宮田哲郎の
普及活動のページ


(社)日本プロボウリング協会 (社)日本体育学会・体育経営管理部

第91章

平成25(2013)年2月1日号

紙塑人形「有間皇子」鹿児島寿蔵作
紙塑人形「有間皇子」鹿児島寿蔵作
目次
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第90章
第89章
第88章
第87章

第86章
第85章
第84章

第83章
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第81章

第80章
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第2章
新時代2
第1章
新時代1
はじめに

 昨年、ある地方の代表的センターを幾つか見学する機会が3度もあり、いろいろ

感慨にふけったしだいです。ひとつは来場客へのイベント・サービスが総じてよく

プログラムされていることです。インターネットでセンター行事情報を居ながらにして

入手できる時代の恩恵なのでしょうか、じつよく整備していました。


 一方、センターを地域へのセールスがおざなりになっている(多くの支配人談)こと

に事業の限界を感じ、外商(団体客誘致のことだけ指す訳ではない)が疎かにされて

いる現状を見て、将来の危機感がますます募りました。私も長く現場にいましたから

、勤め人の常として社内業務をしっかりやっていると割とすぐ「見える」成果があり、

上司も自分自身も満足しますが、現在の右下がり時代では、将来の布石が打てない

(怠けている)ことになるのです。いわく、「社内に将来はない」のです。


 業界中央組織の公益法人化は、現場の閉塞感を打破する行動をおこす大義となり、

地域社会へコーズ・マーケテイングをおこす契機になります。先月に続いて、さらに、

提言いたしましょう。


1)コーズ・マーケテイング

 先月、プロ・ボウリングを事例として、観客を大量動員できない代わりに、地域に密着

でき、「教育CSR」の出番があると申しました。今年、このことはプロ協会の支部を通して

関係者へ提案しようと活動計画を強化する準備をしています。


 コーズという言葉はなじまないので、少し説明します。

CAUSE(英語)は大義と訳しますが、くだけば、世のなかで役立つことです。

スポーツには社会性と公益性があり、ボウリング事業自体が地域に根づいており、

業界は一丸となって地域における公益を推進することと解釈します。


 前述の支配人は、私に対して、外商とは「団体セールスだけ」ですか?と質問して

くれましたが、「否!]と答え、公の需要を喚起する時期に来ていること、21世紀最強

のコーズ・マーケテイングをはなしました。学連出身と聞く年若い支配人はさすがに

判りがはやく、地域社会に飛んで話が弾みました。


 帰りの車中、ひさしく忘れていた若者の情熱にふれ、心が明るくなりました。

 だんだんとボウリング場は地域貢献を真面目にやりはじめると思ったのです。


 ご承知のように、いまはJ1サッカー・チームなど、プロ・スポーツによる地域振興が

成果をあげており、プロ野球もフランチャイズで先鞭をつけようと構想を練っています。

若い支配人は私のコラムを読んでおり、総合型地域スポーツ・クラブと提携すれば、

ボウリングなら、*いともたやすいだろうと感じているそうです。


 ボウリングの正解は、総合型地域スポーツ・クラブと組み、異業種・異業態の企業も

まき込んだ行事を創出することです。解は幾つもありますが、クラブや異業種・異業態

の企業(提携先)から持ち込まれる可能性がおおいにあると思います。



2)事業不振は、根源的なもの

 すなわち人口構造の変化(若者が百万人規模で急減)ですから、幾ら

宣伝しても市場の縮小では見込みありません。また、遊び需要であれば

なおさらで、もはや商材自体がもはや新しくないのです。


 現場が外商しないとしたら、もっともっといけません。

業界はテレビなどのマス・メデイアを利用して、もっと宣伝、露出

などという人が依然いると聞きますが、専門家はもうむりと言います。

予算不足、センターが人手とセールス素材と大義による理論武装も不足

しており、やはり地域へ打って出る戦略が使えないのです。


 蛇足ですが、遊び需要を期待するには、賞味期限が切れているとまで

指摘する人に出会ったことがあります。さすがに、私も反論しましたが、

確かに芸能人がボウリングする姿をテレビでみるとフアンは一様に嫌な

気がすると言います。何でも芸能人ボウリングを否定するものではあり

ませんが、要は程度問題です。メデイアに露出するとかいう理由でも、

他の方法もあり、しかも*目的によっては逆効果になっています。

*テレビは、告知媒体としてPR時間が少なく、商業色が強くでる。


3)待たれる、業界一体の始動!

 先月、企業行動は単に利益のみによって計れるものでも、限定される

ものでなく、市民としての企業(企業市民という考え方)、その社会的な

業績も企業行動として評価されるようです。株主などステークホルダー

を勘案する必要が少ないボウリング場のような小企業も、望ましい社会

的業績が実現できるように仕事すべき時代になったようです。


 結局、CSR(付録 日本企業のケース)です。組織は公益法人である

限り、必ず実践する義務があります。同志は多いほどよく、4月の新事業

年度にはいるJBCが遅ればせながら始動することを期待します。


 顧客は経営者やスタッフに直言しませんが、企業は儲けるだけ、公益や

社会貢献は考えていないだろうと大概は思われています。遊び以外の収益

源を公の計画に協力して創出する考え(付録2)をもつ、先進的経営者は

未だ少ないのですが、公益で行うボウリング・イベントは、たいがいは

がぜん[くちコミ」が生まれるメリットに気づくでしょう。


                           以下、次号。




2.結果と企業メリットなど(略・前号)


3.ボウリング場に不足しているモノ事



1)見える化されたセンターのCSR宣言(文)

2)年間の活動計画(対象別の地域開発イベント)


3)クラブを優待・特約、会員のリピートを促す」営業システムの提案

4)体育・スポーツ行政の窓口、地域クラブの情報入手、地域人脈の形成


5)クラブに提供するポスター・ちらし・マニュアル・テキストなど営業ツール

 (全部で24種類、対象別・イベント別)を活用する

6)商圏内行政の地域スポーツ普及施策の読み込み


付録2. 参考:日本企業におけるCSRの考え方と特徴


 一般に,日本企業がCSRに期待するものは、持続的発展であり、そのため、企業の社会的責任は

社会的貢献や企業イメージの向上を図る諸活動(いわゆる寄付、フィランソロピー、メセナ)とされ、企業

収益を実現した後の活動のみを指すものと誤解されることが多かった。実際、多くの大企業では、これら

3つを担当していた部署が、そのままCSRを冠する部署になったケースが多い。


 また、企業の目的は利益実現が主でCSRは従とする経営者が多く、中小企業のCSRは余り進んで

いない。近年、企業不祥事と企業統治の実現や法令順守の文脈でCSRが語られ、経済団体はCSR

普及に努めている。しかし、日本で圧倒的に多い中小企業の意識変化に時間がかかると思われるが、

否応なく取り組まざるを得ない課題である。


 なお、調和を尊ぶ日本社会においては、古来より企業の持続的な発展の観点から、CSRが経験的に

会得、実践されており、下記のように江戸時代の学者や、三井家住友家など江戸時代の商人に代々

引き継がれた家訓などがあるが[地域社会へ企業として打って出る」現代戦略までは発展していなかっ

た(ウイキぺデイアを補筆・編集)


 江戸商人の家訓

石田梅岩   ○二重の利を取り、甘き毒を喰ひ、自死するやうなこと多かるべし

         ○実の商人は、先も立、我も立つことを思うなり

三井家    ○多くをむさぼると紛糾のもととなる

         ○不心得の一族は協議し、処分せよ

住友家     ○職務に由り自己の利益を図るべからず

        ○名誉を害し、信用を傷付くるの挙動あるべからず

          ○廉恥を重んじ、貪汚(どんお)の所為あるべからず

         ○我営業は信用を重じ、確実を旨とし、以て一家の鞏固隆盛を期す

近江商人  ○三方(売り手・買い手・世間)よし

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