米国ボウリング最新事情-5

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●未来は競技力の向上とグローバル化にあり PBA(アメリカプロボウラーズ協会)会長 トム・クラーク 氏 1969生

 JPBA(日本プロボウリング協会)とは、今までの関係をずっと保っていきたいと思っています。JPBAとPBAのつながりは深く、ジャパンカップという大きな大会を一緒に開催させていただいている協力体制もありますからね。ただ、リージョナルツアーについてはまだ合意できていない部分もあるので、出来るだけ早く譲歩できるところを見つけていきたいと思っています。お互い協力し合える立場になりたいですからね。

 ジャパンカップについては続けていきたいと思っていますし、PBAの選手も皆、ジャパンカップに出るために、できるだけポイントランキング上位に入るよう頑張っています。PBAツアーは、ESPN(アメリカのスポーツ専門チャンネル)で年間18大会が放映されますが、ジャパンカップもそのプログラムの中の一つです。PBAの選手がアメリカ国外でも活躍している場面の象徴でもあるし、日本でボウリングが盛んだということもお伝えできる、非常にいい機会になっています。

 ボウリングのレベルはここ数年、日本のみならず世界的に上がってきていると思います。特にジャパンカップについていえば、TV決勝に残ること自体が、レベルの高さを証明しています。TV決勝になってしまえば、あとは1Gマッチなので、誰が優勝してもおかしくない状況ですから、逆に日本人が勝ってこなかったことが不思議と言ったら失礼ですが、今回の勝利は偶然ではなく、必然的な結果だったと思います。日本の選手の優勝は、決して驚くべきことではありません。

 PBAツアーの今シーズンの試合の間隔が空いているのはやはりスポンサー的な事情もありますが、一つの会場でたくさんの大会をおこなうことについては、テレビへの露出を重視しているためです。スポンサーの開拓にはメディアの力、テレビの力が大きく影響します。一つひとつのトーナメントを1週おきに開催すれば、そのたびに新たなセットを組む必要がありますし、テレビの準備も必要です。それではコスト的にも厳しいわけで、4つ5つのトーナメントを一緒に開催すれば、テレビの露出度を保ったままスポンサー開拓に努められるという意味があります。PBAも厳しい状況にある中、ボウリングをテレビに露出させる、そしてスポンサーを獲得するという面では、ベストとはいいませんが、今の形式が必要だと思っています。

 選手のコンディションの維持については、短期間に多くのゲーム数を投げることや、体調管理などについてのクレームはありません。選手も順応してきましたし、このフォーマットが原因でケガをした例も特にありません。
 スケジュールの間隔が空いているという指摘については、PBAは現在、ワールドボウリングツアー(WBT)とも連携しています。このツアーの合間にワールドシリーズ、トーナメントオブチャンピオンズ、USオープン、USBCマスターズなどメジャー大会が入ってくるので、1年のうち、スケジュールが3カ月も空くようなことはありません。逆に、いろいろな国へ勝負をしに行ける環境が整っています。またアメリカ国内においても、年間180試合のリージョナル大会がおこなわれているので、国外に出なくても、自分のコンディションを保てる環境にはなっています。

(つづく)

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