宮田哲郎の
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(社)日本プロボウリング協会 (社)日本体育学会・体育経営管理部

第79章

平成24(2012)年2月1日号

舟遊びの人たちの昼食 ルノワール画
舟遊びの人たちの昼食 ルノワール画
目次
第79章
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第1章
新時代1
はじめに

ついに、公益法人化、なる!!

ご承知のように、全日本ボウリング協会と日本ボウリング場協会が

4月1日より公益法人として発足する運びとなりました。


公益とはなにか、これで何が起こるのか、現場は何をするのか・・・。

プロはどうするか。などなどの議論はこれからはじまります。


ハッキリしているのは、このため上記の組織の仕事で大半が公益

事業となることです。すぐ思い出されるのはチャリテイ大会ですが、

そればかりではありません。


ボウリング現場から発想すれば、ヒントと正解は「CSR」です。

著名な経済学者フイリップ・コトラーは、*CSRを「企業が自主的

に自らの事業活動を通し、また自らの資源を提供することで、地域

社会をよりよくするために、深く関与してゆくもの」と定義しました。

*「社会的責任のマーケテイング」東洋経済新報社 恩蔵直人訳


1)本業を生かして公益を実現:CSR活動となる理由

われわれの業種なら、地域社会の健康や文化教育、家族や住民の

絆を強化することに貢献できます。どうじに活動を通して企業の健全

な発展を期することができます。


いいかえれば、収益の大半を「あそび」で得てきた状況を公益活動

で発生するおおやけの需要で「収益の複線化」が図れます。それなり

の時間がかかり、以前とくらべ複雑で高度な業務がともないますが

安定した利益が確保できるでしょう。


聞けば一部の地域で反対意見もあるそうですが、単純娯楽で経営

できるなら、それはそれでよいのではないでしょうか。無理に勧める

必要はありませんし、「百年経営を考えない」タイプの人はいつの世

もいるものです。


しかし、事業や会社は「社会に必要だから」存続できるのです。

また、単純な娯楽、あそびが悪いことはありませんし、遊園地の「切

符もぎり」の仕事ですむなら、専門技能も不要、人件費なども大いに

軽減できます。


要は、「気が合う経営者どうしで、いちはやく結束」、経営環境の改善

をはじめることが大切で、すでに残された時間は僅かです。しかし、

全国で800を超えるボウリング場に「正社員が600人超」の現状で

(経済産業省データ)、組織の護送船団方式をやれるでしょうか?


私見ですが、大きな会社ほど参入すると思います。

ある上場企業で「IR情報で開示」しているものを見ますと「CSRを

マーケテイングの基礎に」おいており、つぎに述べる観点からみて

も無理がありません。


2)社会で必要とされることは何か:協働の意義

ボウリングにも関連している現代社会の課題は、総合型地域スポーツ・

クラブが掲げている理念や理想を「一緒に解決しよう」とするなかに全て

含まれています。したがって、地域クラブと協働すれば、ボウリング事業

の課題もしだいに解決できます。


従来、ボウリング場の考えやプレゼンは、大概「企業理念の匂い」がして

、おおやけの場での説得力はいまいちです。しかし、クラブと協働すれば、

青筋たてて議論したり、むずかしいプレゼン書をつくる必要がありません。


それでも、ときどき地が出て、敬遠されそうになります。役員さん方は高邁

な理念に共感、理想の実現に苦労しておられる人ばかり、、私利・私欲を考

える人に出会ったことがありません。


一方、このたびの公益法人化がなんでも自前主義でやってきたボウリング

事業の幅を広げ、地域で協働する「異業種・異業態のパートナー」が出て

くるきっかけとなるでしょう。なかでも地域クラブと*協働すれば、互いの力

が相乗効果を発揮、たがいの目標が達成しやすくなるのです。

           *WIN=WINの関係。


公益追求は仕事の同士を呼び、社会の課題を解決する努力の中で、最後

にはボウリングの好ましいブランド・アイデンテテイが自然に構築できます。

私は「地域スポーツのトップ・ブランドはボウリング!」と言ってはばからない

者です。


3)最良の手法は、感動をよぶ体験ボウリング会

最新マーケテイング理論は消費者と生産者、購買者と提供者の「関係性の

構築」が生命線と言います。一方的なセールス行動とかPRは、労多くして、

効果が少ない時代です。


じつは、「体験ボウリング会」の「感動体験」にこたえがあります。

実際、過去10ヵ年の地域クラブとの共同作業で、これが最良でした。

地域クラブの人脈が「人集め」を容易にしてくれるので、イン・センター・

セールスの限界を楽々と突破できました。


ただし、行事のあとに「良い結果」を出すには、相当な準備と訓練、何より

も 「よく練られた」テキストや参考資料(とくにキッズ・ジュニア)でした。

リピートしたくなる「仕掛け」の構築はひじょうに難しく、スタッフといつも悩み

ましたが、最近はかなり効果的な手法が分かりました。


ハッキリいって、むかしからの既存ノウハウはほとんど無力で、逆効果さえ

ありました。とりわけ、種目特性や運動強度が科学的とは言えず、子どもの

ボウリングはきちんとした「教育学の研究」を踏まえたものが欠かせません。


そこで、参加者や保護者に渡す書類は、しかるべき*研究者の見解を平易

に表現するため、苦労しました。、生徒さんの質問にもヒントがありました。

*つくば大 田中喜代次教授や中京大学長 北川 薫先生の薫陶を得た。


いま、これらを図書に印刷する資力がありませんが、近い将来なんとかして

みなさんの手元に届けようと考えています。じつは、およそ*20種類をこえ

るマニュアルとテキストが完成しました。

*キッズ・ジュニアとシニア、レデイス、ヤング。入門・初心者、競技者テキスト

など。子ども会、自治会・町内会、青少年育成会の資料。学校体育も。


ボウリングはキッズ・ジュニアの需要が眠っており、やり方で

『第2の創業』に結びつきます。日場協・JBCの公益法人化による

振興事業がどうなるかです。


スポーツ教育の一環として展開すれば、大量動員の可能性があります。

当然ながら、教育と公益はベスト・マッチです。


4)第二次「スポーツ振興基本計画」策定中

文部科学省は第二次計画を策定、今春には公表されます。

私は2010年から10ヵ年、第一次計画に基づく仕事を続けて

きましたが、公益法人化された業界の先駆的な人たちや若い世代

に手渡す時期に来ました。オフアーがあれば、即 行動できます。


やはり、ボウリングは地域の「絆を強める」優れたツールであり、

将来の希望が大いにあります。しかし、過去の成功体験から発想

する人が依然として多く、公益事業でもコンセンサスが纏らない

ことが多いと心配します。


いま、潜在「市場はあるがセールス・マンがいない」状況です。

一部の業界に無意味な慢心がありますし、国策に参画するツール

があり、人材がいるとは絶対に思えません。一方で、地域の人々

をはじめ、クラブ会員でもボウリングがベスト・マッチすること

に依然として気付いてはいません。


その上、ボウリングに疑念を抱いている人すらいるのです。

センターは商業主義によって行動していると思われているからで

しょう。謙虚になって、黙々と「ローマへの道」を歩みましょう。

                          (以下次号)

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