宮田哲郎の
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(社)日本プロボウリング協会 (社)日本体育学会・体育経営管理部

第75章

平成23(2011)年10月1日号

秋意 青山亘幹 画
秋意 青山亘幹 画
目次
第75章
第74章
第73章
第72章
第71章
第70章
第69章
第68章
第67章
第66章
第65章
第64章
第63章
第62章
第61章

第60章
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第2章
新時代2
第1章
新時代1
はじめに


昨年から、夏は人並みに休むことにしたので、買い込んでいた図書を

じっくり読むことができた。たいがいはマーケテイングだが、とくに

ブランド構築は「ボウリングを地域スポーツの雄」にしたいと願って

いる私にはとても興味深く、ボウリング種目特性と照合、確認した。


また、レジャー白書について、いろいろ話しあえる研究者がいた。

私が危惧していることは、ボウリングの商品価値が「遊び」としては

終焉に向かいつつあるのではないかであったが、賛否両論、結論には

大掛かりな専門調査が必要と思った。


元より終焉は困るのだが、遊び需要をさらに促進する施策を考えたい

からである。私の仮説は従来の遊び需要とあたらしい公的ニーズが欠

かせないが、ボウリングの優れた特性が作用すると確信している。


1)現場は限界に来ている・・・

パソコン・ユーザーなら皆が知っている「最適化」という言葉がある。

現場は最適化を進めすぎて、開発に必要な人員、或いは業務そのものを

ほぼ失くしており、「普及」には事実上、手がつかない状況にある。


とはいえ、開発は「荷が重く」むずかしい仕事なので、自然おろそかに

なる。誰もが気付いているが、とにかく現場には余裕がない。現場会議

は「テレビがあれば、なあ・・・」となり、手も足も出ない。


2)買収・再生モデルは、どうなのだろうか?


 営業不振センターを買収するか、または賃借で規模のメリットを追求

する経営モデルは、最近どうなのだろうか? 噂によれば物件は幾らも

あるそうだが、地域社会に根を下ろして、地道にフアンを開拓するまで

には相当な苦労があるだろう。


ボウリング事業の「本質」からいえば、買収・再生モデルに大きな欠点

があることは否めない。しかし、昔のボウリング・キャピタル(マシーン)

を売る企業なら、正しい戦略のひとつだろう。一方、巷には多くの前途

有望な若者が「働き甲斐」のある仕事を求めている・・・。


ちなみに、経産省データによれば、全国の正社員数がプロの総数の半分

しかいない。気付いた業界人は少なくないが、全国的に行過ぎた最適化

の証拠であると思える。


プロ協会が「ライセンス・ビジネス」を上手にやりすぎていると冗談を

いう者があるが、きわめて不自然である。結局、現場では疲労困憊した

支配人かアルバイトばかり、くちでは開発(支配人会議)といっても、

帰社すると手がつかない現状がある。


まさに体力勝負である。

困窮している現場、開発能力のあるアウト・ソーシング会社は?

現状では代金が払えないのか? 座して幸運を待ち、「限界産業の道」

を歩むのか?


3)2010年問題と2015年問題の行方

近年、レジャー白書は「人口構造変化」をもとにするコホート分析を

発表、2020年までの業種別需要予測(参加人口)を発表している。

ボウリング業界には、2000年から2005年の若者減少。ゴルフ

業界には「2015年問題」のふたつを指摘した。


2015年問題は団塊の世代が大量に引退、ゴルフ業界に打撃となる

ことだが、じつはボウリングには新しい需要が眠っている。しかし、

大量動員を業界が単独でやるには、力がない。


ご承知のとおり、2005年の「不吉な予想」がボウリングで大当たり

ひどい業況となった。一方、2015年はおよそ200万人規模の減少

が確実(ゴルフ)だが、ボウリング業界のやりようによっては「吉報」

となる可能性がある。


引退して、その後はなにもやらないではいられない。

よほど偏屈でない限り、「孫と遊ぶ」のが嫌いなシニアはいないだろう。

ボウリングの可能性はここにもあり、「やりようがあるゆえん」である。


しかも、日場協・JBCの公益法人化がきっかけとなる。

いまだ手付かずのキッズ・ジュニア振興は、「スポーツ教育の一環」と

して展開できる。祖父母を大量動員できる可能性がある。


ボウリング可能な就学前の児童は、ざっと400万人いる。

理論上、「世帯の数だけ」市場があり、両親・保護者・祖父母を混ぜ、

800万人の市場が手付かずである。数年前から、日場協が推進して

いる(黒川賢蔵委員長)振興政策は的を得ており、公益の旗しるしを

高く挙げることができるだろう。


4)自助努力がすべて・・・

若者が282万人減り、シニアが230万人増えた。

手付かずのキッズに大きな希望がある。早い振興策が待たれる。

いま、公益というニーズがあっても、セールスする人がいない。

公益需要の姿と中身がわからないからである。


私の範囲ではボウリングが地域社会に歓迎されることを確認できた。

しかし、2−3年で「チャンスはしだいに消滅」する可能性がある。

これを1社だけでやるか? 競合しない数社が緩いアライアンスを組んで

始めるか? 場協会か? 体育協会とJBCがやるのか・・・? やはり、

旧来路線を踏襲して、自らは何もやらないでいるのか・・・?


だが、なにもやらなければ、何も起こらない。

日和見していると、時機を逸する。こんご、公益法人化が大きな論議を生み、

巨大チェーンの加入で場協会を脱退する人も出るだろう。


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