宮田哲郎の
普及活動のページ


(社)日本プロボウリング協会 (社)日本体育学会・体育経営管理部

第77章

平成23(2011)年12月1日号

目次
第77章
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第72章
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第3章
第2章
新時代2
第1章
新時代1
はじめに

前号で誤った記事がありました。

JBCが世界から優秀な「女性」ボウラーを招き、NHK放映

のもと、賞金大会を開催・・・云々としていますが、正しくは

PBAプロを含む「男女」でした。何とクリス・バーンズなど

もおり、いよいよ楽しみが深まります。


私の知る限り、もっともユニークです。

プロ・アマ枠がないトーナメントで赤木恭平名誉会長の企画力

・指導力に感銘を受けない者はいないでしょう。大きく、若々

しい思想を具現化するリーダーの情熱に、脱帽するばかりです。


また、公益法人化の動きが進捗しています。

レジャー・ブームで育った観のある業界が、公益で何をやるか

、普及という観点からはどのような意義があるのか、再考して

みましょう。


1)2010年問題と2015年問題

前回、人口構造変化とコホート分析、表記の問題に触れた。

ボウリングは2000年から2005年にかけて若者の減少が

260万人、ゴルフの問題は2015年に団塊の世代が引退、

業界に打撃となることですが、以下、要点をまとめましょう。


ボウリングはキッズ・ジュニアの需要が眠っており、やり方で

『第2の創業』に結びつく。すなわち、日場協・JBCの公益

法人化による振興事業である。やり方には、スポーツ「教育」

の一環として展開があり、大量動員の可能性がある。


教育と公益はベスト・マッチします。

市場規模は400万人、理論上、「世帯の数だけ」市場があり、

世帯で両親・保護者・祖父母を混ぜれば800万人以上の巨大

市場となり、振興策に弾みがつくと確信します。


ここで「総合型地域スポーツクラブ」と協働が欠かせません。

しかし、教育となるといままでの教材など、振興ツールは多分

に改良する必要があると思います。学校体育の教科書ほどでは

ないとしても、従来からある業界テキストでは「絶対になじま

ない」と断言します。


2)普及について

2010年から10ヵ年、「スポーツ振興基本計画」に基づく

仕事を続けてきましたが、公益に基づいて、こんごは業界の

先駆的な人たちや若い世代の人たちに手渡す時期に来ました。

そのための理論武装、ツール制作、実験を長く続けています。


一方で、10年をふりかえると、先駆的な人はやはり非常に

少なかったと悲観?していましたが、先ごろ*手にした本に

つぎの記事を見つけました。内容はレジャー・サービス産業

企業の行動パターンです。  

*「レジャーサービス産業論」安達清治・坂尾英幸著 創成社


*企業が新製品を発表する場合・・・、革新者と初期採用者の合計

16%の支持があればよほどのミスがない限り製品(サービス)は

売れる。革新者は2.5%、初期採用者は13.5%。中期多数者

34%、後期多数者34%、遅行者は16%である(中略)。


1960年代の革新者は若者だった。雑誌・テレビ・新聞が普及

の後押しをした。初期多数者は、これらメデイアを通じて情報を得

ており、これで他の世代に広がっていった・・・(後略)。


ひるがえってみると私の提案によって行動したボウリング場の

数は、上記 革新者の割合とほぼ比例しており、悲観する必要

はありませんでした。こんごはボウリング場の初期採用者を増

やす時期に来ていますがどうでしょうか?


やはり、日場協などが中心になって推進すべきです。

公益が「後押し」すると確信するのですが、問題は業界の取り

組みがむかしのように商業的過ぎるか商業色を払拭することが

できないとすれば、夢はしぼんでしまうでしょう。


私の範囲で判ったことは、あくまでもボウリングは地域社会の

「絆を強める」優れたツールであり、将来の希望があります。

そして、ボウリング事業は地域の共感と理解で成り立っている


ことでした。

(3)われわれは何を売るのか、何が買われているのか?

大多数は「楽しみ」、「親睦」と言うが、「自分を高める」と言う

人は多くない。現状で言えば、ボウリングのスタンスは正しく、

現状に満足するなら、まちがいないでしょう。


しかし、普及という観点ならば、安住できません。

ボウリングを楽しみ、親睦を図る「だけ」ならよいが、普及と

いう観点からは大いに不足しているのです。


国の政策を進めるには、この種目はベスト・マッチと確信して

おり、都道府県の3分の1にあたる体育・スポーツ行政の総合

型クラブ関係者の研修会に参加してきましたが、評判は上々で

した。私の行動がここまで来ると思わなかったのですが、一定

の評価、地域的な成果は十分あったと思います。


いま思うのは、「市場はあるがセールスがいない」ことです。

また、革新者はよいが、初期採用者の多くが「わが社はツール

も、人材もいる」と過信していることが心配です。


それは業界の慢心です。

国策に参画するツールや人材がいるとは絶対に思えません。

また、地域の人たち、国策に参画するクラブ関係者の大多数が

ボウリングがベスト・マッチとは考えていないのが普通ですし

、疑念を抱いている人が多いのです。


疑念は商業主義による行動、提案ではないかと思うことです。

自信を持つことは良いのですが、もっと謙虚にならないと通用

しないのです。


過去の成功は単なるブーム現象であり、心底 支持されている

訳でありません。地域社会の集会や行政折衝で知らされること

ですが、一方でボウリング自体の価値は認められていることが

われわれの取り柄です。


われわれは何を売るのか、何が買われているのか?

よく考えて行動すべきです。ボタンの掛け違え、誤解を招くことが

ないように、初心に帰る時期です。



(4)商材をマーチャンダイ

一個100円のレモンを絞り、甘味などを加え、調理して、美しい

容器でサービスする・・・。値段は倍 以上になり、香しく酸っぱい

、ビタミンたっぷりのレモンに高い付加価値を与える知恵です。


私だけかもしれないが、サービスしてくれる人が美しく若い女性で

ある必要は皆無です。何かしら、TVのボウリング番組に見る現状

に通じるものがあります。本当のフアンはもっと高いスキルを見た

がっており、関係者はレモンエードの知恵を絞る必要があると思う

のです。安直な仕事ばかりしていてはいけません。


ボウリングは優れた商材ですが、遊び需要だけではありません。

付加価値を高める戦略はめんどうで、辛気くさいものです。現場は

嫌がるのですが、100円の原料だけを売っていては、将来の夢も

希望もありません。


加工すること、ボウリングを入れる容器、サービスにあたる人材が

たいせつですが、いまは「調理の知恵」と「ゆめとこころざし」が

まったく欠落していると思うのです。昔のはなしが大好きな先輩や

業界人が多いのですが、大きな夢を語り、実行する同志が少ないの

が残念です。


よいお正月を!

向寒のおり、かぜにご注意!

   


Ps: 1)女子プロの番組をけなしているわけではありません。

    もっとも基本的で、美しく、無理のない投球フオームは

    それだけで高い価値があります。多くの視聴者は判って

    おられると思いますが、いろいろな見方がありましょう。


    ボウリングの見せかたはこんごの重要な研究課題ですが

    映像の専門家を交えた研究を推進したいものです。また、

    個人的には「まんが」絵の誇張やデフオルメの表現方法

    にヒントがあります。やってみたいものですね。


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