公認競技場を創る−2

  第2回
第1回

●ボウリングが生き残る道〜レジャ−の王様から健康スポ−ツへ (株)ジャビコ 代表取締役 染谷 景一郎 氏 53歳

 前号で余暇活動のトップクラスにランクされていたボウリングが現在TOP20から姿を消し、レジャ−の選択肢から外されつつあることはお話しましたが、その主な理由は日本国民がお金をかけないで遊ぶ方向にシフトされたと云うことだと考えます。何故なら余暇活動の上位にランクされているレジャ−のほとんどが、一回当たりの参加費用が1,000円を切り500円に満たないものが多数を占めている事実があるからです。

 その点からいくとまだボウリングは健闘していると言えるでしょう。そのことから、切り口を変え提案の仕方を現代にあった手法に移行していけばまだまだいける筈です。そして選んだタクティクスは「健康増進ボウリング教室」と「夏、春、冬休みジュニアボウリング教室」でした。

 今は、健康ブ−ム真っ只中です。特に痩身目的の美容健康器具や、エアロダンスのHowTOもの、中高年向けの健康サプリメント等がマスメディアを賑わしています。そこで中高年をタ−ゲットに「健康増進ボウリング教室」を計画し実行しました。

 また、社会問題として青少年の健全育成が叫ばれています。不登校にはじまり飲酒・喫煙、禁止薬物の使用、万引き等の窃盗(これは青少年の問題だけで無く、高齢者の独り暮らし等に起因する寂しさからの犯罪も社会問題で最近、福岡県警の生活安全課の管理官と会談した際、地域での青少年や高齢者の疎外感のフォロ−をお願いしたい。と言われ誰でもできるスポ−ツ、ボウリングは部活動や地域でのサ−クル活動等に最適で期待が大きいと話されていました)等、問題が山積しています。そこで、先ずは小中学生を対象に長期休業暇時における「夏、春、冬休みジュニアボウリング教室」を計画し実行しました。

青森・ゆりの木ボウル外観(提供:JBC)
青森・ゆりの木ボウル外観(提供:JBC)

 先ずは「健康増進ボウリング教室」ですが、できるだけたくさんの方に参加していただくために地域のオ−ソライズを受けなくてはなりません。そのために以下の工夫をしました。
  @ 当該体育協会の主催、後援を頂くこと
  A ボウリング場そのものが体育協会の正式会員となること
  B (社)日本プロボウリング協会の公認スク−ルとして開催すること
  C 当該自治体の広報に掲載して頂くこと etc.
つまり、公益性の高い事業であることを強調し、いかに安心して参加できることを伝えたのです。

 次に「夏、春、冬休みジュニアボウリング教室」 ですがこちらもできるだけたくさんの方に参加して頂くために以下の工夫をしました。
  @ 当該自治体のすべての小中学校のすべての生徒に申し込み要項を配ること
  A 文部科学省後援事業の(社)日本プロボウリング協会の公認スク−ルとして開催すること
  B 当該自治体の広報に掲載して頂くこと
  C 当該自治体の体育協会の後援を頂くこと etc.
「健康増進ボウリング教室」と同様に公益性の高い事業であることを強調したのです。

 前期の事業を行なうためにはボウリング場そのものが健全なスポ−ツ施設として成り立っていることが大切なことです。ここでも全公協に加盟していることが大きな財産となっています。

 そして、上記の事業は弊社各事業所で成功を収め、一番効果の出た事業所では一年間で15本のリ−グ戦の開発に寄与し、ジュニアでは現在25名の小学生が(すべてJBCに選手登録)選手育成コ−スで練習しています。そして一年間のこのような活動が地域において健全なスポ−ツ施設の認知を受け、約15,000人/年の客数UPに貢献しています。

 これからの目標としては、現行の健全なスポ−ツ施設のイメ−ジを維持し成功事例の効果拡大を進め、「健康増進」の分野では医療機関とのタイアップを、「青少年健全育成」の分野では高校、大学の部活動を促進しボウリング部のある高校、大学を増やし、野球やサッカ−と同様に、小学校〜中学校〜高校〜大学〜社会人とつながる組織づくりに寄与できればと模索します。そしてなにより、健康スポ−ツボウリングの事業性を追求し、新しいボウリング事業のカテゴリ−を確立することです。(つづく)

青森・ゆりの木ボウルの場内(提供:JBC)
青森・ゆりの木ボウルの場内(提供:JBC)

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