四家秀治の「ナイス!ピンアクション」−8

 2年連続三冠王の川添奨太プロ(提供:JPBA)
2年連続三冠王の川添奨太プロ(提供:JPBA)
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●宮様チャリティ−ボウリング大会−2

新しい年が始まりました。
今年は、希望に満ちたすばらしい1年にしたいものです!
皆様、改めまして、どうぞよろしくお願い申し上げます。

東京運動記者クラブボウリング分科会は、毎年暮れの総会で、年度表彰選手を選出しています。
2011年は、プロ最優秀選手が、川添奨太選手で2年連続
アマが佐々木菜月選手
となりました。

川添選手は、2年続けてポイントランク、賞金、アベレ−ジの3冠、しかも、男子では初の公式戦5連勝ということで文句なし!
佐々木選手は、国際舞台での活躍もさることながら、ジャパンオ−プンでプロをなぎ倒して優勝したことが評価の対象になりました。
なお、ニュ−スタ−賞として、LBOの秋吉夕紀選手、また、女子のJPBA全日本選手権の決勝で299を出して優勝するなど、年間3勝の松永裕美選手を優秀選手賞に選出しました。

 さて、私が久々に実況させていただいたということで、先月のこのコラムでも触れた宮様チャリティ−ボウリング大会の続報です。

佐々木菜月選手(提供:関東ボウリング場協会)
佐々木菜月選手(提供:関東ボウリング場協会)

 運動記者クラブのアマ年間最優秀選手に選ばれた佐々木選手は、女子の決勝ステップラダ−に2位で進出。3位決定戦で菊池教子選手を破って、JBC推薦ナショナルメンバ−の中野麻希選手と優勝決定戦で対戦しました。佐々木選手もナショナルメンバ−で、JBC推薦となってもおかしくないのですが「推薦枠があるなんて知らなかった」そうで、予選を勝ち抜き山梨代表での出場でした。佐々木選手は、9年前、中学2年時に、この大会で準優勝。その後、プロテストを受けたのですが、落ちてしまい、それでボウリングがいやになり、プッツリと辞めてしまったそうです。しかし、4年後、再度やる気になって始めたら、あっという間にナショナルメンバ−入り!優勝決定戦では中野選手に敗れましたが「今のところプロになる気はないです」ときっぱり。気持ちのいい選手です。

 3位の菊池選手(群馬代表)は、私と同い年の53歳ながら、全身を使った力強い投球フォ−ムが魅力的です。昨年の震災の影響で、勤めていたセンタ−が閉鎖されてしまい、大変苦労されたそうですが、そんなことは微塵も感じさせない堂々たるボウリングでした。
準優勝、5位、3位と、3年続けて優勝まであと一歩。次回、さらに期待です。

 優勝の中野選手は、この大会に3度優勝した後にプロになった松永裕美選手と同年代。「やっと出場できた」悲願の初出場での優勝で、喜びもひとしおでした。

女子の入賞者(提供:関東ボウリング場協会)
女子の入賞者(提供:関東ボウリング場協会)

 決勝ステップラダ−に残った選手には実況用ということでアンケ−トに答えていただいたのですが、ボウリングを始めたきっかけは?の問に対して、「走らなくていいから」という、なんともユニ−クな答えが返ってきたのが男子決勝ステップラタ−5位進出の中塚清充選手(四国代表 香川)でした。なぜかというと、中塚選手は、高校生の頃、陸上の長距離をやっていて、インタ−ハイ出場、その後はテニスに転じ、ここでも全国大会出場というハイレベルのスポ−ツキャリアを持っているのです。陸上もテニスも、とにかく走り回らなければいけません。そこで、「もう走らなくていいスポ−ツを」と始めたのがボウリングでした。ステップラダ−に残った男女10人の中で最年長の56歳。結局、最終成績も5位でしたが、鍛え抜かれた強い下半身を使ってのボウリングは大変パワフルでした。

 そして、先月も「全くの無名」ということで紹介させていただいた2位で残った服部陽介選手(千葉代表)は、テレビカメラの前で投げるのは初めてということもあり、完全に舞い上がってしまったそうで「何年もなかった」というリリ−スのときにボ−ルを足に当てるミスを3位決定戦で2度もやってしまい、最終成績は3位。しかし、それでも終盤タ−キ−で追い上げるなど見せ場も作りました。次回は、きっと全然違うボウリングを見せてくれることでしょう。

男子の入賞者(提供:関東ボウリング場協会)
男子の入賞者(提供:関東ボウリング場協会)

 男子の優勝決定戦は21歳の谷合貴志選手(神奈川代表)と19歳の高田浩規選手(JBC推薦)の若さあふれる激突。激しいストライク合戦の末、ナショナルメンバ−の経験もある谷合選手が、現ナショナルメンバ−の高田選手を破って初優勝を飾り、会場の品川プリンスホテルボウリングセンタ−を大いに沸かせました。

 こうして、真のアマチュア日本一を決める宮様チュリティボウリング大会は幕を閉じたのです。
 ハイレベルな戦いを御観戦された三笠宮寛仁親王殿下も大変満足の御様子で会場をあとにされました。

 会場で、あるいはBS11の録画中継で、この大会をご覧になった皆さんはいかがだったでしょうか?

 私、自分の実況を聞いて、4番ピンと6番ピンを一箇所言い間違えていたことに気付きました。 ボウリングに例えれば、5番ピンをカバ−ミスしたぐらいのお恥ずかしいイ−ジ−ミス。
 今後は、このような凡ミスをしないように…
 ボウリングを愛して、今年もがんばります!

解説の矢島純一プロと(提供:ベ−スボ−ル・マガジン)
解説の矢島純一プロと(提供:ベ−スボ−ル・マガジン)

四家 秀治 (よつや・ひではる)
元テレビ東京アナウンサ− 7月からは、フリ−。テレビ東京在職中は、ボウリングの実況を多数経験。東京運動記者クラブボウリング分科会代表幹事と、武部勤衆議院議員が会長であるボウリング評議会の理事を2011年3月まで務めた

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