米国ボウリング最新事情-2・インターナショナル ボウル エクスポ 2014視察報告−1

秋田県公認競技場協議会  会長  船 木  寛

 6月22日から26日までの5日間にわたり米国フロリダ州オーランドで開催された、インターナショナル ボウル エクスポ を視察してきました。

  第2回
第1回

 野球のアメリカメジャーリーグで殿堂入りしているヨギ・ベラという、ニューヨークヤンキースの元監督の、その含蓄のある独特の言い回しはヨギイズムと呼ばれているそうですが、今年のインターナショナル ボウル エクスポは、そのヨギ・ベラ語録から、『どこに向かって進んでいるのかわからない奴は、迷子になる』 という言葉を引用して、『エクストリーム』:『思い切った』計画、をテーマに、これからのボウリング業界の進むべき道を指し示そうというものでした。



 基調講演が2回ありましたが、ひとつはジョージ・W・ブッシュ元米国大統領の基調講演で、バッグやカメラなどの持ち込みは禁止され、携帯での写真撮影も録音も禁止、挙げ句の果てはノートを取ることさえも許されない、という失言対策まで取った(?)厳戒態勢でした。そのせいかどうかはわかりませんが、ブッシュ元大統領は終始リラックスしてジョークを連発し、会場を笑わせていました。
 大統領在職中で一番印象に残っているのは、やはり9.11テロだということで、一番辛かったのは、イラクにたくさんの志願兵を送り込んだことだと言っていました。
 また、「人は誰でも争いごとを避けたくなるものだが、大統領という職務は争いごとから逃げていては務まらない仕事だった」、とも述べていました。



 もうひとつの基調講演は、『ディズニーU』という本の著者で、30年前には東京ディズニーランドの立ち上げにも携わったというダグ・リップ氏の講演でした。
 「来場客に楽しんでもらうためには、従業員も大切にしなければならない」、という内容で、この講演のあと、ディズニーワールドのバックステージの見学ツアーがあり、一般客は入れない地下通路や、従業員の舞台裏を見てきましたが、福利厚生だけではなく、従業員が働きやくなるように効率を上げる工夫がいろいろ施されていました。残念ながら、こちらのツアーも写真撮影は禁止でした。
 ウォルト・ディズニーは、フロリダの広大な湿地帯に、年間数百万人を呼び寄せる魔法の国を作ると言って、ディズニーワールドの建築に取り掛かりましたが、彼は完成前に亡くなってしまいました。
 ウォルトの奥さんが、やっと完成した開演式のときに記者から、「ご主人がこれを見ることができずに亡くなったのは、残念ですね」と言われると、「いいえ、夫は誰よりも先にこれを見ていました」と答えたそうです。
 まず最初に、進むべき道と目指すものがしっかりとイメージできていた、ということかと思います。



 6月23日、24日の2日間は、30ものセミナーが3クラス〜5クラスずつ並行して開催されました。ジュニア対策、飲食、マーケティング、従業員教育、ソーシャルメディア、複合化、経営の効率化、会員メリット、プロショップ、コーチング、などなど、直接ボウリング場で役立てられる具体的な内容ばかりでした。
 この写真はその中のひとつ、マーケティングセミナーの様子ですが、「ボウリング場はまず何よりも先に、来場客がどういう客なのかを詳細に調査して、具体的に区分しなければならない。」というものでした。

(つづく)

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