宮田哲郎の
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(社)日本プロボウリング協会 (社)日本体育学会・体育経営管理部

第87章

平成24(2012)年10月1日号

目次
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第1章
新時代1
はじめに


8月末、日体協・クラブ育成プロジェクトの会議に招かれ、持論を述べました。

学校行政の監督下で育ってきた地域クラブは、自立のために地域企業と連携

する方向を強化する時期にきていると、*10年に及ぶわたしの研究結果を申し

ました。      *ボウリング企業の「CSRマーケテイング」について。


ご存知のように、一流企業はじめ、会社の6−7割はCSR(企業の社会的責任)

を果たす方策を模索しており、これが3,000を超すクラブのブレーク・スルーに

関わってくると思うのです。地域は実に広大、社会はあらゆるステークホルダー

によって動いているのです。


9月末、岐阜国体を見学しました。前日は全公協の「理事会」に呼ばれ、公けの

ボウリング需要、日場協の公益法人化とボウリング事業について、私見を述べる

場がありました。また、この日、SC(スポーツ・クラブ)全国協議会幹事長さんが

理事会の席にお越しくださり、ご挨拶をいただきました。


さて、今月は長年 愛読している「レジャー白書」についての短い所感です。

大きなデータから、われわれは何を読み取るのか、白書は何を言いたいのか・・・

です。


1)潜在需要の定義が・・?

思えば、2010年の白書には、いつになくおもしろい見方がありました。

経験率や参加率など、大きなデータから推測できる、潜在需要の記事です。

計算根拠は(潜在需要=経験率ー参加率)という数式を見て、なるほど・・・と

思ったのですが、2011年になると、これが(参加希望率ー参加率)と変り、

へえ・・・?と思いました。


14ページ、潜在需要の記事ですが、どちらも解として成り立つので異論は

ないのですが、権威ある白書でも、潜在需要は「難しいテーマ」なんだなあ

と思いました。私自身、潜在需要については並以上の研究をしてきた積り

なので、白書のスタッフは相当 議論したのではないかと推測しました。


1)データの活用について、思うこと

国会図書館に日参、たくさんのスポーツ・アンケートに目を通した結果、思う

ところがあります。スポーツする動機には3つの典型があり、女性に限らず、

まずは「はやりもの」、つぎが「健康と美を志向」すること、最後に「自分磨き」

と結論しました。ほかの細々としたデータは、私の実業では役立ちません。


また、施設を運用している関係者として、はなはだ重要と思うことがあります。

以上の目的達成で、実際の「行動を起した動機」は、誰かを「誘い、誘われて」

参加した、という重大な事実です。


どの業界も、PRとなると、スターや有名人を起用して、マス・メデイアに露出

したといって満足し勝ちですが、「誘いあわせるシステムを構築する」努力が

断然 不足しているものです。それで、わたしは誘い・誘われるというところで、

地域クラブの役割と機能に殊更、注目しているのです。


2)潜在需要について、追記


2010年はスポーツ種目における潜在需要のいちばんは、海水浴で58、2%。

2位のボウリングが51.6%、遊園地の51.1%と続き、水泳48.2%、卓球

47.5%でした。翌年は、いわゆるレジャー全体の潜在需要として、海外旅行

がダントツの38.5%にあげられていますが、ベースを参加希望率におくと、

ボウリングの「ボの字もなくなる」のでした。


以上は、平成23年版「レジャー白書」、14-15ページの記事ですが、白書は

データが大きすぎて、われわれ現場の人には実感が伴わないことが多く、他

によいデータはないのか、といつも思います。この点では、笹川スポーツ財団

の一連の研究データがきわめて有用ですが、白書が5,000円近くするので、

会社はじめ個人的に毎年 購入している人は少ないようですね。


3)公益で、業界として、何をするのか?

日場協とJBCは、今春、公益法人化しました。 

プロ協会が来年度の公益法人化を目指して、営々 準備中です。

ボウリングで、公益とは、何か? 組織やボウリング事業者は、何をすべきか?


組織の広報を見る限り、一般に知られている公益の常識的なお題目が並べられ

ているものの、具体的な活動で目新しいものはないように見えます。とはいっても、

協会は公益法人化で発生した煩雑な事務処理、事務局再編、役員や会員の意識

改革、役員選出、おおやけに関する種々の講習会など、以前にはない新しい仕事

で忙殺されているのです。


まだ、辛抱して、ときを待たなければなりません。

いまだ公益需要は学校行政の範囲に眠っているが、地域スポーツ・クラブと協働

れば、枠を乗り越えることができる・・・。


それならば、わが社なら、何ができるか?

何が必要で、何が不足しているのか? 人はいるのか?

経営者のみなさんが公益とCSRの意味を考える・・・。いちばん重要なことです。


4)女性の種目別参加率

このごろ昼間の時間帯対策として、女性のプロモーションを言う人が減りました。

むかし、ある協会役員が「発展的解消」がわれわれの得意技と自嘲しておられました

が、依然、女性ボウラー開拓は重大事です。


なによりキッズ・ジュニアの「生産者・監督者」を忘れてはいけません。

地域の最小単位は家族ですが、家族のオピニオン・リーダーは母親です。


また、こどもプロモーションは、保護者にむけておこなわれるもので、ボウリングは

おもしろい!一辺倒では、説得できません。ところで、つぎの表は、10年おきの

(1984年ー1992年ー2012年)白書から抜き書きしたものです。

ふりかえると、事業が最高潮に達したのは1990年代初めでしたから、原因は

「女性が劇的に増えていた」ことだったとおもわれます。

では、また来月。再見!


表)女性スポーツ参加率%の推移(10年毎)

種 目        1982年     1992年    2012年

ボウリング         8.5       31.2     26.4
スキー            8.2       13.9      7.6
ゴルフ(練)          4.1        9.1      4.9
サッカー           0.8        2.8      2.9
乗馬              0.3        0.9      0.4
水泳(プール)       21.5       22.2     21.9
ジョギング・マラソン   23.8       19.9     21.6
バレーボール       15.5       13.3      8.9
テニス           14.6       12.5      8.9
エアロビクス        7.0        6.7       8.7
ソフトボール        9.1        5.8       2.8
バドミントン        22.3        15.6      12.1
卓球           17.1        10.4      10.1

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