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(社)日本プロボウリング協会 (社)日本体育学会・体育経営管理部

第76章「公益」と業界

平成23(2011)年11月1日号

まなざし 原田武真 画
まなざし 原田武真 画
目次
第76章
第75章
第74章
第73章
第72章
第71章
第70章
第69章
第68章
第67章
第66章
第65章
第64章
第63章
第62章
第61章

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第6章
第5章
第4章
第3章
第2章
新時代2
第1章
新時代1
はじめに

 なにもやらなければ、何も起こらない。公益で何ができるか、

 「何をやるべきか」、こんごの業界でいちばんの問題である。


 いままで競技者の団体も経営者の組織も「会員サービス」が

いちばんと決め込んでいた観があるそうだが(これは内部告発

で私の意見ではない)、これからはそうは行かなくなるだろう。


 いうまでもなく公共の利益を促進する、いちばんの仕事は

 スポーツによる地域貢献である。なぜなら、ボウリングは

 地域スポーツのブランドであるべきであり、ボウリング場

 自体が「地域社会の支持」で成り立つものだからである。


1)「最適化」がもたらす弊害を心配する

 杞憂に終わればよいがボウリング場は最適化しすぎた弊害で悩む

 時期が来ている。前回、指摘したように、難しい開発業務に手が

 つかないからである。


 震災の影響がしだいに消えてゆくのだろうが、とにかくたいがい

 の現場は、人手も考える余裕もない。資金もなく、企画もない。

 実際、私の知る限り、ここ数年間は手も足も出ない。


 支配人いわく期待するのは場協会の舵取りというが即効性のある

 プロモーションなど、ある訳はない。「10年、ずっと同じ」の

 行事に参加している定連さんももきっと飽きを感じているのでは

 と心配する。


2)不振を打開するきっかけ

 10月、JBCが画期的な事業計画を発表した。

 世界から優秀なボウラーを招き、NHKの放映のもと、賞金

 大会を開催するという趣旨である。


 画期的というゆえんは、JBCが賞金大会を開催することにある。

 オリンピックにプロ選手が参加するようになり、プロ・アマの枠が

 とれて久しいが、赤木恭平名誉会長の企画力・指導力に感銘を受け

 ない者はないだろう。


 このような動きが地域社会に根を下ろし、地道にフアンを開拓する

 現場に影響を及ぼすまでには時間がかかるのだろうが、業界上げて

 全力を尽くして協力しなければならない。一方、座して幸運を待ち

 、自らの利益ばかり追う向きもあると聞くが、大義を忘れて行動す

 る者が居てはならない時期である。


 ともあれ、この難しい時代にありながら、ボウリングの理想を愚直

 なまでに追求する組織があることに、明るい将来を見る思いがする。

 大きく、若々しい思想を具現化するリーダーの情熱に脱帽、拍手を

 送ろうではありませんか。


3)2010年問題と2015年問題のその後

 前号で、人口構造変化とコホート分析に触れた。

 ボウリングでは、2000年から2005年にかけて若者減少が

 約260万人、ゴルフの2015年問題とは団塊の世代が大量に

 引退、業界に打撃となることである。


 一方、ボウリングは『キッズ・ジュニア』の需要が眠っており、

 やりようによって『第2の創業』に結びつく。やりようとは、

 日場協・JBCの公益法人化をきっかけとする振興事業である。


 日場協はやっていたが、まだまだ手付かず状態の子ども市場を

 振興するには公益の名が必要である。つまり、スポーツ教育の

 一環として展開がある。


 ここには、大量動員の可能性がある。

 市場規模は400万人、理論上、「世帯の数だけ」市場がある。


 世帯で両親・保護者・祖父母を混ぜれば800万人市場となるが

 、日場協が推進している(黒川賢蔵委員長)振興策に弾みがつく

 と見る。「公益の旗印」をいかに挙げるのかに工夫が必要だろう。


4)ふたたび、言う

 自助努力がすべて、である。

 若者が282万人減り、シニアが230万人増えた。


 年よりは子どもとボウリングしたがっている・・・。

 手付かずのキッズに大きな希望があり、早い振興策が必要。

 ボウリング場の提案、企業の力では、人は絶対に集まらない。


 公益ニーズがあっても、セールスする人がいない。

 ボウリング場は「公益需要の中身」がわからないからである。


 一方、ボウリングが地域に歓迎されることを確認できた。

 だが、2−3年でチャンスはしだいに消滅する可能性もある。


 1社だけでやるか? 競合しない数社が緩いアライアンスを組んで

 始めるか? 場協会か? 体育協会とJBCがやるのか・・・?

 やはり、自らは何もやらないでいるのか・・・?


 なにもやらなければ、何も起こらない。

 日和見では、時機を逸する。

 巨大チェーン参入で閉鎖、業界から退出するケースもある。


 公益法人化が論議を生み、地域社会が注目するだろう。

 自分は、このまま「限界産業の道」を歩んでもよいのか・・・。

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