四家秀治の「ナイス!ピンアクション」−7

 実況席 解説の矢島純一プロと(提供:ベースボール・マガジン社)
実況席 解説の矢島純一プロと(提供:ベースボール・マガジン社)
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●宮様チャリティ−ボウリング大会

 三笠宮寛仁親王殿下の熱意あふれるご指導とご支援の下、今年も宮様チャリティ−ボウリング大会が11月26、27の両日、品川プリンスホテルボウリングセンタ−で開催されました。日本ボウリング場協会が主催ということもあり、アマチュアボウラ−団体の枠はもちろんのこと、健常者と障害者の垣根もない、まさに真のアマチュア日本一を決める大会です。

 昨年から、各ボウラ−団体に推薦枠が設けられ、よりグレ−ドアップ。昨年は、男女ともにJBC(全日本ボウリング協会)推薦でナショナルチ−ムメンバ−の政時由尚選手と佐藤香津美選手が優勝しましたが、各地区の予選会を経てこの大会に出場してきた選手達との熱い激突は迫力がありました。

 今回、縁あって、久々にこの大会の実況席に座らせて頂きました。

 テレビ東京の局アナ時代は何度もこの大会を実況させていただいた私、いろいろな思い出がありますが、中でも最大のものは、今やプロボウリング界の女王、当時高校生だった松永裕美選手の優勝を実況したことです。彼女は男女を通じて歴代最多となる3回の優勝を記録し、プロ入りするのですが、そのうち2回、松永選手に接戦の末優勝決定戦で敗れたのが私と同い年の関西代表、大阪の安田豊子選手でした。松永選手の優勝をより強く印象づけている理由の一つは、この安田選手の存在です。安田選手は、どのボウラ−団体にも所属せず、しかもJPBA公式戦の2007年関西オ−プンでプロを破って優勝したほどの実力者、とても明るく元気なボウリングをされる方です。今年は、お姿をみかけませんでしたが、来年は、再度の出場を期待したいです!

 実は、安田選手以外にも、私と同い年の女性ボウラ−は、お元気な方が多いのです。第31回大会優勝、第40回大会準優勝の東京代表時田和加子選手(この方も残念ながら今年は不参加)、一昨年の第43回大会優勝で今年はNBF(日本ボウラ−ズ連盟)推薦の山田直子選手、一昨年準優勝、昨年5位の群馬代表菊池教子選手など…。頑張っている彼女たちをとてもうれしく思います。私個人の感覚で恐縮ですが彼女達から「元気をもらう」気がするのです。

 男子で印象に残っている選手は第37回大会で優勝した北海道代表の高橋浩一選手です。ワ−ルドカップにも日本代表として出場経験のあるABBF(全国実業団ボウリング連盟)の代表格高橋選手が、その存在感と貫禄を示されたようでした。

 この大会のすばらしさは「真のアマチュア日本一が決まる」ということはもちろんですが、全体にどこか暖かい空気が流れていることだと私は感じています。それは、三笠宮寛仁親王殿下の「健常者、身障者が、ともにボウリングを通じて健全で豊かな福祉社会を!」という熱い思いを参加者が理解して臨んでいるからではないかと思います。

三笠宮寛仁親王殿下とステップラダ−進出者(提供:関東ボウリング場協会)
三笠宮寛仁親王殿下とステップラダ−進出者(提供:関東ボウリング場協会)

 さて、今年の大会ですが、予選、準決勝、ト−タル12ゲ−ム上位5人の決勝ステップラダ−進出者は、男子が、谷合貴志(JBC)、服部陽介(NBF)、木村仁(NBF推薦)、高田浩規(JBC推薦)、中塚清充(NBF)、女子が、中野麻希(JBC推薦)、佐々木菜月(JBC)、菊池教子(NBF)、上窪三枝子(NBF)、佐藤香津美(JBC、昨年優勝)の各選手でした。

 いつの時代でも、どんなスポ−ツでも伏兵が現れることはよくありますが、男子2位で決勝ステップラダ−に進出した31歳の服部陽介選手(千葉)はまさにそんな選手でした。今まで大きな大会で上位に進出したことはなく、初めて参加した昨年のこの大会も予選落ち。驚きました。

 逆に、男子のディフェンディングチャンピオン政時選手は8位、JBC推薦で出場した昨年女子3位の高校2年霜出佳奈選手、そして先々月のコラムでも取り上げさせていただいた昨年準優勝の高校3年生箕輪加奈選手は、6位、8位で、惜しくも決勝ステップラダ−進出はならず、改めてボウリングの難しさをこの3人は教えてくれるようでした。

 注目のステップラダ−の結果については(すでにご存じの方もいらっしゃるかと思いますが)12月17日、BS11(イレブン)夜9時からの録画中継をぜひご覧ください。そして、これからもう一度ボウリング実況アナウンサ−として活動していこうという私に「おい、四家、あんな実況じゃだめだ。もっと勉強しろ!」などと、ご指摘いただけたなら幸いです。

 えっ? BS11映らない!?

 うわっ、すみません。次回(もう来年ですね)の、このコラムで、放送内でお話できなかったことも含め、必ずご報告しますので、どうかお許し下さい。

 では、皆さん、よいお年を!

四家 秀治 (よつや・ひではる)
元テレビ東京アナウンサ− 7月からは、フリ−。テレビ東京在職中は、ボウリングの実況を多数経験。東京運動記者クラブボウリング分科会代表幹事と、武部勤衆議院議員が会長であるボウリング評議会の理事を2011年3月まで務めた

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