キッズ・ボウル・フリーとジュニアボウリング教室●

 

●キッズ・ボウル・フリーとジュニアボウリング教室● 株式会社ファンキー代表取締役 船木寛氏

 米国では、『キッズ・ボウル・フリー』と呼ばれる夏休み子供無料ボウリングの普及とそれに伴うジュニアボウリング教室の全米規模の開催により、ジュニア層の底辺の拡大に成功していますが、日本でもジュニアの底辺を拡大するための活動が始まっています。

 (公社)日本ボウリング場協会と(公社)日本プロボウリング協会の協力により、ジュニアのコーチングマニュアルが制作され、来春2月からはジュニアコーチの育成を目的とした「ジュニアボウリングキャラバン」が全国10地区でスタートします。

 このジュニアボウリングキャラバンが薦めるジュニアボウリング教室は、全くボウリングをしたことのない子供たちにボウリングを経験させるためのものですが、最近の子供たちは他のスポーツやゲームなどの選択肢が多いので、いろいろあるスポーツやゲームよりも、なぜボウリングが良いのか、その理由を親と子供に納得させることに重点を置いています。

 「ジュニアコーチは何よりも優先して、『なぜ、ボウリングが一番良いのか?』を親や子供達に納得させることができないと、最近はもっと楽しいレジャーがいくらでもあり簡単に遊べるので、単にボウリング教室で楽しませるだけでは長続きはしない」、という考え方で、米国USBCとBPAAが10年ぶりに改訂し、ジュニアの継続率を40%にまで大幅に引き上げた新ジュニア・コーチング・マニュアルを参考にしています。



 米国はボウリング教室の参加者を大幅に増やして、100人規模のボウリング教室を全米各地で開催し、しかも継続率を40%にまで引き上げることに成功しましたが、ボウリング教室を大きくして100人規模の参加者を集めることが、継続率を上げることにもつながり、ボウリングを継続する子供の総数は大幅に増加するという調査結果が出ています。

 日本でも毎年、夏休みジュニアボウリング教室が全国の100以上のセンターで開催されていますが、全国合計3,000人程度の参加者で、参加者が20~30人のものが多く、継続率も数%(?)かと思われます。

 ボウリングを生涯スポーツとして継続する子供の数を増やすためには、まずボウリング教室の規模を大きくして参加者数を増やす必要がありますが、どうやって子供たちを集めるかということが一番の問題になります。



  米国では、夏休みの子供無料ボウリング『キッズ・ボウル・フリー』に全米で毎年700万人の子供たちが参加し、ボウリング教室への参加者を飛躍的に増加させていることから、今年の夏休みは日本のボウリング場でも、有志5センターによる夏休み子供無料ボウリングの実験が行われました。

 スマホでバーコードをスキャンして登録すると夏休み期間中は中学生以下の子供が毎日2ゲーム無料というものでしたが、5センター合計で2,873人の登録がありました。



 その中で、登録が一番多かったセンターでは、夏休み期間中の中学生以下の前年比が、来場者数+57%、ゲーム数+55%、ゲーム代-32%、貸靴代+57%、となり、中学生以下のボウリング売上は若干のマイナス(-7万円)となりましたが、同伴した大人の売上が約100万円で、結果として夏休み期間中のボウリング売上が前年比104%、約100万円の増となりました。そして、ボウリング教室は3日間実施され、参加者は104名でした。また、待ち時間の発生によりゲームコーナー、バッティングセンターの売上と飲食売上も増加しました。

 他の実験センターも概ね好成績で、売り上げや運営に悪影響がないことが実証されたばかりでなく、逆に売り上げは増えることが分かりました。

 今後、この夏休み子供無料ボウリングが全国に普及し、ジュニアボウリング教室の開催につながることを願っています。

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