公認競技場を創る−1

 つがる市・サンサンボウル外観(提供:JBC)
つがる市・サンサンボウル外観(提供:JBC)
第1回

●この時代にボウリング場経営へ (株)ジャビコ 代表取締役 染谷 景一郎 氏 53歳

 バブル経済崩壊後、我ボウリング業界は見事なまでに右肩下がりを続け、レジャ−白書によれば、毎年余暇活動の上位にランクされていたボウリングが、ついに平成20年を最後にトップ10は優に及ばず、トップ20からも完全にその姿を消しました。

 もちろん世間が高コスト型のレジャ−から、安・近・短・楽 型のレジャ−にシフトされる中、コストの掛かる箱型のレジャ−の参加率が下がるのはいたし方無と事とは云え、まさかボウリングまでもが「高いレジャ−」のレッテルを貼られ世間のレジャ−の選択肢から外されるとは考えも及ばない事でした。

 そんなボウリング受難の時代にボウリング場新設とその運営の依頼が来ました。それは大規模なショッピングモ−ルの中のボウリング場が数年前に撤退してしまい(何もないスケルトン状態)、未だに空床のままで、なんとかSCのアメニティとして、地域密着型のボウリング場を再興して欲しいという依頼でした。

 しかしながら冒頭でも述べたようにボウリング業界は底なしの不景気に喘いでおり、とても新設の償却をしながら家賃を支払い採算を合わせるのは至難の業と思われました。しかもそのロケ−ションは足元人口4万人、近郊の世帯平均収入も決して多くなく、10キロ圏内には競合センタ−を抱えていました。

 「無理だ」「断るしかない」「諦めろ」・・・そんな単語ばかり頭をよぎり閉塞感の否めない状況の中、ネガティブな事ばかり考えても仕方ない、ポジティブに思考を巡らせなくてはと考え直し、こんな社会情勢の中成長しているボウリング運営会社を探して見たところ・・・ありました! ひとつはトコトンアメニティを追求したレジャ−特化型。そしてもう一つはLTBからのリ−グ開発を中心にしたクラブ志向型。

 当然、大規模なイニシャルの先行するレジャ−特化型に行くほど我が社には体力はなく、ヒュ−マン及びソフトウェア−で可能なクラブ型がプロボウラ−でもある自分に出来得る唯一の打開策と考え、クラブ型ボウリング事業で事業計画及び短期、中長期の予算を立て、ボウリング場経営の第一歩を踏み出すことになりました。

つがる市・サンサンボウル場内(提供:JBC)
つがる市・サンサンボウル場内(提供:JBC)

●今、公認競技場であるということ・・・

 そして、計画通りクラブ型のボウリング場作りの一環として自治体等の応援を受けるためにも全国ボウリング公認競技場協議会の入会手続きを行いました。しかし、スム−ズな入会とは行かず大変苦労したのですが、JBCの赤木会長を始めたくさんの方々の大変なご尽力を賜り、全公協の一員としてのスタ−トを切ることが出来ました。

 ここで本題の「何故、今公認競技場なのか」ですが、ビルオ−ナ−のコンセプトでもありました、「地域密着型のボウリング場」作りのためにはまず地域社会のオ−ソライズを受ける必要があるからです。

 そこで弊社が掲げた大義名分は「青少年の健全育成」「中、高年者の健康増進」でした。それは地域の教育委員会や体育協会の主催や後援を受けることがどうしても必要だったからです。

 それには受け皿として、競技スポ−ツボウリングを推進する(財)全日本ボウリング協会の支部設立や全国ボウリング公認競技場協議会への入会が不可欠となったからです。(つづく)

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