宮田哲郎の
普及活動のページ


(社)日本プロボウリング協会 (社)日本体育学会・体育経営管理部

第90章

平成25(2013)年1月1日号

マリー・ローランサン 画
マリー・ローランサン 画
目次
第90章
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第88章
第87章

第86章
第85章
第84章

第83章
第82章

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第78章
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新時代2
第1章
新時代1
はじめに

 あけましておめでとうございます。

 ことしはプロ協会の公益法人化が実現すると聞き及んでいますが、公益について

研究を続けている者として、提言いたしましょう。


1)教育CSRの出番がある!

 前回、ここでスポーツには社会性と公益性があるから、プロ・スポーツ関係者として

実際どのような活動をすべきかを述べました。ボウリング事業は地域に根づいており、

日本ボウリング場協会と全日本ボウリング協会と「一緒になって公益を推進すべき」

であるとも申しました。


 ここで私が心配することは、1970年のブーム時代でも、ボウリング場は地域貢献を

まじめにやったセンターはごく一部だったことです。ご承知かも知れませんが、企業の

社会貢献はいかにあるべきかは、すでに70年代から経済同友会や日本商工会議所

の研究課題となり、当時の一流企業はこぞってメセナやフイランソロピーを始めたころ

でした。


 一方、現在はプロ・スポーツによる地域振興がおおいに進んでおり、プロ野球とJ1

サッカーがとっくに先鞭をつけています。総合型地域スポーツ・クラブと提携すれば、

ボウリングだって、このようなことは*いともたやすいことなのです。

*湘南ベルマーレは、自身が総合型地域スポーツ・クラブなのですから。


 プロ・イベントは、地域経済の発展に貢献することは誰でも知っていますが、それでは

ボウリングのプロ行事はどうかというと疑問を呈する人が多いのですが、心配には及び

ません。プロ・ボウリングは観客を大量動員できない代わりに、地域の人たちに密着す

ることができるからです。


 ひとつの解は、総合型地域スポーツ・クラブと組み、異業種・異業態の企業もまき込み

、プロ・ボウリング行事を開催することです。私には、秘密の正解がいくつもありますが。


2)プロの社会貢献と公益性について

 先月ご紹介したものを再度、見ましょうか。

次の表は、プロ・スポーツ論の図表にボウリング関係の記事を加えたものです。

プロ・スポーツの公共性と公益性(自治体及び国との関係)


 現役・引退を問わず、プロ選手の注目度は大きい。それがプロ・スポーツによる地域振興と

いう崇高なミッションに結びつくゆえんである。


 話がとびますが、企業は経済的利益を上げて持続していますが、ボウリング場

ではいくつも悪条件が重なり、苦戦中です。ひとつは若者の人口が百万人規模で

急減したこと、さらに商材自体がもはや新しくないこと、現場のマンネリです。


 業界ではテレビなどのマス・メデイアを利用して、もっと宣伝をとか露出など

といっていますが、問題解決はこだけではむりです。まず予算が足りないこと、

さらにセンター自身が*地域商圏へ打って出ない(出られない)からです。

*複数の学校区を指す。

出られない理由は、人手とセールス素材の不足。


3)古い! いままでの社会貢献思想

 昨年末、国会図書館へ通い、行政や大学研究者、経済同友会や東京商工会議所

などの調査資料を閲覧しました。CSRが急に注目された1990年代以降は、

いささかマンネリで、実践記録も常識の範囲でおさまっていました。ところが、

2000年代になり、「CSRマーケテイング」といえるような考え方で売り上げ

増進に役立つ手法が見えてきました。


 つまり、21世紀最強のマーケテイングはCSRだというのです。

 提唱者は不明ですが、CSR行動が消費者の共感と企業に対する好感を生み、

それでセールス・プロモーションになったというわけでしょう。つぎは、一般に

言われているCSRですが、ご参考に。


「企業は永続的存在となることを目指す法人だが、企業行動は単に利益のみによって計れる

ものでも、限定されるものでもない。市民としての企業(企業市民)、その社会的な業績も

企業行動として評価される。よって、望ましい社会的業績が実現できるよう、市民としての

企業(企業市民)は行動するべきであるというのがCSRについての考え方である」(一部は、

判りにくいウイキペデイア記述を編集)



 本題にもどります。

 結局、地域社会に打って出るセールス・プロモーションの本筋は、地域クラブ

を支援して、クラブと行政のスポーツ・キャンペーンに協力、そのなかで企業が

持つボウリング普及のパワーを活用することになります。


 わたしの推測ですが、JBCはじめBPAJも公益法人である限り、かならず

参画するでしょうし、プロ協会も「以上の理由で仲間入り」するしかありません。

同志は多いほどよいのですが、なかには商業的な動機だけで鼓動する企業も必ず

あるでしょう。心配はかぎりなくありますね。


 ともあれ、ことしもどうぞよろしく!

 わたしの促進ツールは、公共目的であれば、いつでも活用できます。

 業界や自分たちで、今から準備する・・・?それは、遅すぎますよ。


付録 神奈川県全公協資料より抜粋



1)基本的にクラブ人脈で集客、センターは楽
2)行事はいちど実現すると行政の支援で定例化する
3)クラブ人脈で、ボウリング場は最終消費者に直接セールス
4)ついに単一の企業では考えられない巨大市場をしだいに開拓
*社会貢献(CSR理念)が、具体的に、判りやすく実行に移せる


3.ボウリング場に不足しているモノ事

1)見える化されたセンターのCSR宣言(文)
2)年間の活動計画(対象別の地域開発イベント)
3)クラブを優待・特約、会員のリピートを促す」営業システムの提案
4)体育・スポーツ行政の窓口、地域クラブの情報入手、地域人脈の形成
5)クラブに提供するポスター・ちらし・マニュアル・テキストなど営業ツール
(全部で24種類、対象別・イベント別)を活用する
6)商圏内行政の*地域スポーツ普及に関する施策資料などの読み込み

⇒ 公財法人 横浜市体協「平成24年度事業計画」・動機付けの基礎資料
*往々にして、窓口からの協力・応援を引き出す原点となる・・・
⇒ JARBA神奈川の具体策は、[講習会テーマ]にいたします。

  from the desk of miyata teturou


 追伸 横浜で2010年度ノーベル化学賞を授与された根岸英一博士の

講演を聞きました。「クロス・カップリング」理論は炭素とほかの元素を結合

させる結果をもたらしましたが、ボーイング787の主翼や胴体に使われた

炭素繊維が有名ですが、高血圧の治療剤にも応用されているそうです。


二つの元素を結びつける「触媒」の発見で受賞されたのですが、希少物質

が何度も繰り返し使えることです。行政=地域クラブ=市民を結びつけて、

みながWIN=WINになるボウリング場の役割を連想して、これだ!と思った

のです。


英語で書かれた有機化学論文を素人のわたしが理解するのは、もともと

無理ですがヒントがありました。また、ホテルに帰る博士を見送って、光栄

にも握手!しながら、私的な感想まで申し上げることができました!

来年は、よいことがあるなと思いながら帰途に着いたしだいでした。


高校時代、わたしはずっと物理科学部の部長でしたが、物理学や化学は

面白いですね・・・。

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