四家秀治の「ナイス!ピンアクション」-66

 ジャパンオープン優勝 女子木村真理選手 男子永野すばるプロ(提供:JPBA)
ジャパンオープン優勝 女子木村真理選手 男子永野すばるプロ(提供:JPBA)
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●ジャパンオープンの女子は3大会連続でアマチュアが優勝

 2か月前
「ジャパンオープンはアマチュアの大活躍に期待!」
と申し上げました。
 その通りになってしまいました。
 私はなんとコメントしていいのやら・・・。

 それよりもまず、今月はここから始めさせてさせてください。

 JPBAのHPによりますと、ジャパンオープンは

 『日本全国からボウラーが集うボウリングの大祭』

 なのだそうです。

 私もそれは全く同感ですが、それならなぜ、2年前は行われなかったの
 でしょう?

 2年前のこのコラム42号で、私ははっきりと
「ジャパンオープンはどんな努力を払ってでもこの時期に開催されなければならない」
と主張しています。
 しかし、結局開催されなかった・・・。

 2年前の開催されなかった理由についてはあえて触れませんが、私に言わせれば業界内の些細な事情です。
少なくともボウリング界全体から“どんな努力を払ってでも開催しよう”という姿勢は感じられませんでした。

 それでいて、2年後には『日本全国からボウラーが集うボウリングの大祭』
と謳ってしまうJPBAの感覚が理解できません。
それほど大きな大会と認識しているのなら、2年前に開催しなかったのはなぜ?

 いくら繰り返し主張しても空しいと知りつつ、2年前については未だ、納得がいかない私です。


 さて、今年の大会です。

 最大の関心は大会の掉尾を飾る男女の優勝争いです。(男子はマスターズ、女子はクイーンズ)
 決勝に残った8人は、男女ともアマチュア選手がトップでした。
男子は1人、女子は2人のアマチュア選手(残った3人はいずれもJBC)が決勝に残りました。
ここから1回は負けが許されるダブルイルミネーション方式による決勝トーナメントが始まるわけですが、
すでにこの段階で男女ともアマチュア選手がトップだったということにプロは猛省しなければいけないでしょう。

「またかあ…」

正直な私の感想です。
しかし、ここから、言わせていただければ男女のプロに、自覚の違いを感じます。
まず男子、1位で残ったアマチュア選手を8位で残った永野すばるプロ(JPBA40期)が撃破、
敗者ゾーンに回ったこのアマチュア選手を今度は平山陽一プロ(JPBA36期)が破り、
結局1位残りのアマチュア選手は決勝トーナメントでは1勝もできずに敗れ去りました。
つまり決勝トーナメント進出時、アマチュア選手に1位を譲ったのは情けない出来事ですが、男子は
 “マッチゲームではアマチュアに負けない”気概をプロがしっかりと示したのです。

 優勝は永野すばるプロ。彼は16歳でプロ入り。大器と言われて久しかったのですが今回が初優勝。ここまで16年かかりました。
まさに苦節16年、ハングリーな気持ちで遂につかんだタイトルということでしょう。
若い頃、彼の解説でボウリングの大会を実況したこともある私、
当時から好青年の印象があります。心から祝福したい気持ちです。
その永野プロと優勝決定戦で戦ったのが藤井信人プロ(JPBA52期)
そして、その藤井プロと優勝決定戦進出をかけて死闘を演じたのが川添奨太プロ(JPBA49期)、
藤井プロも川添プロも今まで何度かこのコラムで話題にさせていただいた
“男子プロの矜持”
をプロ入り時から示してきた強いハートの持ち主であり、
今回決勝に残ったアマチュア選手の全日本ナショナルメンバーの先輩でもあります。
最後はプロらしい立派な戦いでした。

ベストドレッサー表彰 左フォースの覚醒チーム 右中島畳店チーム(提供:JPBA)
ベストドレッサー表彰
左フォースの覚醒チーム 右中島畳店チーム(提供:JPBA)

 対して女子はどうだったのでしょう。
1位で残ったアマチュア選手は1回も負けることなく優勝決定戦まで駆け上がりました。
このアマチュア選手に勝者ゾーンで敗れた姫路麗プロ(JPBA33期)は
敗者ゾーンで吉川朋絵プロ(JPBA48期)を下して優勝決定戦まで這い上がり、
ここで再度アマチュア選手に挑みますが、
1回は勝ったものの、再優勝決定戦で敗れてしまいます。
プロの気骨の片りんは見せてくれましたが、それはあくまでも片りんに過ぎず、準優勝でした。
 付け加えるなら、もう一人のアマチュア選手も決勝トーナメントでプロに負けたのは吉川プロに屈した1回だけ、堂々の4位です。
 東海オープンのときにも感じたことですが、どうして女子プロはこんなにマッチゲームに弱いのでしょうか?
 ちなみに今回の優勝と4位の2人のアマチュア選手は
ジャパンオープンが開催された稲沢グランドボウルがある東海地区とは何の関係もありません。
地の利などないのです。
そして優勝した選手は元ナショナルチームの主力ですが、結婚、出産、を経て復帰、
現在も様々なJBC(全日本ボウリング協会)の大会で活躍してはいますが、
以前、御本人から聞いたところによりますと「ナショナルチームにいた頃に比べたら練習量は全然少ない」そうです。
正直申し上げて、それほど威力のあるボールを投げているとも思えません。
昨年は中学生に、今年は昨年より年齢にして2倍半も上の(ボウラーとしては高齢ではありませんが)
ボウラーにプロは敗れたのです。
それも、彼女はボウリングに最も力を注いでいた時期よりははるかに少ない練習しか普段はしていないのです。

 とにかく、これでジャパンオープンの女子は3大会連続でアマチュアが優勝。
もっと言えば過去5大会のうち4回アマチュアが制したことになります。

 プロがなぜ、こんなに“しょっちゅう”アマチュアに負けるのか?

 2017年は、こんなことを考えないで済む1年になってほしいと私は願っています。

 では、皆さん、良いお年を。

四家 秀治 (よつや・ひではる)

四家 秀治 (よつや・ひではる)

元テレビ東京アナウンサ- 2011年7月からはフリ-。テレビ東京在職中は、ボウリングの実況を多数経験。東京運動記者クラブボウリング分科会代表幹事と、武部勤衆議院議員が会長であるボウリング評議会の理事を2011年3月まで務めた

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