協会 (社)日本体育学会・体育経営管理部

第74章

平成23(2011)年9月1日号

秋草に少女 小茂田青樹 画
秋草に少女 小茂田青樹 画
目次
第74章
第73章
第72章
第71章
第70章
第69章
第68章
第67章
第66章
第65章
第64章
第63章
第62章
第61章

第60章
第59章
第58章
第57章
第56章
第55章
第54章
第53章
第52章
第51章
第50章
第49章
第48章
第47章
第46章
第45章
第44章
第43章
第42章
第41章

第40章
第39章
第38章
第37章
第36章
第35章
第34章
第33章
第32章
第31章
第30章
第29章
第28章
第27章
第26章
第25章
第24章
第23章
第22章
第21章


第20章
第19章
第18章
第17章
第16章
第15章
第14章
第13章
第12章
第11章
第10章
第9章
第8章
第7章
第6章
第5章
第4章
第3章
第2章
新時代2
第1章
新時代1
はじめに


去る8月、(社)日本プロボウリング協会は公益法人化を2012年6月申請

と発表した。まだ議論されていないが、実現すれば、地域におけるプロが

非常に役立つことが判り、「活躍の場が無数に増える」と確信している。


また、日本ボウリング場協会幹部会も公益法人化を進めることを確認した

と聞く。業界の振興策は、足並みがなかなかそろわないようだが、この

政策がボウリング事業の可能性を広げることは自明である。


そうしているうち、2011年「レジャー白書」が刊行され、恐る

べき数値を知ることになった。売上げも参加率も19%以上、低落

したのである。なぜか、「ボウリングは健闘している」とあったが、

きつい冗談(44ページ)であろう。


ある会議で「うちは、落ちていない」としたり顔の支配人がいた。

これも冗談か、隣のセンターが撤退すれば当然である。既成の顧客

に対応するばかりでも、確かに落ちないだろう。業界のガラパゴス

化は現場においても進んでいる。


1)定点観測している・・・

 白書は1977年から発行され、35年目である。

77年は、センター数879センター、24,791レーンで現在の

971センター、27,209レーンに近かった。


大ブームが終わり、業界がやや落ち着いた時期で、レーン当たり

3,616円(単価202円、18ゲーム弱)だった。参加人口

は約1,200万人、男女の参加率は14,3%である。


その後、順調に回復、1990年代初頭には4,200万人の参加

人口を記録、10−20歳代の若者に至るや50%前後の参加率を

マークした。「5,000万人キャンペーン」の標語が生まれた所以

であろう。


しかし、その後は低落するばかりである。

長い平成不況の影響、2000年以降は若者人口の減少、地震、

政治の不作も手伝い、よい話はひとつもない。


誰も言わないが、ボウリングが若者にとってコモデテイ化しており、

娯楽や暇つぶしアイテムとしては「終わりつつある」ことを問題に

すべき時期に来ている。テレビ芸能ニュース的な扱いでボウリング

が露出(いやなことば!)されることの悪影響である。


とはいえ、やはりテレビや新聞、雑誌にボウリングを出したい。

ただし、コンセプトが大きく違い、取材依頼も「社会部や家庭部」

なのである。自分は、いままでこうやって成功したからである。


結論を言おう。

過去34年で、今回ほど参加率が減ったのは初めてである。

性・年代別で30年間の平均を昨年度と比べると男性の10−20

−30−40代が、軒並みに「10ポイント近く」下落している。

オトコに動機付けされてやってくる女性は下落率が少ないが、影響

はかならず及ぶであろう。


遊び需要としては、商材の魅力が極端に薄れ始めた証拠である。

去る者は日々に疎し、という。いちど去った顧客は帰って来ないので

ある。


21世紀になったとたん、若者人口が282万人減少、逆にシニアが

230万人増えた。手付かずのキッズは家族でなら1,000万人も

いる。希望はある。早い、よい振興策が待たれるゆえんである。


2)需要あって、セールスなし

いま、公益というニーズがあっても、これを業界からセールスする者

がいない。なぜか? 公益需要の中身がわからないからでしょう。


しかし、需要者側からボウリング場にやってくるシーンが、そろそろ

見らる時期でもあります。実際、どのクラブも「自立と繁栄」のため

にゴルフやボウリングが役立つことを知り始めたからです。


いままで、私はクラブ人脈で集まった数千人の子どもと保護者を相手

にボウリングの魅力を見せる仕事を続けてきました。全国のクラブに

情報を発信(クラブ育成アドバイザーなど)してきました。


やはり、ボウリングに魅了された子どもは「こんど、いつ行くの?」

と親たちに迫りました。やっぱり、ボウリングの魅力は健在、親と子

、地域住民の交流におおいに役立ち、私も安心しました。


かくして、ボウリングが地域社会に受け入れられる諸要素、有用性が

確認できました。クラブや地域スポーツ体育行政のリアクトで私的な

疑問も氷解、ボウリング場とクラブ、行政の意思が通じました。


3)収益の複線化・遊びと公益の需要

こいつは「不吉な話」ばかりする人だと思われるといけません。

それでも私は依然としてボウリングは「いける!]と踏んでいます。


なぜなら、異業種、異業態を同時観測して、比較しているからです。

研究はずいぶん進んで、需要にこたえるツールもほぼ完成しました。

ことしから公開しますが、私のほうに一定の基準があり、単に金儲け

ならお断りしています。


多分、2−3年で「チャンスは消滅」するでしょうから、急いで検討

しなさいと申し上げています。同志と仕事するのは、殊の外、楽しく

、つい*サービスし過ぎてしまい、お人よしの自分を後悔します。

 *地元行政に人脈があるときなど。


4)日場協のデータが役立った

先月、平成11年の「メモリアルデイ・キャンペーン」調査の

ことを話しましたが、(社)日本ボウリング場協会も本当に貴重

なヒントになりました。

*10年前の販促資料。中小企業庁助成で制作。


結局、国策に協力して、集客も地域貢献もできたのです。

動員してリピートさせる方法、ボウリング場自体のものの考え

が収束しない理由もわかりました。


これを独裁的リーダーのもとに、1社だけでやるか?

競合しない数社でゆるいアライアンスを組んで始めるか?

場協会がやるか? 体育協会がやるのか? それとも・・・?

やっぱり、旧来路線を踏襲して、自らはやらないのか・・・?


こんご、公益が議論され始めるでしょうが、時間のロスが大きく

、活動ツールの制作も大変でしょう。

お断りしますが、私は収益の複線化を言っており、旧来路線を

やめるとはひと言もいいません。すべては、同時進行です。


業界振興策は告知とツールで大金がかかり、商業主義の匂いが

拭えず、テレビがなじまない「公益ボウリング」ではセールス

・エージェントもてこずるでしょう。スタートが遅れて、時機

をかならず逸するでしょう。


5)結論

娯楽のボウリングだけでは、やはり将来がありません。

国策とコラボ、これは経営者の仕事で長期経営戦略の中核です。

支配人会議などで決められる、安直なことではありません。第一

、支配人がかわいそうです。


短期の成果を求めるとすれば、無理があります。それでいて、

見込み客は「世帯の数」だけあり、幾らやっても尽きません。


(予告)公益について・所見

1)現場は体力と能力の限界にきている

2)体力勝負、勝者は1社か? 

3)公益の考え方で、業界の将来が決まる

4)みながWIN=WINになれる戦略は、たくさんある


*ひところ、ラウンドワン型の経営に範を求めた経営者がしだいに消え、

他にも手があると言う若手経営者に出会う。また、旧来路線を踏む業界

組織は当てにならないという人が増え、心配である。


公益法人化は大きな論議を生み、場協会をやめる人も出るだろう。

なぜ、公益法人化するのか? 公式のメッセージは伝わっていない。

地方で、中央で、巷間言われているうわさ話は、本当に正しいのか?


一方、公益によって、商材をブラッシュ・アップ、マーチャンダイズ

したいものです。組織戦略の見える化と商材リフオーム、人材の育成

と起用など、業界でやるべきことは山積しています。

 普及活動のページ「目次」へ 全国ボウリング公認競技場協議会「トップページ」へ