宮田哲郎の
普及活動のページ


(社)日本プロボウリング協会 (社)日本体育学会・体育経営管理部

第80章

平成24(2012)年3月1日号

舞台の踊り子 ドガ画
舞台の踊り子 ドガ画
目次
第80章
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第72章
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第70章
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第67章
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第1章
新時代1
はじめに

いよいよ、全日本ボウリング協会と日本ボウリング場協会が公益法人

として活動をはじめます。公益とはなにか、現場は何をするのか・・・。

プロはどうするか。などなどの議論がしだいに白熱するでしょう。


前号で、ボウリング現場から発想すれば正解は「企業の社会的責任、

CSR」にヒントがあると申しましたが、CSRとは「企業が自主的に自ら

の事業活動を通し、また自らの資源を提供することで、社会をよりよく

するために、深く関与してゆくこと」と定義されています。

 *フイリップ・コトラー「社会的責任のマーケテイング」。


聞けば、場協会では公益法人化に反対している地域があるそうです

が、それは気が短い判断で間違っていると思います。こんにちでは、

CSRを忘れた事業は地域社会の理解が得られないからです。


ボウリング事業は、こんごも地域の家族の支持があり、スポーツ需要

が現在以上に増大、発展しなければ存続できないからです。ここは、

前号でひじょうに重要な視点を申しました。


つまり、本業を生かして「公益を実現、持続的発展を実現する」方法

でしたが、再読することをおすすめします。


今回は、わが国の人口動向からボウリング事業の方向性を考えて

みます。人口がしだいに減少してゆく時代、3−5年以上の中長期経営

計画の基本になる数値です。


1)若者需要は大切に・・・

1992年いらい事業は降下線をたどり、回復の兆しはありません。

ここを100%としますと現在の水準は三分の一まで下がっています。

業界では不況を理由にする人が多いのですが、2000年以降は、

若者人口(10−20歳代)が200万人以上減ったことが原因です。


計算上はおよそ250万人ですが、じつは参加率が40−50%台に

ある客層ですから、売り上げに影響すること必至でした。その上に、

商材のコモデテイ化もすすんでいるのですから、根本的対策が必要

となっています。


いまだにTV、人気スター起用といいまわる人がいますが、小手先

で苦境を乗り切ることは不可能です。要は、脱・若者の需要ですが、

わたしは若者需要は簡単になくならないと考えます。学生などが依然

としてボウリングを支持、仲間のコミュニケーション・ツールとして一番

評価しているからです。


そこで、「収益の複線化」として、「現在の需要はより大切に」しながら、

地域貢献を旗じるしにおおやけの需要を喚起する戦略があります。

異業種・異業態企業の参入が急ですが、CSRとしてできることは何、

誰が進めるのか、モットーはどうあるべきか・・・早く行動すべきです。


過去の、このコラムには、延々と「こたえ」が書かれています。

自力でなんでもやりたがる業界は、なかなかその気にならないようす

ですが、全国3,000を越す同志−地域スポーツクラブーと協働する

ことに成功要因があります。


対象は地域の家族であり、キッズとジュニア、シニア世代です。

家族は安心・信頼・安全・・・、シニアは健康と家族や同世代との交流が

キーワードですが、ボウリング業界がどのように呼びかけても、効果は

極めて少なく、商業的行動、企業PRとしか思われなかったところです。


2)新天地を歩む、最後で最大のチャンス!

公益法人化は、ラスト・チャンスかもしれません。

それは経営者の組織としてもボウラー団体にも当てはまるでしょう。

好機とする理由で共通点は、おおやけの需要であり、ボウリングの

素晴らしさ・良さを知っていただく絶好の機会を提供することです。




表はこんご20年間のわが国の人口変化です。

問題は生産年齢人口が1,000万人規模で減り、それだけ市場が

後退し続けることです。こんごも、現在の参加率を維持することは

むずかしく、売り上げ減少の歯止めはききません。


要は、需要内容、来場者の目的を増やすことですが、それが「公の

目的を顕在化」するなかにあり、そこでリピーターが増えるのです。

思えば、半世紀も遊びや単なる楽しみのニーズだけに依存してきた

業界が、新天地を求めて出発する好機です。


いままで折に触れて申していましたが、小さな子どもがいる家族に、

将来の夢があります。年少人口は減少しますが、なにしろ事実上、

ほとんど手付かずだった市場ですから、大きな可能性があります。


市場は地域の世帯数だけあります。

また、この市場は子どもがいる家族ですが、保護者のうちで祖父母

の動員が可能です。


今月は多くは申しません。

業界リーダーの議論動向、新年度の行動計画に期待しています。

ながく研究、つくり上げた*数々のツールがありますがこんごは

公開して、皆さんの手で改良・熟成され、ボウリング振興に役立つ

ことを願っています。


*みほん「歩留まりの向上」販促マニュアルより・・・。

                             − 以下次号。



「歩留まり」の向上

総合型スポーツ教室の考え方


地域スポーツクラブが健全経営するには、企業の「マーケテイング手法」が

不可欠です。いま、ボウリング場の協力が有効との認識が進んでいますが、

我々は目先の欲に駆られて行動しては絶対にいけません。


我々のゴールは売上向上ですが、その前に埋もれている顧客・見込客を多く

見出し、『リピーター』まで育てることが大切です。本件について、さらに深く

考えてみましょう。


@ 協力の目的と中身は、何か:

1.ボウリング・*イベントを提案(他種目の関係者も)

2.場が、クラブ会員増強のきっかけとなることを主張する

3.クラブ・ミーテイングの場、イベントの提供で「情報発信」の場、

「社交場」となれることを実証する

A コストは、どうか:

1.ボウリング場主催で地域住民を集めるとしたら、幾ら、かかるか

2.クラブ協力で、「得べかりし」ゲーム料や直接費用で(人件費など)

は幾らかかるのか

3.長期の「対・費用・効果」は、どのように評価するのか

B 三つの選択肢:

*目先の欲で行動すると・・・、どうなるか?

*総合型に関わることなく、顧客を増やす策はあるか?

*従来型の路線で、企業に、従業員に、将来はあるか?


とにかくボウリング場に地域の人々を集めることが先決です。幸い、

ボウリングはあらゆる人々に有用であり、楽しくて、実に魅力的です。


地域社会はややもすれば閉鎖的です。行政理念を実現する強力なツール

であることをPR、大いに工夫して[絶え間ない提案]を続けましょう。

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