四家秀治の「ナイス!ピンアクション」−34

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●期待を抱かせる男子プロの挑戦

 JPBA(日本プロボウリング協会)は、毎年、年初に、トーナメント開催に尽力している、あるいは日頃からJPBAに協力的であるスポンサー企業の皆さんを招待するパーティー、「スポンサー感謝の集い」を開催します。
 このような催しをしている競技団体は他にもあるかもしれません。勉強不足の私は、よく知りませんが、プロの競技団体が全てしているとは思えません。
 これは大変すばらしいことだと思います。
 今年も開催されました。
 私はボウリングを報道する立場の人間ですが、毎年招待状をいただくので、今年も図々しく顔を出してきました。
 いろいろな方々が、挨拶でそれぞれ内容のあることを話されていました。
 ただ、おしなべて「業界は暗い状況」とか「苦しい時代」というようなトーンが多く、威勢のいいコメントはほとんどありませんでした。

 私も招待していただいた以上、コメントを求められたら何か言わねばと思っていました。
 案の定、パーティーが終わりに近くなった頃、ご指名が・・・
 そこで、私は、
 「昨年は25年ぶりに日本人がジャパンカップで優勝しました。ボウリング界にとってこれ以上の追い風はないと思っています」と景気のいい話しから始めました。

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 ・・・その優勝した加藤祐哉プロは、2月、メジャー大会の一つであるUSBCマスターズに挑戦しました。
 これは加藤プロだけではありません。昨年、プロ転向1年目でいきなり全日本選手権を制した藤井信人プロら、他にも8人、合計9人が自費でアメリカに旅立ったのです。原稿締め切りの都合上、USBCマスターズの結果について触れられないのは残念ですが、彼ら9人の勇気ある挑戦には拍手を送りたい気持ちです。

 私のスポンサー感謝の集いでのコメントは、
 「日本人男子プロが世界を相手に活躍し、それによって盛り上がるのがボウリングの正しい盛り上がり方だと思います」
で締めくくりました。

 このような私の考え方に賛同してくださる方がどれだけいるのかはわかりません。
 しかし、昨年、年間アベレージ1位で表彰ということで、たまたまこのパーティーに出席していた山本勲プロが、私の話しを小さく頷きながら聞いてくれていました。
 山本勲プロの2005年プロ転向直後からの破竹の進撃は、長すぎる低迷が続いていた男子プロからわずかな光明が見出せたかのように感じたのを覚えています。そこにさらなる刺激を与えたのが川添奨太プロのこれまたプロ転向直後の大活躍でした。
 ほとんどの男子プロにとって昨年は、打倒川添だったはずです。その結果、川添プロは、ポイントランク、賞金、アベレージの年間3冠を一つも取ることができず、男子プロ全体の底上げにつながったのです。昨年の加藤プロのジャパンカップ優勝はそうした流れの中での快挙だったと思います。
 山本勲プロは、今年USBCマスターズに挑戦した9人には含まれていませんが、いち早く世界への挑戦を口にし、何年も前から行動に移してきたという意味で、彼が、今の男子プロの先駆的働きをしたとも言えます。
 その山本勲プロが、頷きながら私の話しを聞いてくれたのはなんとなくうれしいことでした。

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 今年は関西オープンが休止のため、男子のトーナメントは4月の東海オープンまでありません。
 加藤プロがアメリカに旅立つ前に言っていました。
「日本のプロに足りないのは実戦経験の少なさだと思います」
確かに、男子に限らず、女子も4月の宮崎プロアマオープンまでトーナメントがありませんから、日本のプロは男女とも国内にいたら、2014年が始まってから100日以上もの間、実戦経験を積めないのです。

 9人の挑戦は、高いレベルでの戦いに臨むことで経験値が増えるということと、実戦経験を積めるということ、2つの狙いがあるわけです。
 結果はどうあれ、彼らが2ヶ月後の東海オープンで皆、いい成績を収めるということにでもなったら・・・

 男子プロに新たな息吹、新たな潮流か?

 そのような期待を抱かせる2014年春、男子プロの挑戦です!

四家 秀治 (よつや・ひではる)


四家 秀治 (よつや・ひではる)

元テレビ東京アナウンサ− 2011年7月からはフリ−。テレビ東京在職中は、ボウリングの実況を多数経験。東京運動記者クラブボウリング分科会代表幹事と、武部勤衆議院議員が会長であるボウリング評議会の理事を2011年3月まで務めた

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