宮田哲郎の
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(社)日本プロボウリング協会 (社)日本体育学会・体育経営管理部

第95章

平成25(2013)年6月1日号

犬を抱く女 メアリー・カサット画
犬を抱く女 メアリー・カサット画
目次
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第1章
新時代1
はじめに

 アベノミクス効果でしょうか、景気は最悪な状況から抜け出すようですね。

 一方、センター現場は予断できませんが、幸いボウリング自体の魅力は依然、

高いと楽観していますが、ありがたいことです。


 しかし、気まぐれな若者の「遊び」とか「なかまとつきあうときのツール」としての

需要があるからといって、いつまでも安住するとどうなるか、不吉な予感ばかり

します。そもそも、遊びアイテムが多い時代、10−20歳代の需要が(参加率で)

30%以上あるのは不思議、やはり「でき過ぎ」と考えるからです。


 思えば、80−90年代の繁栄は、あの「コンピューター・スコアリング・システム」

登場によって生まれました。いま、「更なる技術革新がデビュー」する噂もなく、商材

自体の見栄えも古く、パッケージをモダナイズするとか、マーチャンダイズの動き

がほとんど見えないことです。聞こえるのは業者の再編ですが、マシーンなど設備

の目だった再投資が少ない現状にあります。


 とはいえ、いまなら業界には自助努力する道があります。

公益需要つまり企業のCSRによる、「地域スポーツ普及の道」です。

 CSRを知らない人もいるようですが、腰をすえてはじめれば、効果てきめん、

個々のセンターがトライできることです。


 じつはブリタニカ(オン・ライン版)の改定を機会に、私たちの試みをふり返り、

整理しました。研究会で話していることは、コラボ戦術、CSR企業の動き、商材

機能からみてよい戦術か、ほかの道はあるか、異業種・異業態企業のCSRは

どうなっているかなどでが、問題ないと結論しています。


1)社会的責任のマーケテイング

 ある人は史上最強のマーケテイングと評しましたが、みなそう思っている

訳ではありません。わが国では大企業のやることと思われているのですが、

ボウリング場のように地域に生きる企業はこれが常識となるでしょう。


 公益とCSRがドッキングした戦略を、ほぼ完全に整備しました。

 そして、センターが独力で展開できるようにも準備を整えました。市場は

あるがセールスがいない現状なので、いまなら市場を独占できます。


 ともあれ、まずは子どもと家族、おじいちゃんとおばあちゃんです。

 細工はりゅうりゅう、数百人の仕事は年々 増えて、千人単位に膨れます。

 研究会の手法は家族のニーズとウオンツが完全に反映されているので、行事

に参加した人たちの自然なくちコミが作用します。少し時間がかかりますが。


 一方、全国に続々と誕生した総合型地域スポーツ・クラブの「協議会」へ

アプローチを続けています。17以上の自治体(道府県)で「ボウリングの考え

を伝えた」ので、理解・支持してくださる役員の助けで進めるだけです。


 大概の協議会は一般社団法人なので、企業の考え方、手法などが問題なく

ご理解いただけます。研究会のセンターをクラブにつなげること、「橋渡し」

する仕事ですが、順調です。


 CSRに基づく「プレゼンテーション」制作、いろいろな事例を添付、行事

実現に向かって歩き始めました。当然、業界内でも全公協の後ろ盾があっての

ことですが、同志が増えることが楽しみです。


 こんごは「スポーツ庁」創設(図)が気がかりですが、公益法人の業界組織

が始動する日を待っています。期待されるのは場協会BPAJとなりますが、

トップを一新した全日本ボウリング協会JBCとの協働が鍵です。


 まず、力を蓄えましょう。そして、地域社会の人脈に明るくなりましょう。

 スポーツ庁が発足した時点で公益法人化した業界組織がフルに活動できる

ように準備、力を蓄え、互いに協力してツールを整備しましょう。



2)ありがたい! 田中先生のご研究とご協力

 この10年間、営々と仕事を進めてきた過程で筑波大学の田中喜代次

教授のご協力を得たことはほんとうにうれしいことでした。従来、健康

アイテムとして普及させるプロセスでスポーツ医・科学とくに高年齢者

における種目の効用に関する研究がじつに貧弱だったからです。


 思いがけず先生が稀代のマニアで「両手投げ」プレーヤーであること

、所有しておられるボールの数にも驚かされました。プロ協会の役員も

受けていただいており、なんとかご恩返しする機会をつくりたいと私も

思っているしだいです。


 私事ですが、ボウリング・マガジン読者で「文通」しているボウラー

で70歳以上が3人、80歳以上もひとり、おられます。横浜でわたしの

スクールを卒業されて以来、93歳のいま毎週リーグを楽しんでおられる

方があり、アフタ・ゲームはもっぱら聞き役に徹し、勉強しております。


 体育・スポーツ行政へ用事があるとき、わたしは田中教授が執筆

された「KAREI」を用意しており、より高い次元からボウリング種目

採用について検討しておられる窓口にさしあげています。この分野

でもっとも著名な教授が両手投げの話しは欠かせません。


3)様子見しないほうがよい

 このコンセプトの社会的有用性と事業経営効果が理解できない(しない・

興味がない)センターばかりと最近まで思っていましたが、そうでもない

ようです。しかし、中央組織の発動はいつか、わかりません。もし地域場

協会が護送船団方式(そうなるでしょう)をとれば、余り機能しない恐れ

もあります。


 センター周辺の公的需要を刺激、まずは地域クラブ誘致、子どもや家族

とシニアを誘い・誘われる社会的システムを構築となればマン・パワー

の有無が決め手です。


 ともあれ大きな船がこちらへ向かっています。

 しかし、市場はあっても、セールスはいません。

 研究会メンバーには子どもやシニアを集めるプレゼン、体験ボウリング会の

テキスト、再来場動機づけトークなど、シンクタンクによる調査結果を添えて

提供しました。


 こんご私のツールは土地柄とか担当者の人柄とか個性が反映されて、より

効果的なものに育つことを期待しています。どうかいちど、わたしのツール

をごらんいただきたいですね。 


 じつは東京地区で研究会をはじめたいのですが、何も決まっていません。

 自分で動くには力不足ですし、まだ関係者のコンセンサスが不十分です。

                                以下ー次号。



追記 百科事典(ブリタニカ・オン・ライン・アカデミック)改定作業と

テレビ撮影(6月22日深夜オンエア・TV朝日)で入稿が遅れました。

事典は大学や図書館で閲覧できますが、ベースボール・マガジン社の辞典

、「ボウリング大辞典」と違う、まさに学問的な内容(大項目・ボウリング)

なので、かなり苦心しました。


それから、10数年続けたボウリング・マガジンの「スパッと診断」は、

ネタ切れではないが休載、ボウリング・スキルの最高峰、アジャストの

専門講座となります。千人を超す実験を経た練習計画など、7月号から

20回ぐらいになると思いますが、ぜひご覧下さい。

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