普及活動のページ
改題 公益とボウリング!
宮田 哲郎

(公社)日本プロボウリング協会
(一社)日本体育学会・体育経営管理部


平成25(2013)年9月1日号 第98章

庭に坐るジュサン メアリー・カサット画
庭に坐るジュサン メアリー・カサット画
目次
第98章
第97章
第96章
第95章

第94章
第93章
第92章

第91章
第90章
第89章
第88章
第87章

第86章
第85章
第84章

第83章
第82章

第81章

第80章
第79章
第78章
第77章
第76章
第75章
第74章
第73章
第72章
第71章
第70章
第69章
第68章
第67章
第66章
第65章
第64章
第63章
第62章
第61章

第60章
第59章
第58章
第57章
第56章
第55章
第54章
第53章
第52章
第51章
第50章
第49章
第48章
第47章
第46章
第45章
第44章
第43章
第42章
第41章

第40章
第39章
第38章
第37章
第36章
第35章
第34章
第33章
第32章
第31章
第30章
第29章
第28章
第27章
第26章
第25章
第24章
第23章
第22章
第21章


第20章
第19章
第18章
第17章
第16章
第15章
第14章
第13章
第12章
第11章
第10章
第9章
第8章
第7章
第6章
第5章
第4章
第3章
第2章
新時代2
第1章
新時代1
はじめに

 従来タイトル「レッツーゴーボウリング」は98号を超えたので、今回より

表記のように改題します。2013年の夏、業界中央組織がそろって公益法人化

を果たした機会に、公益とボウリングについて、私見を述べます。


 このようなコラムがいつも好感を持たれたり、共感するばかりではなく、とき

には不快に思ったと言う方に会うことがあり、危険な表現、言葉の存在に気づか

されます。正直な方は業界の将来を心配する同志であり、重要な役職にあって、

無用な摩擦を避けるために忠告して下さっていると理解しています。


 さて、2013年「レジャー白書」について、創刊以来ずっと読み込んでいる

読者として、感想を述べます。正直いって、白書の限界を感じ、不遜にも飽きを

感じている者にはうれしい内容でした。



  ご承知のように1992−3年をピークに参加人口は続落しており、およそ

4分の1にあたる1、450万人です。2000年は3,180万人なので、

直近でも半分以下ですが、限界産業の道を辿ってはいないでしょうか?


 白書は「ネット調査」なので、面接で聴取する直接手法と比べて限界がある

ものの、やはり10−20−30歳の顧客が姿を消しつつあることを証明して

います。詳しく申し述べる必要がないほど、明らかです。


 テレビや新聞によるマス・メデイアを使うPR手法の時代が終わり、商材

自体もコモデテイ化が激しく、明らかに戦略転換が求められています。戦略

とは、本コラムで100回も言ってきたことですが、そこに公益法人として

の行き方があると思わざるを得ません。


 プロ協会も公益とボウリングについて、検討委員会を設置、時代の動きに

沿った拡大戦略を打ち出す用意に入っているようですが、楽しみです。プロ

集団らしい、種々の思惑と価値観が示され、「1本の矢」ではありえない強靭

な組織戦略が出てくるはずです。


 さて、ことしの白書は124ページ以降に、創刊以来のヒット、大いなる

価値を感じます。直近5ヵ年で「止めた」余暇の内容を調べており、地域の

応援活動で知った体験を裏付けているからです。


 止めた種目の1位はスキー11.2%、2位はボウリング10.9%、3位

はジョギング・マラソン9.5%、その後はプールの水泳です。ボウリングは

男性2位(13.7%)、女性で4位(8.2%)です。


 およそ3,300名もの調査で得たデータは、「はやりのビッグ・データ」

そのものです。大変な費用と人手、ノウハウが必要な市場調査ですが、今回

の白書は単なる定量分析ではなく、顧客の好むスポーツ商材のあるべき機能

と嗜好まで示しています。


 止めた理由は、止めない理由でもあり、新しく始める訳にもつながります。

さらに白書は、あらたに余暇活動を開始する理由、再開時には誰と始めたか、

まで調べています。万金に値するものです。


 思えば、白書は、一挙に7,000円になりました。数千円時代と違って、

ビッグ・データに隠れている顧客の嗜好など、定性分析で敷衍する方向へと

変っています。著作権を害しますので、これ以上はご購読ください。



 白書は127ページと136ページに重要データを示しています。

 結論すれば、「人は誘い、誘われて、ボウリングしている」のです。

 わたしは大量動員を望んでいるので、やはり「スポーツ公益を実現」

しようと努力している自治体行政と地域スポーツ・クラブとの協働を

志向します。


 誘うきっかけは、「公的なスポーツ体験会」でボウリングです。

 ボウリング業界が連合体を組むのも一法ですが、やはり、ある種の

信用度に不足することは否めません。そこで、自治体行政と地域クラブ

とコラボする(図表)のです。


 このことは白書の138−139ページにありますが、およそ95件

の自由回答を分析しています。誘い、誘われるシステムをCSR行動の

なかで考案、クラブと協働、「公益を促がす事業に育て上げる」のです。


 はっきりいって、そこまでやっているひまはないよとおっしゃる人が

意外に多く、残念ですが、ひとつでも多く成功事例をつくりたいですね。

アベノミクスで景気動向が好転しつつあります。時間差があっても、場内

に活気が戻る日が近いでしょう。ボウリング自体の魅力は、健在ですから。



1.有効なターゲットは「未就学児童」がいる、若い家族。

2.家族は平均2.3人−3.2人、母は「アラ・フオー」世代。

3.その後、「祖父母が孫を誘って」リピートすることが多い・・・。

 普及活動のページ「目次」へ 全国ボウリング公認競技場協議会「トップページ」へ