●がんはそもそもどういう病気なのか●



●ある細胞が死ななくなってしまう 昭和大学医学部乳腺外科教授 中村 清吾 氏 1956年生

がんは怖いというイメ−ジを持つ人は多いと思います。そもそもがんというのは、ある細胞が死ななくなってしまうことなんです。皮膚とか髪とか正常な細胞には新陳代謝があって、ある一定の時間がたつと細胞が死ぬようにプログラムされています。ところががん細胞は遺伝子に傷がついて、死なずに生き延びてしまうのです。

そうするとどんどん大きくなって群れになっていきます。さらに周りの組織にしみこむように育ったり、あるいは自分の群れから離れて血液やリンパに乗って別の場所に飛んでいく。ちょうどタンポポの種が風に乗って土に舞い降りて、やがて芽を出して花が咲くようなイメ−ジですね。中には、かなり小さい段階から自分の群れを離れて飛んでいくのもあります。

→ 早く小さく見つかれば、治る可能性が高いのでしょうか。

そうですね。小さく見つければ小さく手術をすることができますし、抗がん剤をあまり使わなくても済む可能性があります。乳がんなら温存手術といって乳房を残すこともできます。しかし大きくなってからはそうはいかない。そういう意味で早期発見は必要ですね。

確実にがん予防ができるという所まではわかっていませんが、逆にこういう生活習慣をしていたらがんになるリスクが高いということはわかってきています。例えば乳がんの場合だと肥満だったり、お酒を飲み過ぎたりすることです。

→ 体を動かしたり、食生活に気をつけたり、がんになりにくい体を作るのが大切ですよね。

そうですね。予防として実践できることはたくさんあります。ただ自分の健康に気を使う人は、自らがん検診にも行くし、さまざまな啓発活動にも参加します。問題はそうじゃない人、働いていて忙しいし、自分にはがんなんて関係ないやと思っている人です。この人たちをいかにがん検診を受けてもらうかが重要だと思います。

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