ボウリングほろ酔いリーグ戦●

ボウリングと聞いて「昭和のレジャー」と思ったら、もう若くない証拠かもしれない。

 総務省が昨年、野球やサイクリングなど22のスポーツについて、過去1年間に行った人の割合を調べたところ、ボウリングは12.7%で、「ウォーキング・軽い体操」の41.3%、「器具を使ったトレーニング」の14.7%に次いで3位だった。「ジョギング・マラソン」(12.1%)や「水泳」(11%)をしのぐ、国民的スポーツなのだ。

 都道府県別のトップは沖縄県。戦後、米軍基地から広まったという。
 「アメリカ流で、総当りのリーグ戦が盛んなんです」。県ボウリング場協会の米須義明会長(52)が説明してくれる。
 県内に19軒あるボウリング場ごとに10前後のリーグがありそれぞれ週1度の試合を、長いと1年近く重ねて順位を競う。アメリカの映画やドラマで見かける、ご近所の寄り合いのようなボウリング風景だ。勝ち残りのトーナメント方式に比べて試合数が多く、曜日別に固定客がつく。全国でボウリング場が減っているなか、沖縄では平成になって9軒増えたという。

 「飲みながら楽しむのも沖縄の特徴です」と米須さん。アルコールでのどを潤しながら、抜きつ抜かれつのリーグ戦。本格的なファン以外も、宴会前の景気づけに、二次会に、とボウリング場に足を運ぶ機会が多いらしい。

 木曜の夜、26チームのリーグ戦でにぎわう浦添市のマチナトボウルを訪れた。
 レーン手前の長いカウンターには缶ビールや泡盛。刺し身にギョーザ、巻きずし、卵焼き・・・・・・。持ち寄ったつまみを広げ、花見か運動会のようだ。ウコン錠のビンも並べて、悪酔い対策も万全。一投ごとに、チームメートや家族とハイタッチして、乾杯する。

 粟国正敏さん(60)はリーグ戦歴30年以上。「しらふで投げて点数が悪いと、『だめよ、飲まんと』と声がかかる」と話す。

 朝や昼のリーグもあり、102歳のボウラーも通ってくる。向かいの居酒屋とタイアップした「お食事8品、飲み放題3時間+2ゲーム(シューズ無料)」で3千円の「得々プラン」も好評だ。

■ボウリング行動者率
@沖縄県 19.6%
A愛知県 16.4%
B滋賀県 15.9%
C石川県 15.0%
D福岡県 14.7%
※2016年、総務省の社会生活基本調査。10歳以上で、過去1年間にそのスポーツをした人の割合

つづく (朝日新聞より掲載)

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